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【初心者向け】静的サイトと動的サイトの違いやメリット・デメリットとは?
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普段いろいろなWebサイトを見ていて、「閲覧するタイミングによって表示される内容が変わるなぁ」と思うサイトを見かけたことはありませんか?その一方で、いつ見ても同じ内容が表示されるサイトもありますよね。
実は多くの場合Webサイトは、いつ見ても表示が変わらない「静的サイト」と、見る人やタイミングによって表示が変わる「動的サイト」の2つに分けられます。
静的サイトと動的サイトにはそれぞれにメリットやデメリットがあるため、ホームページを制作する際には、それらを把握したうえでどちらにするかを選ぶことが大切です。
そこで今回は、静的サイトと動的サイトの特徴や違い、メリットやデメリットを初心者の方向けに解説していきます。記事の後半では、選び方についても触れていくのでぜひ参考にしてみてくださいね。
・静的サイトと動的サイトが何かを知りたい
・静的サイトと動的サイトの違いを知りたい
・メリットやデメリット、選び方を知りたい
本記事は2024年7月12日に公開した内容を、最新の情報にアップデートし公開しております。
静的サイトと動的サイトの違い
では、静的サイトと動的サイトの違いを確認するために、まずはそれぞれの特徴について見ていきましょう。
静的サイトとは
静的サイトとは、「いつ、だれが、どこで、どの端末でアクセスしても同じ情報、同じコンテンツを表示する」サイトのことです。
静的サイトはHTML、CSS、JavaScriptで構築されます。HTMLファイルを更新したり、修正したりしない限り、サイトの内容が変わることはありません。
静的サイトの仕組み
静的サイトの仕組みはとてもシンプルです。
まず、ユーザーがサイトにアクセスすると、サーバー※はあらかじめアップロードされたサイト情報(HTMLファイルやCSSファイルなど)をそのままブラウザに返して表示します。

このときブラウザに表示されるデータはあらかじめ決まっているため、Webサイトに訪問したユーザーすべてに同じコンテンツが表示されます。
こういった性質から、静的サイトは、頻繁に更新や変更を行う必要のないコーポレートサイトや個人サイトに向いているという特徴があります。
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動的サイトとは
一方で、動的サイトとは「ユーザーがアクセスする要件によって、リアルタイムに情報やコンテンツが変化する」サイトのことです。
Googleの検索結果やYouTubeの「おすすめ」のようなページをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
たとえばYouTubeであれば、よく閲覧する動画や好みに合った動画が自動的に表示されますよね。しかし、YouTubeのアカウントにログインせず、新しい端末からアクセスしてみると、自分と関連性のない動画がおすすめとして紹介されます。このように、閲覧するユーザーによって表示内容が変化する点が動的サイトの特徴です。
また予約サイトなども、リアルタイムに空き情報を更新しているので、動的サイトに分類されます。その他、ブログ記事が日々更新されていくようなWebサイトも一般的には動的サイトとなります。
<動的ページの例>
- ブログページ
- 会員登録ページ
- 予約フォーム
- サイト内検索
- お問い合わせフォーム
動的サイトの仕組み
動的サイトは主にPHP(ピーエイチピー)というプログラミング言語を用いて作成されます。PHP以外にも、用途によってはPython(パイソン)やRuby(ルビー)といったプログラミング言語が使用される場合もあります。
ちなみに、かの有名なCMS※(シーエムエス)「WordPress(ワードプレス)」でも動的な動きにはPHPが使用されています。
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動的サイトの仕組みは以下のようになっています。
まず、ユーザーがサイトにアクセスすると、ブラウザからサーバーにリクエストが送信されます。サーバー側がリクエストを受け取ると、データベースと通信をおこない、必要な情報を取得します。
その後、取得したデータをもとにサーバー側でHTMLに埋め込んで動的なページを生成します。最後に、サーバーは生成したページをブラウザに送信し、ページを表示することで、ユーザーは動的サイトを閲覧することができます。

簡単にまとめると、動的サイトではユーザーのリクエストに応じてサーバーがデータベースから情報を取得し、動的なページを生成して返すということですね。
このように動的サイトは、ユーザーや要件によって、表示するコンテンツを都度変えることが可能なので、会員情報や購入履歴を管理するようなショッピングサイトやユーザー認証が必要なサービス、ニュースサイトなどのリアタイム情報を提供するサイトなどに向いています。
***
静的サイトと動的サイトには制作方法や仕組みに大きな違いがあります。そして、それぞれにメリットとデメリットがあるので、次の項目から順番に解説してきます。
静的サイトのメリット・デメリット
まずは、静的サイトのメリットとデメリットから見ていきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
ページの表示速度が速い | 頻繁な更新に向いていない |
セキュリティリスクが低い | 動的コンテンツを表示できない |
サーバーの負荷が少ない | 管理の手間がかかる |
1つずつ解説していきます。
静的サイトのメリット
ページの表示速度が速い
静的サイトは、サーバーに用意されているページをそのまま表示させるため、比較的読み込みに時間がかかりません。そのためスピーディにサイトを表示させることができます。
Googleはサイトの表示速度を重要な評価指標としているため、SEO※の観点で考えるとメリットとなります。
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セキュリティリスクが低い
静的サイトは仕組み上、サーバーにあらかじめアップロードされたファイルをブラウザにそのまま返して表示させるだけなので、サーバー側でページを生成することはありません。
こうしたシンプルな仕組みは、サイバー攻撃を受けやすいポイント(狙われやすいポイント)が少なくて済むため、動的サイトと比べるとセキュリティリスクが低いとされています。
サーバーの負荷が少ない
静的サイトはユーザーのリクエストに対し、いつも同じ情報を表示させるためサーバーの負荷が少なくなります。その結果、動的サイトに比べてサーバーダウンのリスクも低くなるというメリットがあります。
また、サーバー側で多くの処理をおこなう必要がないため、高性能なサーバーでなくても運用が可能です。コストを抑えて運用できる点もメリットと言えるでしょう。
静的サイトのデメリット
頻繁な更新には向いていない
静的サイトの場合、新しいページを作成したり更新したりする場合には、HTMLやCSSなどを書き換える必要があります。また、制作に必要なソフトの準備が必要な場合もあります。
そのため、コーディングなどの専門知識やスキルが必要になるケースが多く、初心者には難しい場合も少なくありません。
また、静的サイトの場合は基本的に自動更新ができず、ページを管理している人がHTMLやCSSといった情報を書き換えない限り、情報は更新されません。
そのため、たとえばお店の予約状況や商品の在庫情報のように、リアルタイムで情報を更新したい場合には、情報に変更があるたびに担当者が手作業でページの修正をおこなう必要があります。
こういった背景から一度作成した静的サイトを修正する場合には、その都度手作業による更新の手間が発生したり、外部の専門業者へ委託することで費用がかかったりする場合があり、頻繁な修正や更新にはあまり向いていません。
<最近では、専門知識が不要のノーコードツールにも注目が集まっています>
最近では専門知識がなくても開発を行えるノーコードツール※を使ってホームページを制作するケースも増えています。ノーコードツールは直感的な操作でサイトを構築できるツールとなっており、注目されています。(ノーコード=ソースコードを書かない)
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ただし、ノーコードでサイトを制作できる分、実装できるデザインやレイアウト、機能には制限があります。そのため、大規模なサイトや機能面を重視するサイトよりも、シンプルなサイトを制作する場合などに利用されるケースが多いです。
動的コンテンツを表示できない
静的サイトの場合は、ユーザー、場所、日時、といった閲覧条件によって表示を変えることができません。そのため、ユーザーの興味関心に合わせたコンテンツや、即時性が高いコンテンツを表示させたい場合には不向きです。また、電子商取引を行うようなECサイトなど、高度な機能を有するサイトの実装にも不向きとなっています。
静的サイトの一部に動的なページを組み込むことで、サイト内の一部のページのみを動的なページとして表現することは技術的に可能ではあります。ただし、HTMLやCSS以外にPHPなどのプログラミング言語を使う必要が出てくるため、その分難易度や開発コストが高くなります。
管理の手間がある
先ほどもお伝えしましたが、HTMLやCSSで作られている静的サイトは、コンテンツの更新や変更を行う際、手作業でファイルを編集しなければなりません。特に頻繁に情報を更新する必要がある場合、ファイルの管理の手間は多くなってしまいます。
また、サイトはページごとにHTMLファイルを持つため、大規模でページ数が多いサイトは、管理やメンテナンスが複雑化してしまい、管理の手間が大きくなります。
動的サイトのメリット・デメリット
続いて、動的サイトのメリットとデメリットも見ていきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
効率的にページの更新ができる | 表示速度が遅い |
高度なサイトを作ることができる | セキュリティリスクが高まる |
大規模で複雑なサイトでも管理・運用しやすい | 初期開発コストやサーバーの管理コストが高くなりやすい |
こちらも1つずつ解説していきます。
動的サイトのメリット
効率的にページの更新ができる
動的なサイトの場合は、情報を自動更新・リアルタイム更新できるように実装することが可能です。そのため、ページの更新作業を効率化することができます。
また、WordPressなどのCMSを利用することで、専門知識がない場合でも直感的な操作によってページを追加したり更新したりすることが可能です。代表的な例を挙げると、企業ブログなどがわかりやすいかと思います。
当社WWG(ダブル・ダブル・ジー)では、オウンドメディア「WWGスペース」※を運営しています。このWWGスペースも、日々情報が更新される動的なページです。
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ブログがオウンドメディア「WWGスペース」に生まれ変わりました!
高度なサイトを作ることができる
動的なサイトは、訪問ユーザーに合わせたコンテンツを表示したり、リアルタイムで情報を更新したりと、より高度なサイトを作る場合に向いています。
たとえば、会員情報を表示させるマイページを作ったり、リアルタイムで顧客と会話できるチャット機能を搭載したり、オンラインショッピングができたり・・・と、サイト内でできることを増やすことでユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)を向上させ、顧客満足度が高いサイト作りにつながります。
大規模で複雑なサイトでも管理・運用しやすい
動的サイトの場合、サーバーがデータベースから情報を収集し、そのデータでコンテンツを生成してブラウザに返しています。つまり、データベースに情報を集約し一元管理する仕組みになっています。
そのため、もしサイトに何らかの変更がある場合、データベースを修正することですべてのページにその修正が反映されます。
たとえば、ホームページのトップページに「最新のブログ記事」を表示しているとします。この場合、データべースに最新の記事情報が追加されることで、ホームページのトップページの表示も自動で切り替わり、最新のブログ記事を表示させることが可能です。
動的サイトのデータ管理や運用には専門知識が必要ですが、WordPressなどのCMSを利用することで、直感的な操作が可能となっています。
もちろん静的サイトであってもノーコードツールなどを活用することで、サイト内の情報をデータベースで一元管理できるケースが増えていますが、まだまだ制作できるサイトのレイアウトや機能に制限があります。
動的サイトの場合はCMSで運用することで、専門知識が必要な作業のハードルを低くしつつ、複雑で高度なサイトであっても、サイトデータを一元管理して効率的に運用することが可能です。
動的サイトのデメリット
表示速度が遅い
動的サイトは、サーバーでページを生成するため、処理に時間がかかる場合があり、ページの読み込み速度が低下することがあります。
特に、アクセスが集中した場合や複雑な処理が必要な場合には、サーバーの負荷が増加し、表示速度が遅くなります。また、サーバーへの負荷が大きいため、アクセス集中時にサーバーがダウンしやすかったり、高性能なサーバーが必要になったりするケースがあります。
セキュリティリスクが高まる
決して動的サイトのセキュリティが低いわけではないのですが、静的サイトに比べるとセキュリティリスクは高くなります。
というのも、動的サイトは高度な機能を実装させるために複雑なプログラムを組んでいます。そのため、プログラムの脆弱性をついて攻撃されたり、データベースへ不正アクセスされたり、といったリスクが静的サイトと比較して高いと言われています。
初期開発コストやサーバーの管理コストが高くなりやすい
動的サイトは、高性能なサーバーやデータベースを必要とする分、保守・運用コストが高くなる傾向にあります。また、静的サイトに比べてより専門的な技術や知識が必要になるので、初期開発コストも高くなりやすいです。
ただ、先ほどもご説明した通り、CMSを導入してサイトを構築することで、初期開発後のページ更新や管理は専門知識がない場合でも行えるため、長い目でみたときのサイト管理・運用コストは動的サイトであっても抑えることが可能です。
静的サイトと動的サイトの選び方
それでは最後に、「静的サイトと動的サイト、どちらを選べばいいの?」と迷ったときのために、それぞれがどんな場合におすすめなのかをまとめていこうと思います。
静的サイトがおすすめの場合
- 定期的な更新を考えておらず、Web上の名刺代わりにホームページを制作したい場合
- ユーザーに合わせてカスタマイズされたコンテンツを表示する必要がない場合
- 初期開発コストを抑えて、スピード重視でホームページを制作したい場合
静的サイトの強みは、複雑な構造ではない分ページ表示速度が速く、サーバー負荷が少ない点にあります。また、ノーコードツールなどを活用することで、自作でホームページを制作することも可能な点から、初期開発コストやスピード感を重要視する場合におすすめです。
動的サイトがおすすめの場合
- 定期的なコンテンツ更新や、リアルタイムでの情報更新を行いたい
- 大規模なサイトを効率的に管理・運用していきたい
- サイト内でのユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)高めたい
動的サイトの強みは、日時、状況、ユーザーなどに合わせて表示させるコンテンツを自動的にカスタマイズできる点にあります。また、サイト内に多くの機能(例:ユーザー認証、EC機能、予約システムなど)を持たせることも可能なので、ユーザー体験の向上にもつながります。
高度なサイトになる分、初期開発時には専門性が求められますが、WordPressなどのCMSを組み込んで開発することで、ホームページ制作後の修正や更新作業は、専門知識がなくても対応できるケースも多く、長期的な運用を見据えれば効率的です。
まとめ:ホームページの目的に合わせて選ぼう
今回は、静的サイトと動的サイトの特徴や違い、メリットやデメリットについて解説しました。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、本記事も参考にしつつホームページを制作する目的に合わせて選んでみてくださいね。
WWGは、とことん親身になってご要望やご相談内容をお聞きしながら、想いを形にするホームページを制作しています。もし、「どんなホームページが良いのか分からない…」とお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。

WWGのブログ記事作成専門チームに所属するWebライターです。ホームページ制作やWEB・AIに関することをはじめ、デザイン・コーディング・SEO・人材採用・ビジネス・地元についてのお役立ち情報やニュースを発信しています。【最近のマイブームはChatGPTと雑談をすること】
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