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DWH（データウェアハウス）とは？｜データベースとの違い
＜こちらの「記事」は、下記のような疑問のお役立ち情報としてご参照ください＞
※操作説明や機能説明は申し訳ございませんが行っておりません…
・DWHって何？
・DWHはデータベースとどう違うんだろう‥？
近年、データの管理・分析分野で「DWH（データウェアハウス）」という言葉を耳にするようになりました。
当記事では、この「DWH」について詳しく見ていきたいと思います。
※2021年9月9日現在の情報です
目次
- DWH（データウェアハウス）とは？
-
DWHの特徴
①ストレージが非常に大きい
②分析に活かせるデータだけ抽出できる -
DWHの活用事例
①航空券の予約における活用
②ECサイトの顧客体験向上における活用 -
まとめ
1.DWH（データウェアハウス）とは？
DWHとは、Data Ware House（データウェアハウス）の略で、直訳するとデータの倉庫という意味になり、膨大なデータを格納するシステムを指します。
ちなみに、筆者が調べた限りではDWHをディーダブリューエイチと読むことはなく、DWHと書いてデータウェアハウスと読むようです。
さて、DWHは膨大なデータを格納するものということですが、一般的なデータベースとは何が違うのでしょうか。次の章で詳しく見ていきたいと思います。
2.DWHの特徴
①ストレージが非常に大きい
DWHは何と言ってもストレージ（容量）が大きいことが特徴です。
通常のデータベースを利用した場合、詳細なデータではなくサマリ（概要）データだけしか保管できないようなケースでも、DWHなら詳細データをまるごと保存できるほどのストレージを備えているので安心です。
②分析に活かせるデータだけ抽出できる
DWHはただ膨大な量のデータを保管しておくというものではありません。
「会計システム」「人事管理システム」「CRM（シーアールエム）」などのデータからビジネスをより効率よく進めるための分析用に「時系列でデータ蓄積」する点がDWHの特徴です。
つまり、単なるデータの保管場所であるデータベースと異なり、DWHは保存されたデータを整理・分析してビジネスに活用できる状態にする段階までを含んでいるのが重要なポイントだと言えます。
※CRM… Customer Relationship Management（カスタマーリレーションシップマネジメント）の略で、「顧客関係管理」を指し、顧客との関係性やコミュニケーション内容を一元管理することを意味します。
3.DWHの活用事例
①航空券の予約における活用
航空券の予約ではできる限り空席を減らすことが重要になります。空席の分は損失となりますが、席が少なすぎてもブッキングが発生するリスクを増やしてしまいます。
また、航空券の予約は不確定な要素が大きく、ピッタリ満席にさせるのは困難です。極端な話をすれば、当日乗客が無断キャンセルをする可能性だってあります。
このような不確定な状況でも、顧客一人ひとりの過去の予約・キャンセル履歴などを分析することで、全体の予約の中でどの程度の割合でキャンセルが起きそうなのかを予測することも可能になります。
これは顧客の過去の予約・キャンセルに関するビッグデータを、分析に使える形で管理しているDWHだからこそできることだと言えます。
もしこれが単なるデータベースであればその膨大なデ－タを「キャンセルの予想」という形で活かすことはできなかったでしょう。
②ECサイトの顧客体験向上における活用
アメリカの大手ECサイトでは、データウェアハウスを含む分析システムに100PB（ペタバイト）という膨大なデータを保存し活用しています。
どのくらい大量のデータかというと、1PBは1024TB（テラバイト）と同じで、1TBは1024GB（ギガバイト）です。
最近のノートパソコンに内蔵されているハードディスクは500GB～1TBであることを考えると、パソコンの内部に保存できるデータの約10万～20万倍のデータを活用しているということになります。
そしてこの分析システムでは、日々ECサイトに訪れるユーザーがECサイトの何に対してどのくらい時間を費やし、何を購入したのかといった詳細なデータを顧客分析として活用しています。
それらのデータの分析結果をもとに、顧客へのおすすめとして表示する商品などを決めています。
これは、ユーザーの動向を購入を促進するマーケティングに活かしたDWHの良い活用事例だと言えます。
4.まとめ
今回はDWH （データウェアハウス） について詳しく調べてみました。
まとめると、
DWHは単なるデータベースとは異なり、 「会計システム」「人事管理システム」「CRM」から実用的なデータを抽出し、マーケティングなどに活かせる形で管理・分析を行う一連のシステムのことを指します。
また、DWHは様々なサービス事業者が提供しています。
DWHサービスの導入の際には各サービスをしっかりと比較し、最大限の効果を得られるものを選べるといいですね。
ライター：井上
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