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【新入社員向け】MVVを自分事に落とし込んで目標を立てる方法

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企業の指針を言葉で表す「MVV」。

「Mission(ミッション)」「Vision(ビジョン)」「Value(バリュー)」の頭文字をとったものですが、あらためて「どれがどんな意味を持つのか?」と聞かれると、説明が難しかったりしますよね。

また、「会社全体の目標」という感じがして、新入社員の方にとっては「自分のこととして理解しにくい」と感じるかもしれません。

そこで今回は、新入社員や入社予定の方向けに、「MVV」とは何か?という基本情報から、「MVV」から自分なりの目標を立てる方法をご紹介していきます。

目次


  1. MVVについて
  2. 企業がMVVを設定する理由
    2.1第三者に存在意義を理解してもらいやすくなる
    2.2個人の目標を立てやすい
    2.3業績の向上につながる
  3. 参考例(ダイソーとキャンドゥ)
    3.1ダイソーの場合
    3.2キャンドゥの場合
  4. 新入社員や入社予定の人向けMVVの受け入れ方
    4.1バリューから自分の目標を立てる
    4.2マネーフォワードのMVVを例に目標を立ててみる
  5. まとめ

1.MVVについて


1.1MVVとは

「MVV」とは、mission(ミッション)、vision(ビジョン)、value(バリュー)の頭文字をとった略語です。

企業にとっては、それぞれが相互し合い、よりよい社会を作るための指針となります。

■mission(ミッション)

ミッションとは、日本語にすると「使命」という意味を持ち、組織が存在する意義や目的を意味します。言い換えると、「企業が社会に対してなすべきこと」ですね。

vision(ビジョン)

ビジョンとは、日本語にすると「理念」と訳すことができます。組織が目指す理想の姿を指し、「企業のあるべき姿」=「理想像」とも言えます。

■value(バリュー)

バリューとは、日本語にすると「行動指針」という意味になります。「行動指針」とは、組織の価値観や価値基準のことです。つまり、「企業で働く人が具体的にやるべきこと」とも言えます。

バリューは具体的に個人の行動を定めているので、ビジョン実現のための土台となり、ビジョンは理想の姿を目指すことで、ミッション達成のための土台になります。

2.企業がMVVを設定する理由


組織がMVVを設定するメリットはいくつかあります。「なぜMVVが必要なのか?」というところがわかると、その内容についてより身近に感じやすくなります。

なので、「企業がどんな狙いでMVVを決めるのか?」「MVVの設定にどんなメリットがあるのか?」を解説します!

2.1第三者に存在意義を理解してもらいやすくなる

MVVを設定すると、第三者に存在意義を理解してもらいやすくなります。

例えば、

「私たちはこんな社会づくりに貢献したいです」というミッション(使命)↓

「だからこんな理想の企業を目指します」というビジョン(理念)↓

「そのために組織の構成員はこういった価値基準を持っています」というバリュー(行動指針)

を説明することができます。

ユーザーや就職希望者は、自分の軸や価値観が合った企業とマッチングしたいですよね。MVVはその手助けをしてくれることもあります。

就職希望者について考えてみると、MVVを提示することで、企業側からみても価値観の合った採用がしやすくなります。

このように、MVVを設定すると、第三者に存在意義を理解してもらいやすくなります。

2.2個人の目標を立てやすい

MVVを設定すると、所属する社員が個人の目標を立てやすくなり、企業の方針に沿った行動を起こしやすくなります。それぞれの項目について説明していきましょう。

■mission(ミッション)

組織が社会に対してなすべきことが決まっていると、個人では「今自分でやっている仕事は、社会に対してこんなふうに役立つんだ」という、最終的な結果(ゴール)が見えると、過程にある目標が立てやすくなります。

■vision(ビジョン)

ミッションを達成するために、組織がどうあるべきかを示すビジョン。理念にあるような姿になるためにはどのような組織の状態であるかを考えるようになり、個人として何を目指すべきかが具体的に想像しやすくなります。

■value(バリュー)

ミッションやビジョンを実現するために個人としてどのような行動をする必要があるかを考えられるようになります。

このように段階的に行動を決めることができるので、個人の目標が立てやすくなります。

2.3業績の向上につながる

MVVとはすなわち組織の指針です。

同じ指針を持った個々人が集まると自然と一体感が生まれます。ひとつの目標に向かって全員が取り組むほうがよりよい結果を生み出すことができます。

直接的な効果ではありませんが、業績の向上が見込めるという面もあります。

3.参考例(ダイソーとキャンドゥ)


MVVとはなにかが、なんとなく理解できてきたでしょうか?ここでもっと分かりやすくするために、実在する企業を例にとって考えてみましょう。

株式会社大創産業(ダイソー)株式会社キャンドゥ(キャンドゥ)は多くの人がご存じの通り、100円ショップを運営する会社です。

同じ100円ショップの会社だからといって、もちろん同じ指針で運営しているわけではありません。それぞれの企業理念を見て、どのような点に重きを置いているのか見てみましょう。

3.1ダイソーの場合

社是 – ステートメント

世界中の人々の生活をワンプライスで豊かに変える
~感動価格、感動品質~

企業理念 – ミッション

自由な発想で、楽しさと豊かさを提供し続ける
なんだ!ダイソーにあったんだ、こんなものまであったんだ!の感動の追求

共有価値観 – バリュー

全てにおいて「だんぜん」にこだわり続ける
~スリーアローズ~

【引用元】https://www.daiso-sangyo.co.jp/company/prof_hist

※スリーアローズとは、一般的に「3つの矢(軸となる柱)」のことです。ダイソーでは「お客さま⇔商品力」「従業員⇔物流力」「会社⇔店舗力」の関係性を掲げています。

ステートメント(statement)とは、日本語で言うと「声明」のことです。

ダイソーは全体的にハツラツとした印象で、「楽しさ」や「自由な発想」を大切にしている会社だという印象を受けました。

バリューにある「だんぜん」にこだわり続けることで、「だんぜん品揃えをよくしたい!」「だんぜんおもしろい商品を置きたい!」というように、すべての行動において、「ほかよりもっと、ワンステップ上へ」と行くことを後押ししてもらえそうな感じがします!

3.2キャンドゥの場合

[価値観]
100円のすばらしさに誇りを持ち、どこまでも追及する

[志すべき所]
老若男女すべての人に利用してもらえるブランドになる

[使命]
100円で全ての人を幸福にする

【引用元】https://www.cando-web.co.jp/corporate/about/concept.html

キャンドゥは「素朴」で「前向き」な気持ちが伝わってくる気がしますね。特にシンプルな言葉遣いの中でも「100円」という金額へのこだわりを強く感じられます。

価値観にある「100円のすばらしさ」に誇りをもつことで、「リーズナブルだけれど性能が良い商品を目指す」「手に取りやすい価格だからこそ、高品質なものを作って多くの人に届ける」というように目指す方向性を決めやすくなりますね。

同じ100円ショップでも、比べてみると違いがよくわかりますね!

全体的に、ダイソーは「ワンランク上の面白さ」にこだわる一方で、キャンドゥは「幅広い人々に親しみを持ってもらう」ことを大切にしている印象でした。

同じ「100円ショップを運営する会社に入った人」でも、上記の指針を踏まえると、「社内で自分は何をどうがんばればいいのか?」が大きく変わってきそうです!

4. 新入社員や入社予定の人向けMVVの受け入れ方


次に、MVVの受け入れ方を説明していきます。

MVVについては、だんだんと分かってきたと思いますが、個人単位ではどのように実践していけば良いのか分かりづらいですよね。

特に、新入社員や入社予定の人はまだ自分が社会や企業に対してどのようなことが出来るのか分からない段階だと思うので、受け入れ方を説明していきますね。

4.1バリューから自分の目標を立てる

みなさんが気にかけるといいのは、「バリュー」です。


なぜならば、一番小さい指針なので、身近な目標が立てやすいからです。

バリューから自分の目標を立てると目指しやすい目標が立てられます。

4.2マネーフォワードのMVVを例に目標を立ててみる

では、実際に株式会社マネーフォワードのMVVを例に、具体的な目標を立ててみましょう。

■ミッション
お金を前へ。人生をもっと前へ。

■ビジョン
すべての人の、「お金のプラットフォーム」になる。

■バリュー
User Focus・Tech & Design・Fairness

【引用元】https://corp.moneyforward.com/aboutus/mission/

バリューの中でも「User Focus」の行動指針から個人の目標を考えてみましょう。

「User Focus」は「ユーザーに焦点を当てる」と訳しますね。では、「ユーザーに焦点を当てる」ことを目標に組み込むとしたらどんなことができるでしょうか?

私は「ユーザーに焦点を当てる」ことは「ユーザーの使いやすい形を考える」ことだと考えてみました。すると、「一人ひとり分かりやすい説明を心掛ける」「ユーザーの知らなそうな最新情報を毎回提供する」などの目標が思い浮かびます。

次に、「Fairness」の行動指針から個人の目標を考えてみましょう。

「Fairness」は日本語にすると「公平さ」ですね。「公平さ」を「すべての人とフェアな関係を築く」ことだと解釈してみます。

すると、「お客様、どの人に対しても真摯に向き合う」「先輩社員、同僚に対しても礼儀を大切にする」などの目標が立てられますね。

このように、一番小さい単位であるバリューに焦点をあてることで、自分が達成できそうな目標を立てることができます。

5.まとめ


■「MVV」とは、mission(ミッション)、vision(ビジョン)、value(バリュー)の頭文字をとった略語

■一番小さい単位であるバリューに焦点を当てる

■目標を立てるときは自分が達成できそうな目標からでOK!

MVVを意識すると、自分も企業も社会も良くできるきっかけになることが分かりましたね。

これから仕事をはじめる方や、仕事を始めたてで何を目標にしたらいいか分からないという方は、ぜひ一度、MVVから具体的に達成できそうな目標を立ててみてください。

一緒に頑張りましょうね!


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