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【2024年11月版】Blueskyとは?X(旧Twitter)との違いも解説

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【2024年11月版】Blueskyとは?X(旧Twitter)との違いも解説

SNSの代表格とも言える「X(旧Twitter)」から、次世代SNSとして話題となった「Bluesky(ブルースカイ)」へ移行するユーザーが急増していることが話題になっています。

「このままXを使ってていいのかな・・・」「Blueskyってどういうことができるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、

・Blueskyの最新情報
・Xからの移行が急増している理由
・XからBlueskyへ移行すべきなのかどうか


などについて解説していきます。

Blueskyは機能がXに似ている一方で、Blueskyならではの特徴もあります。

そのため、いざ移行したら「思っていたのと違った・・・」ということにならないよう、特徴をきちんと理解しておくことが大切です。BlueskyからXへ移行しようか悩んでいる・・・という方は、ぜひ参考材料としてチェックしてみてくださいね。

目次


  1. Blueskyの基礎知識
  2. 1.1.Blueskyとは?
    1.2.Blueskyが注目されている理由

  3. Blueskyで使える機能
  4. 2.1.ポスト
    2.2.リポスト
    2.3.フィード
    2.4.引用
    2.5.埋め込み
    2.6.DM(ダイレクトメッセージ)
    2.7.返信の非表示設定
    2.8.ブロック/ミュート機能
    2.9.アカウントやフィードを紹介・共有
    2.10.優先通知の設定
    2.11.ポストを最上部にピン留めする機能
    2.12.フォントの種類やサイズをカスタムする機能

  5. X(旧Twitter)との違い
  6. X(旧Twitter)からBlueskyに移行すべき?
  7. Blueskyはこれからどうなる?
  8. まとめ

1.Blueskyの基礎知識


1.1. Blueskyとは?

イメージ画像、スマホを操作する様子

まずはBlueskyの簡単なおさらいと注目が集まっている理由・背景について解説していきます。

手っ取り早く、Blueskyの最新機能やXとの違いをチェックしたい方は、2. Blueskyで使える機能」へジャンプ!最新情報を含めてまとめています。

Blueskyとは、旧Twitterの前CEOジャック・ドーシー氏が立ち上げた分散型SNSです。(ちなみに、ジャック・ドーシー氏はCEOをすでに退任しており、現在はジェイ・グレイバー氏がCEOを務めています。)

現在のXではなく、イーロン・マスク氏に買収される前のTwitterに使用感や操作感・雰囲気が似ていることから、「平和だったころのTwitter…」と一部の旧Twitterファンから表現され、注目されているSNSです。

私もBlueskyを使っていますが、水色のアイコンに懐かしさを感じます。(笑)

※分散型SNSとは:ユーザー自身で自由に利用サーバーを選択できる仕組みのSNSのこと。一方、XやInstagramなどは運営会社が管理するサーバーで一元管理される「中央集権型SNS」と呼ばれています。

以前の記事で、Blueskyの始め方や用語の説明について解説しているので、Blueskyをダウンロードして使ってみたい、という方はぜひチェックしてみてくださいね。

<関連記事>
【第2のTwitter】Blueskyの始め方を解説!登録から用語説明まで分かりやすく!【初心者向け】

そんなBlueskyですが、最近ますます新規の利用ユーザーが増加しています。この現象の背景には、Xの利用規約更新と、仕様変更が関わっています。次から詳しく解説していきます。

1.2. Blueskyが注目されている理由

Blueskyが注目を集めている理由は色々ありますが、今回は現在特に注目されていると思われる、以下の2点について解説していきます。

■Xの利用規約更新について
■ブロック機能の仕様変更について


順番に見ていきましょう。

■Xの利用規約更新について

まず、Xの利用規約の更新についてです。2024年10月16日(アメリカの現地時間)に、Xにおける「サービス利用規約」と「プライバシーポリシー」に更新が加えられることが発表されました。 新しい規約は、2024年11月15日に発効されます。

利用規約の更新が注目されている理由は「ユーザーは、Xに投稿したコンテンツを、AIの機械学習・トレーニングに利用されることを同意する」といった主旨の内容が明確に追記されたことにあります。

また、Xのプライバシーポリシーにも「本ポリシーで概説されている目的のため、当社が収集した情報や一般公開された情報を、機械学習または人工知能モデルのトレーニングに使用することがあります。」という記述が追加されており、投稿内容が機械学習やトレーニングに利用されることが明文化されました。

X(旧Twitter)サービス利用規約更新(2024年11月15日~)
X(旧Twitter)サービス利用規約更新(2024年11月15日~)

■出典:X利用規約
https://x.com/ja/tos

■引用:

本ポリシーで概説されている目的のため、当社が収集した情報や一般公開された情報を、機械学習または人工知能モデルのトレーニングに使用することがあります。

■引用元:Xプライバシーポリシー
https://x.com/ja/privacy

(参考日:2024年11月11日)

誤解がないようにお伝えしておくと、Xはこれまでも「ユーザーは、Xを介して発信されたコンテンツを、X側で利用することに同意する」という趣旨の記述を利用規約に明示しています。

そのため、今回急に、投稿したコンテンツがX側に利用されてしまう内容に変更されたというわけではなく、ずっと前からAIの機械学習やトレーニングに利用される可能性はあった、とも言えます。

■参考:2024年11月15日以前のX利用規約
https://x.com/ja/tos#current

(参考日:2024年11月11日)

しかし、今回あえてAIの機械学習やトレーニングの利用を明文化したということは、X社として今後、より積極的にAI活用のためにユーザーのコンテンツを利用していくことを示しているとも取れます。

いくら「前からそういう可能性はあったよ」と言われても、これまではAIへの活用はあくまでも可能性の範囲でしたが、いよいよ明確に「Xを利用したらAIのトレーニングに利用されることを同意していることになる」ということになると聞くと、反発したり、構えてしまったり、他のSNSへ移行を考えてしまったりする気持ちは分かります。

■ブロック機能の仕様変更について

一方で、「Xのブロック機能の仕様変更 」についても注目が高まっています。「ブロック機能の意味がなくなるのでは?」と感じてしまう仕様変更が行われたことが要因です。

もともとのXのブロック機能は、特定のユーザーのアカウントをブロックすることで、自身の投稿に対してブロックしたユーザーがリアクションや返信・リポスト等をできないようにしたり、投稿内容やプロフィール欄を閲覧できないようにしたりできる機能でした。

しかし今後は、ブロックされたユーザーでも引き続き投稿内容を閲覧できる仕様に変更されました。ただし鍵アカウントの場合はブロックされると閲覧ができなくなります。※変更されたのは基本的にはこの点のみで、リアクション・返信・リプライ・リポスト・DM等はこれまで通り利用できません。

ほとんどのユーザーが「投稿を見られたくないという気持ちもあってブロック機能を利用していた」と考えていたこともあり、この仕様変更には多くの反発意見が寄せられ、一時Xでは「ブロック 改悪」というキーワードがトレンド入りするほどでした。

X(旧Twitter)ブロックの仕様変更
X(旧Twitter)ブロックの仕様変更

***

Xの利用規約の更新や、ブロック機能の仕様変更はたしかに、「明確にしてこなかっただけで、これまでもその可能性はあった」という状況でもあるため、そうした状況を鑑みて「変更しても問題ない」とX側に判断されたものと言われればそれまでです。

しかし、ユーザー目線に立った変更とは言えないのも確か・・・利益追求のために、ユーザーの意向とは異なる変更が今後も続くのでは・・・?といった不安も相まって、今回のような注目のされ方になったのではないかと感じます。

2.Blueskyで使える機能


Blueskyで使える機

かつてのように平和で穏やかなSNSライフを求めて、新規ユーザーの利用が急増しているBluesky。ここからは、Blueskyの機能について2024年11月時点での最新の情報をふまえて解説していきます。

今回解説する機能は以下になります。

メリット

・ポスト

・リポスト

・フィード

・引用

・埋め込み

・DM(ダイレクトメッセージ)

・返信の非表示設定

・ブロック/ミュート機能

・アカウントやフィードを紹介・共有

・優先通知の設定

・ポストを最上部にピン留めする機能

・フォントの種類やサイズをカスタムする機能

2.1. ポスト

ポストとは自身のコンテンツを投稿することです。テキスト・画像、GIFアニメーションが投稿できます。また、 2024年9月11日(米国時間)に、動画投稿機能が解放されています。

アップロードできる動画の長さは、60秒まで・かつ、1日に投稿できる動画本数は25本まで・10GBまで、という制限があります。サポートされている動画のフィルタイプは、現時点ではmp4/.mpeg/.webm/.movとなっており、動画に字幕を付けることも可能です。

2.2. リポスト

リポストとは、他の人の投稿を自分のアカウントで共有・拡散する機能のことです。

2.3. フィード

フィードとは、検索ワードを入力し、特定の内容に絞り込んだポストを一覧で表示する機能です。またお気に入りのフィードを保存しておくこともできます。

また、2024年10月11日にリリースされたアプリのバージョン1.92では、検索結果を言語別にフィルタリングできる機能も追加されています。日本語の投稿だけを確認したい場合などにとても便利です。検索結果の左上のプルダウンからフィルタをかけることができます。

2.4. 引用

引用とは、他のユーザーの投稿に、自分のコメントを加えて投稿することができる機能です。

なお、2024年8月29のバージョンアップによって、引用投稿の切り離しもできるようになっています。 引用が切り離された投稿は、「投稿者が削除しました」と表示され、引用内元の情報を閲覧することができなくなります。やり方は簡単で、ポスト内の三点リーダーから、「引用を切り離す」選択することで切り離すことができます。

さらに、そもそも引用投稿ができないよう引用可否が設定できるようになりました。引用不可の設定がされているポストを引用しようとすると、「引用投稿は無効です」と表示されます。

2.5. 埋め込み

埋め込みは2024年4月16日にリリースされた機能で、Blueskyの投稿内容をWebサイト等に埋め込むために利用します。ボタン1つで埋め込みコードが発行されるので、あとはそれをWebサイトに貼り付けるだけ。とても簡単に埋め込みできます。

2.6. DM(ダイレクトメッセージ)

DM機能は2024年5月23日のアップデートで追加されました。特定の相手とメッセージのやり取りが可能です。

※送信済みのメッセージを長押しすると、自分の画面上でのみ削除可能です。相手のDM画面には表示されたままなので、ご注意ください。

2.7. 返信の非表示設定

嫌がらせや誹謗中傷コメントへの対策として、2024年8月29日にリリースされたのが「返信の非表示設定」の機能です。

特定の返信コメント内の三点リーダーをタップすると、「自分にだけ非表示」「全員に非表示」のいずれかを選択できます。

2.8. ブロック/ミュート機能

Blueskyのブロック・ミュート機能は少しややこしいので、丁寧に説明しますね。

ブロックしたいアカウントのプロフィール画面を開き、三点リーダーから利用可能です。ブロックされたユーザーは、投稿やプロフィールを閲覧することができません。また、フィードで検索をかけた場合、ブロックしたアカウントの情報は検索結果には表示されなくなります。

ブロックした際に相手に通知が届くことはないですが、もし相手が自分のプロフィールに訪れた場合、ぼかしが入って閲覧できない状態になっているため、ブロックされていると気付く可能性があります。

またBlueskyでは「自分が誰にブロックされていて、誰をブロックしているのか」という情報が、システムの仕組み上、公開されています 。というのもBlueskyは分散型SNSであるため、他のサーバーから利用している場合でもブロック情報を保つためにこのような仕組みになっているようです。もちろんブロック情報は公式アプリからは確認できませんが、APIを使った外部ツールで取得できるようになっています。

※APIとは、Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の略称で、Webサービスやソフトウェア同士をつなぐためのインターフェースのことです。Blueskyでは、他のソフトウェアやウェブサービスとBlueskyを連携させて利用できるプロトコル(規格)を無料で公開しています。

Blueskyのブロックリストの公開範囲
Blueskyのブロックリストの公開範囲

ミュートしたい場合も、ブロックと同様で該当のアカウントのプロフィールから設定ができます。「7日間だけ」「永久に」等の期限を設定することも可能です。

ミュートした場合、そのアカウントの投稿が自分のフィードに表示されなくなり、通知も届きません。また、ミュートしたことが相手に通知されることもありません。 先ほどのブロックとは異なり、ミュートした情報は公開されていないため、外部ツールから情報を取得されることもありません。

また、Blueskyにはモデレーションリストという機能があります。簡単に言うと、複数のアカウントを一括でブロックしたり、ミュートしたりできる機能です。

モデレーションリストを作成し利用すると、アカウント1つ1つに対してブロックやミュート対応する手間が省けたり、誰かが作成した「ブロック推奨リスト」を自分のアカウントにも登録して一括でミュート・ブロックを行ったりすることができます。

自身が作成したモデレーションリストはプロフィールページの「リスト」のタブに追加され、公開されることになります。

モデレーションリストの利用手順は以下のようになっています。

*モデレーションリストの利用手順

「設定」→「モデレーション」→「モデレーションリスト」画面を開き、
「+新規」ボタンから作成

 ▼

「+追加」をタップし、リストに追加したいアカウントを選択
(アカウントの検索も可能)

 ▼

リストができたら、右上の「登録」をタップし、一括対応内容を選択
(ブロックかミュートどちらかを選べます。)

 ▼

作成したモデレーションリストを共有したい場合は、右上の三点リーダーを
タップし、「共有」を選択してURLを取得します。

また、モデレーションリストを使って、複数のアカウントを一括で処理した場合の情報公開範囲は以下のようになります。

■一括でブロックした場合→ブロック情報は公開されます。(外部ツールから確認可能)

■一括でミュートした場合→ミュート情報は公開されません。

***

大前提として、Blueskyの基本方針が、“情報をオープンにして、自由に利用できること“であるため、特定のユーザーだけとコミュニケーションを取りたい場合などには向いていないのかもしれません。

2.9. アカウントやフィードを紹介・共有

自分のオススメのアカウントやフィードをリスト化して、誰かに共有することができる「スターターパック」と呼ばれる機能が、2024年6月27日にリリースされています。

音楽アプリのプレイリストを作って他の人に共有するような感覚に近いかなと思います。「スターターパック」はBlueskyのユーザー同士であれば誰でも利用できます。

スターターパックを作成するには、最低でも7つ以上のアカウントが必要で、カスタムフィードは最大で3つまで追加できます。名前と説明文の入力も可能です。

2.10. 優先通知の設定

優先通知の設定は、2024年8月29日にリリースされた新機能です。優先通知をオンにすると、フォローしているユーザーからの返信や引用通知のみ受信できるようになります。

2.11. ポストを最上部にピン留めする機能

特定のポストを最上部にピン止めするSNSでおなじみの機能も、2024年10月11日にリリースされました。ピン止めしたいポストの三点リーダーをタップすると、「プロフィールに固定」が選べます。

2.12. フォントの種類やサイズをカスタムする機能

テーマをダーク・ライトから選んだり、フォントサイズを選択できたりする機能も、2024年10月11日にリリースされました。歯車マークから「外観」を選ぶと設定が可能です。

3.X(旧Twitter)との違い


では、X(無料プラン)との機能の違いについても見ていきましょう。比較表を用意したのでご確認ください。

2024年11月時点、X(旧Twitter)とBlueskyの仕様比較表
2024年11月時点、X(旧Twitter)とBlueskyの仕様比較表(クリックすると拡大表示が可能です)

***

とくに目に留まる違いは、鍵付きアカウント(非公開アカウント)の有無ではないかと思います。先ほどもお伝えした通り、Blueskyは基本的には情報を公開し、誰でも利用できる環境を目指しているため、「自分だけ」「特定の人にだけ」などの使い方をしたい場合には、使いづらさを感じる可能性はあります。

ただ、すべてのユーザーの情報がオープンになっているため、自分だけでなく、相手も情報を隠せません。そのため「確認できない情報がほとんどない=信頼できる」という捉え方もできそうです。

Xは鍵カウントを使えるため、投稿を見られたくない場合は非公開にすることが可能です。一方で、Xは有料プランでインプレッション数に応じた収益化の仕組みなどが確立されていることから、「インプレゾンビ」の増加が問題視されています。本来の投稿者ではない人物が、人気の投稿を真似してそのままバズっている・・・という光景を最近よく見かけます。

何をもって「平和なSNS」とするかは、個人の自由・選択になるため、あらためてXとBlueskyと特徴の違いを確認したうえで、選択していく必要がありそうです。

※インプレゾンビとは:インプレッション(閲覧数)を伸ばして収益を得るためのアカウントのことです。2023年8月以降にXの運用方針の変更があり、有料サービス「X Premium」を利用することで、クリエイター向けの広告収益分配プログラムを利用できるようになりました。これをうけて、収益を得るために投稿をバズらせようと、人気投稿に張り付いてひたすらリプライしたり、人気投稿の内容を真似て投稿をおこなったりするアカウントが増加しており、それらをインプレゾンビと呼んでいます。

4.X(旧Twitter)からBlueskyに移行すべき?


イメージ画像、引っ越しの様子

ここまで、Blueskyに注目が集まっている理由や、Blueskyの最新情報、Xとの違いについて解説してきました。

現在、Blueskyに移行するユーザーが増加している理由には、Xの利用規約改訂やブロック機能の改悪が関係しているとお話をしましたが、結論、これらの懸念材料はBlueskyに移行したことで根本的な原因が解消されるものではないと言えます。

というのも、インターネット上にアップされた画像データを大量に自動抽出するための技術(Webスクレイピング等)がすでに存在しているため、Xでも、Blueskyでも、SNSにアップしたデータは、誰でも取得でき、利用されてしまう可能性があります。

大前提として、他社のものを本人の許可なく利用することはあってはならないですし、大手のサイトではこうしたツールでの情報取得を禁止しているケースも多いですが、インターネットという目には見えない場所に情報をアップしているため、確実に他者からの利用を防げているかどうかはわかりません。

SNSの種類問わず、インターネット上にアップされた時点で利用されるリスクがある。

もちろん、サービス利用規約に「AIの機械学習やトレーニングに利用する可能性がある」と明確に書いてあることに同意することに抵抗感がある・・・というのであれば、それらが規約に明記されていないSNSに移行するのも1つかもしれませんが、「誰かに画像を勝手に利用されるリスク」がなくなったとは言い難いのではないかと思います。

また大抵の場合、どのSNSであっても「サービス向上のためにサービス提供側がユーザーコンテンツを利用することに同意する」といった主旨の内容が含まれていることがほとんどです。(ちゃんと読んで理解したうえで同意している方はとても少ないと思いますが・・・)

そういった意味でも「自身のコンテンツが利用されることへの懸念」だけが移行を考えている理由であれば、“SNSの引っ越し“はあまり得策ではないかもしれません。

またブロック機能の改悪についても、たしかにBlueskyでブロックをおこなえば、ブロックされた側は投稿を見ることができなくなりますが、Blueskyの特性上、ブロックリスト自体が公開されているので「見ようと思った人には、自分がどのアカウントをブロックしているのか知られてしまう」というまた別の懸念材料が出てきてしまいます。

そのため、XからBlueskyへ移行すべきか悩む際に考えるべきことは「SNSを利用する目的が何なのか」という点です。

たとえば、情報収集として世の中のトレンドを確認することを目的にする場合は、バズった情報が目に入りやすいXの方が適しているかもしれません。また、クリエイターとして、自身の制作したコンテンツを発信していきたい場合は、投稿が真似されてしまうリスクをおさえる意図で、インプレゾンビがいないBlueskyを利用するほうが心穏やかなSNSライフを過ごせるかもしれません。

機能や仕様等を比較することも大切ですが、「そもそもなぜSNSを利用したいのか」という目的をきちんと明確にして、目的に合った特性を持つSNSを利用する意識が重要なのではないかと感じます。

SNSを利用する目的を明確にしよう

またAIの普及に伴い、ディープフェイクによる犯罪などの危険性も高まっています。そのため、利用するSNSの厳選だけでなくSNSにアップする投稿内容についても、今一度慎重に厳選していくことが大切ですね。

5.Blueskyはこれからどうなる?


イメージ画像、望遠鏡で空をみる人

それでは最後に、Blueskyの今後について、私なりの見解もふまえてまとめていこうと思います。

結論からお伝えすると、Blueskyは今後もユーザー・クリエイターにとって魅力的な体験を提供するSNSとして注目されていくのではないかと考えています。

2.Blueskyで使える機能」でもご紹介しましたが、Blueskyはつい最近の2024年10月11日にも、いくつかの新機能の追加を発表しています。(アプリのバージョン1.92)

Blueskyはまだリリースされて日が浅いため、どうしても他のSNSと比較して機能面で劣る部分もありますが、着実に使いやすいSNSに向けてアップデートが行われています。

さらにIT関連のニュースを提供するニュースサイトITmedia NEWSでは、「Blueskyは2024年10月23日(米国時間)に、より便利な追加機能を使えるサブスクリプションプランを開発していることを発表した」と報じられています。具体的には、高画質な動画のアップロードや、プロフィールのカスタマイズ性の向上といった内容を掲げていました。

また、「有料プランに加入している=アカウントが目立つように表示することはない」と明言しているとも報じられており、あくまでも創作活動・発信におけるユーザーの利便性の向上や、発信コンテンツの質の向上といった点に重きを置いていることも強調しています。

■出典:ITmedia NEWS
Bluesky、1500万ドル調達 追加機能が使えるサブスクプラン開発中
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2410/25/news110.html 
(参考日:2024年11月11日)

さらに、BlueskyはかつてのTwitterのように、誰でもBlueskyのAPIを利用したサードパーティーアプリを開発できるようにプロトコル(規格)を無料で公開しています。XでもAPI利用は可能ですが、本格的な開発を行う場合は、有料プランへの加入が必要となります。

そのため無料でAPIを利用できるBlueskyには、外部ツールと連携させてSNSを活用していきたいクリエイターから、今後も多くの期待が寄せられそうです。

ニュースサイトGIGAZINEが公開している、Bluesky開発チームのテクニカルアドバイザーWhy氏へのインタビュー記事で、Blueskyの今後について以下のように述べられており、Blueskyとしても積極的に第三者(サードパーティ)による活用を促していきたい方針です。

■インタビュー一部引用

G:
それでは、最後の質問です。Blueskyの最終的な目標は何ですか?FacebookやXのような数億人規模のユーザーを抱えるサービスとなることを目指しているのですか?

Why:
Blueskyには大きな野望が2つあります。第1の野望は「ウェブ上のすべてのSNS活動がAT Protocolの上で動くようにする」というものです。そして、第2の野望は「Blueskyのエクスペリエンスを向上させ、AT Protocolを採用するサービスの見本となるようにする」というものです。

そして、最後に1つ言っておきたいことがあります。サードパーティーの開発者は「BlueskyのAPIが将来的に使えなくなるのでは」と心配する必要は一切ありません。そもそも、AT Protocolの仕様上、私たちがAPIの使用を禁止するという行為は不可能なのです。このため、TwitterやRedditのようにAPIが突然使えなくなる心配はないのです!これが「分散」なのです。安心してください。

※AT Protocolとは:分散型SNSの根幹となる技術の1つ。


■引用元:GIGAZINE
Blueskyの中の人に「Blueskyの野望」「Blueskyの収益化計画」「Bluesky公式サーバーのスペック」「APIが使えなくなることはあるのか」「ジャック・ドーシーとBlueskyの関係」など今知りたいことを全部聞いてきました
https://gigazine.net/news/20240414-bluesky-meetup-osaka-interview/

(参考日:2024年11月11日)

こうした一連の状況を鑑みると、Blueskyはユーザー・クリエイターの目線を大切にしながら、さらなる向上を目指しているように感じます。こうした姿勢は、少しずつ着実に利用者に届くものではないでしょうか。

Blueskyのさらなる発展が今からとても楽しみです。

6.まとめ


いかがでしたか?今回は、Xからの移行先として注目を集めているBlueskyについて、最新機能やXとの違いを解説しました。

それぞれのSNSにメリット・デメリットがありますので、今一度SNSをどのように使っていきたいかについて整理したうえで、目的に合わせたSNSを選択することが大切になります。

また、投稿したコンテンツが第三者に利用されてしまう危険性も考慮し、今一度投稿する内容は慎重に厳選していきましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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