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【おざなり or なおざり?】実は意味を間違えがちな日本語5選

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日本人でも間違えることが多く、難しいと言われる日本語。

時代によって意味が変わったり、新しい言葉が生まれたり…というのは言葉の面白さのひとつですが、とはいえ「正しい日本語」を知っていて損はありません。

今回は、ビジネスシーンで使うものを中心に、「意味を間違えて使いがち」な言葉を5つご紹介します。

他にも日本語についての記事を書いているので、よければ併せてご覧ください。

【ずつorづつ?】実は間違えて書きがちな日本語5選
【だいがえorだいたい?】実は間違えて読みがちな日本語5選

目次


  1. ご教示 or ご教授?
  2. 役不足 or 役者不足?
  3. おざなり or なおざり?
  4. 演ずる or 踏む?
  5. 足 or 足元?
  6. まとめ

ご教示 or ご教授?


「教えてください」を丁寧に言う際に使います。やや硬めの表現なので、口頭よりは文章で使われるイメージですね。「~ください」というように使います。

「ご教示」は文字通り「教えて」「示す」という意味です。

一方で、「ご教授」は「学問や芸、技能について教えること」という意味を持ちます。大学の先生も「教授」と言いますよね。

なので、内容を問わず、ただ教えてほしい(伝えてほしい)だけなら「ご教示」を使い、何かしらの技術などを学びたいときは「ご教授」を使う、が正解です!

役不足 or 役者不足?


文章でも口頭でもよく使う言葉です。一番多いのは「自分では~です」といったように、へりくだる際の用途ではないでしょうか。

「役不足」は「役割が足りていない」ということです。
つまり、本人の実力に対して与えられた仕事のほうが軽い、といった意味になります。「こんなにすごい人が平社員のままなんて、役不足ですよ!」ということですね。

「役者不足」は「役者の力が足りていない」という意味なので、へりくだる際はこちらの言葉が当てはまりそうです。

しかし、実は「役者不足」という言葉、原則辞書には掲載されていないことのほうが多いようです。「役不足」の対義語として広まった造語・俗語という説が有力みたいですね。

つまり、「役者不足」という言葉そのものには熟語として定義された意味は存在せず、単純に「役者の人数が足りない(人手不足と同じ)」といった使い方が一般的だということです。辞書に掲載されている言葉を基準に考えるのであれば、「力不足」の使用が適当だと思われます。

なので「自分では~です」と謙遜する際は、

× 役不足
 役者不足
 力不足

ということになりますね。

おざなり or なおざり?


「~な仕事」という使い方をするイメージです。どちらも「雑でいい加減」といったニュアンスを含む印象ですが、使い方によってはまったく違う意味になるので要注意です!

「おざなり(御座形)」とは、表面的に取り繕うことです。

一方で「なおざり(等閑)」は注意を向けず、おろそかにするを意味します。

つまり、「おざなり」は「その場しのぎや間に合わせでどうにかした」というニュアンスが含まれます。「なおざり」は「ろくに対応をせずに放置する」という印象を受ける言葉です。

「おざなり」は「それなり」という言葉から「それなりに対応する」こと、「なおざり」は「なお、せざり(しない)」から「それでも対応しない」こと、と覚えるといいかなと思います。

できれば、どちらも使わないですむに越したことはない言葉ですね…。

演ずる or 踏む?


「誰かがやった失敗と同じことを、自分が再現してしまうこと」といった意味で「二の舞」という言葉があります。通常「二の舞を…」という形で使う言葉で、しばしば「二の舞を踏む」か「二の舞を演ずる」で迷われるシーンに遭遇します。

正しい使い方は、「二の舞を演ずる」です。

では「踏む」はどこからきたのかというと、「二の足を踏む」や「同じ轍を踏む」が混ざった誤用だと言われています。

「二の足を踏む」はまったく意味の違う言葉で、「二歩目を踏み出す勇気が出ずにまごまごする」といったときに使います。「前回怒られたこともあって、報告するのに二の足を踏む」のような使い方です。

一方、「同じ轍を踏む」は、「先人と同じ失敗を繰り返す」という意味です。「二の舞を演ずる」とほぼ同じですね。

結論としては、「同じ失敗をすること」と言いたいときは、「二の舞を演ずる」「同じ轍を踏む」のどちらかを使うといい、ということですね。

足 or 足元?


この項目を見てドキッとした方もいらっしゃるかもしれません。かくいう筆者もその一人でした…。

「騙されたり、出し抜かれたりという方法で失敗させられる」といった意味で使う「~をすくわれる(掬われる)」という言葉。ほとんどの方が「足元をすくわれる」という使い方をされていますが、正しくは「足をすくわれる」です。

“足を払って転ばせる”といった動作からくるイメージなので、「足」を使うのが正解なんですね。

ちなみに、「足元」は「立っている周りの地面」のこと。地面は払うこともすくうこともできないので、間違った表記だとわかります。しいて言うなら「足の裏」や「足と接地している場所」を意味する「足下」という表記のほうがまだ近いかもしれません。

どうやら「足元を見る」からきた表現であるようです。「他人の弱みを突く」といった意味なので、「卑怯なこと」という点においては近いニュアンスがあるかもしれないですね。

まとめ


今回は、意味を間違えて使いがちな日本語についてご紹介しました。簡単なものから難しいものまでさまざまだったかと思います。

特に「足をすくわれる」は多くの方が「足元」のほうを使っている言葉で、本来の使い方をしたほうが違和感のある言葉の代表格かもしれませんね。

会話する相手の世代や使うタイミング、時代の流れなどで、誤用が常識になったり、とても古い表現が再び使われたりもします。そこが言葉の面白さですが、信用を失う恐れをはらんでいることもあって、使い分けるのはとても大変ですよね…。

できれば、相手が間違った使い方をしていても、「最近はそういうのが主流なのかも?」「こういうふうに習った世代なのかも?」という視点を誰もが持って、円滑にコミュニケーションを取れるといいですね。

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わくわくさん

ライター

2020年入社。業界未経験ながら「文章が好き!」という勢いだけで入社。人見知りですが、取材のテクニックを日々研鑽中です。「読みやすくて思いが伝わる文章」を心がけてがんばっています!

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