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こんにちは。名古屋のホームページ制作会社WWGのライター、わくわくさんです。
ライターと聞くと「日本語のプロフェッショナルで、いろんな言葉や表現を知ってるんでしょ?」と言ってくださる方がとても多いです。
もちろん、日々文章表現や日本語の勉強を続けていますが、「やっぱり難しい!」と思います。とくに、口頭で敬語を使っていると「~さんが~をされていらっしゃられて…あれれ?」と、二重敬語なのかなんなのか…と混乱することもしばしば。
そこで今回は、実際にビジネスシーンでどう言ったらいいのか迷ったことがある敬語について考えてみようと思います。
目次
01.上司を間に挟んだお客様からのご依頼
WWGでは、お客様から営業担当者へ直接ご依頼をいただき、そこから各職種のスタッフへ仕事が割り振られることも多いです。
その後、メールや各種メッセージツール、電話などで「営業担当者から、今回の依頼について聞いています」といった一文を入れてやりとりするわけですが、その際にあれ?と迷った一文がこちら。
「〇〇の件について、Aから伺っております」
営業担当者のAさんは社内の人間なので、お客様宛に「Aから伺っております」って、なんだか変な感じですよね。
これは「伺っている」を「お客様(あなた)が伝えてくれた事実」に関連づけたいのに、間に「それを伝達した自社の人間」がいることによって「お客様に対して、自社の人間を敬うような言い方」にとれる文章になっています。
お客様との電話で「山田先輩は不在にしています」みたいに答えちゃった…なんていうのは、新入社員あるあるですね。
また、少し前に「『お客様との電話では、社内の人間には敬称をつけないんだよ』って新人に教えたら『中村ー、お客様から電話です』って上司を直接呼び捨てにして電話を取り次いでしまった」みたいなCMもありました。自分にとって敬うべき存在が二人いるので、混乱しているわけですね。
ちょうどよい言い方が見つからずに長らく迷いましたが、私は最近こういった表現をするようにしました。
「〇〇の件について、Aを通じて伺っております」
あえて表現を選ばずに言うと、Aさんを「情報伝達のツール扱い」することによって、あくまで「お客様から話を伺いました」という表記にしています。
「〇〇の件について、お電話で伺っております」「〇〇の件について、メールにて伺っております」という文章を見て「電話やメールというツールそのものに敬意を払っている」と感じる方はいないでしょう。
「お客様が電話やメールを使って伝えてくれたこと」に敬意を払っている文章になるのと同じで、「お客様が社員Aに伝えてくれたこと」に敬意を払っている文章になっている。…のではないでしょうか?
02.スタッフの休暇を社外の人に伝える
「Bは、本日お休みを頂いております」
お客様に対して「今日、社員Bは休んでいます」と伝える場面。ビジネスマナーとしてよく話題にのぼる印象です。私もいまだに言ってしまいます。アドリブ力やトークスキルが求められる電話はとても苦手です…取材ライターのくせに…。
さて、「休みを頂く」は「休みをくれる人に対する謙譲語」です。
この場合、「休みをくれる」のは「自社」なので、先程と同様に「お客様に対して、自社を敬うような言い方」をしてしまっています。
無理やり「あなたからの案件が進行中なのに、お休みしてしまってすみません」みたいなニュアンスにも解釈できますが、そこまでへりくだることを望む人はそういないでしょう。フリーランスの方なら理解できる感覚かもしれませんね。
「Bは、本日休暇を取っております」
他人のプライベートなお休みのことを勝手に社外へ伝えるのは抵抗があるな…というときは「終日不在にしております」といった表現で濁してもいいのかな~と思います。
03.まとめ
ビジネスシーンで使い方に迷いがちな敬語について考えてみました。文章なら時間をおいて読み直すことで「これ、使い方間違ってるかも?」と気付くこともできますが、対面の会話や電話ではそうもいかないですよね。
「あれ? 今しゃべった言葉、変だったかも?」という内容を覚えておいて、あとで調べてみる…を習慣づけると、ちょっとずつ身に付いてくると思います。
私もまだまだ勉強したいことがたくさんあるので、いちライターとして、社会人としてがんばります!
名古屋から愛知全域にて企業専門のホームページ制作をしています
株式会社 WWG(ダブルダブルジー)
愛知県 名古屋市中村区名駅5-16-17 花車ビル南館5F(企画)&9F(制作)
お電話でもホームページの制作相談OK: 052-890-7007
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わくわくさん
ライター
企画・開発部 ライター。2020年にWWGへ入社。Webサイトの文章作成をはじめ、キャッチコピー、Web記事、座談会ページ、インタビュー、校正など、ライティング関係の業務を担う。トラブルは気合いで解決する派。