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【保存版】新卒採用サイト制作のポイントを参考事例で解説
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Web検索が当たり前になった今の時代では、「採用サイト」や「採用ページ」が採用活動に与える影響も大きくなっています。
今回は、その中でも就活生向けの「新卒のための採用に特化したサイト(以下: 新卒採用サイト)」について参考例を見ながら、どのようなポイントを押さえてサイトを制作すればよいのかを解説していきます。
また、より良い新卒採用サイト制作のために取り入れられるアイデアはどんなものがあるのかも併せてご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
※本記事は2020年7月21日に公開した内容を、最新の情報にアップデートし公開しております。
就活生にとっての採用サイトの重要性
就活生の多くは業界研究や企業についての詳しい情報を調べる際、新卒採用サイトを参考にしており、新卒採用サイトをコーポレートサイト(企業サイト)と別に制作することは非常に重要だと考えられます。
コーポレートサイトは「就活生」だけでなく、「顧客」「見込み客」「株主」などの様々な人をターゲットに作られています。
このターゲットの幅広さが「就活生にうまく伝わらない」という状況を作ってしまうこともあるんです。たとえば、事業内容の書き方一つとっても、多少の知識がある顧客や株主には伝わる内容であっても、働いたことのない就活生にはピンとこない可能性もあります。
就活生にとって分かりやすい情報でなければ、就活生がその企業が何をやっているのか、入社したら自分がどのように働くことになりそうなのかなどのイメージを持ちにくく、結果として就活生の応募を遠ざけてしまう可能性も考えられます。
そこで、コーポレートサイトとは別に採用サイトを設けることで、ターゲットのずれによるミスマッチや機会損失を防ぐことができます。もし採用サイトを別で作るのが難しい場合は、コーポレートサイトの中に「就職している人」へターゲットを絞った「採用ページ」を作ってあげることも効果的です。
新卒採用サイトで押さえたいポイント
それでは、実際の事例を交えながら新卒採用サイトで押さえたいポイントをチェックしていきましょう。以下のポイントについて、当社WWG(ダブル・ダブル・ジー)が制作したサイトを例に解説していきます。
- 社員紹介を積極的に行う
- 事業内容を詳しく記載する
- 分かりやすいデザインにする
- イメージにあったデザインを意識する
社員紹介を積極的に行う
新卒採用サイトでは、よりリアルな会社のイメージをもってもらうことが重要なため、積極的に社員紹介を行うコンテンツ作りが非常に効果を発揮します。紹介する社員も、さまざまなジャンルで複数名を準備しておくことが好ましいと言えます。
たとえば「若手で活躍している社員」「転職で入社し活躍している社員」「女性で活躍している社員」など多種多様な社員を紹介することで、人材の幅や多様性を就活生に感じてもらうことができます。
それでは事例を見ていきましょう。
参考事例:株式会社中建サービス様

採用サイトはこちらから
https://chuken-s.com/recruit/
株式会社中建サービス様は、土木建築における杭施工の機器・機材のレンタルや中古販売事業を展開しており、40年以上の実績を持つ企業です。採用サイトでは「求める人材」や「職場に合う人物像」を分かりやすく表現しています。

さらに、職種ごとに社員の一日の流れや、入社の動機、入社して驚いたこと、将来の夢や目標といった項目について細かいところまで掘り下げており、社員の仕事内容をより身近に感じられるように工夫しています。

さらに、社員同士の座談会の模様も発信しており、実際に働くメンバー間のコミュニケーションの取り方も感じ取ることができます。

参考事例:株式会社伊藤彰産業様

採用サイトはこちらから
https://itoakirasangyo.co.jp/recruit/
株式会社伊藤彰産業様は、愛知県名古屋市に本社を置く50年の銅材販売実績を持つ企業です。採用サイトでは「数字でみる」と題して、男女比や平均残業時間、年間休日、平均年齢といった“実際に働く場合に正直気になるポイント”を紹介しています。
数字で解説するポイントは単なる労働条件や環境だけにとどまらず、「仕事を頑張る理由」「高校時代の部活」など、実際に働く社員をイメージしやすい項目も設けられています。

さらに、「ここだけの本音トーク」というテーマで実際に働く社員同士の座談会の様子も発信することで、どういう考えを持った人たちと働けるのか、自分にこの職場が向いているのか、を読み取ることができます。

事業内容を詳しく記載する
事業内容を詳細に記入することは、就活生の志望度を上げることができるだけでなく、入社後に就活生が「実際の業務内容が思っていたものと異なっていた」という理由で辞めてしまうのを防ぐことにつながるというメリットもあります。
記載内容についても、求人広告や、コーポレートサイトの採用ページでは伝えきれない細かいところまで掘り下げて書くことで、就活生に業務内容を具体的にイメージしてもらいやすくなるので効果的です。
それでは事例を見ていきましょう。
参考事例:株式会社ロジエンス様

採用サイトはこちらから
https://www.logiens.co.jp/recruit/
株式会社ロジエンス様は、物流機器のシステム開発や施工管理、アフターサービスを全国展開している企業です。採用サイトでは、「求める人材へのメッセージ」のなかで、自社の事業が社会に果たすべき役割や存在意義などを簡潔に分かりやすく発信しています。

そのうえで、仕事へ取り組む姿勢や活かせる強みなどを伝えることで、なぜそうした人材が求められているのかを道筋立てて理解しやすい構成になっています。
参考事例:株式会社セントラル様

採用サイトはこちらから
https://p-concorde.com/
株式会社セントラル様は愛知県半田市で不動産事業を開業後、遊技事業、ゴルフ事業、エステ事業、ホテル事業、名古屋駅リニア開業事業といった「地元地域の発展」を目指すさまざまな事業を展開する企業です。
採用サイトでは、複数の事業内容を文章や図、写真を使って分かりやすくまとめつつ、会社としてもっとも大切にしていることをメッセージとして伝えています。

複数の事業を展開している場合はとくに、
- どんな事業を展開しているのか
- 複数の事業を展開するうえでの会社としての軸はどこにあるのか
などがシンプルに伝わる内容になっていると、入社後のキャリアや挑戦したいことを想像しやすくなるので効果的です。
また、社員を「ピース」と呼ぶ社風やその理由についても、企業理念や方針を交えて発信しています。こうした情報発信は、会社の方向性や方針、理念に共感する人材からの応募につなげる効果も期待できます。

分かりやすいデザインにする
分かりやすいサイト構成は新卒採用サイト制作には非常に重要です。特に若い層は長い文章を読みたがらない傾向にあるため、できるだけ短い文章でコンパクトに情報をまとめることがポイントです。
また、項目ごとに一言で情報をまとめた大きな見出しの下に、詳細な内容を書いていくなど、情報の見せ方も非常に大切になります。
参考事例:辻村工業株式会社様

採用サイトはこちらから
https://www.tujimura.co.jp/recruit/
辻村工業株式会社様は、愛知県西尾市を中心とした三河地域において、上下水道整備をはじめ、衛生設備や空調設備といった環境整備を行う企業です。
採用サイトでは、上から順番に読み進めていくことで「事業内容や仕事内容」「会社の特徴」「社員の様子」という流れで、自然と会社のことを理解できる構成になっています。

また、トップページは見出しと簡潔な文章のみで作成し、気になった項目を詳しく確認できるようにしているので、長い文章が苦手な方でも興味を持って読んでもらいやすくなっています。
さらに「よくある質問」という形で、応募者が気になるポイントをFAQ形式で用意しておくことで、不安要素を払拭し応募のハードルを下げる効果も期待できます。

参考事例:岐阜交通東部株式会社様

採用サイトはこちらから
https://www.gifukotu.net/
こちらの事例は新卒がターゲットというわけではないのですが、“ターゲットに合わせた分かりやすさ”を意識することが大切だという点をご説明するためにご紹介いたします。
岐阜交通東部株式会社様は、岐阜県内で地域の暮らしを支えるタクシー会社です。採用サイトでは、65歳以上の方というターゲットに合わせて、文字の大きさや情報の配置を工夫しています。
1つのページ内に「応募資格」や「研修制度の有無」「会社の特徴」といった必要最低限の情報を網羅し、このページのみを確認した場合であっても働くイメージを持ってもらいやすい構成になっています。

普段あまりWebページを見ないという方の場合、他のページに遷移して情報を確認しにいくことがハードルになるケースもあります。そのため、見やすさを担保しつつ適度に情報を入れてあげることも、ターゲットによっては効果的です。
単に、文章の量を少なくすればいい、画像を増やせばいい、ということではなく、読んで欲しいターゲットに「読みやすい・分かりやすい」と感じてもらうにはどういう形がいいのかを追求することも大切なポイントです。
イメージにあったデザインを意識する
就活生にとっては、新卒採用サイトで受けるイメージがその企業のイメージと合致しているかどうかというのも応募検討の際に非常に重要な要素になります。
たとえば、革新的なテクノロジーに携わる仕事の場合は、新卒採用サイトのデザインもテクノロジーを意識した、動きのあるモダンなデザインにした方がいいと考えられます。
逆に、昔ながらの技術や伝統を大切にする会社であれば、動きを抑えた、ベーシックなデザインにする方が、企業のイメージをより正確に伝えることができると言えます。
それでは事例を見ていきましょう。
参考事例:名古屋眼鏡株式会社様

採用サイトはこちらから
https://www.meigan.co.jp/recruit/
名古屋眼鏡株式会社様は、愛知県名古屋市に本社を置き、眼鏡フレームやレンズ、老眼鏡、コンタクトケア用品などの販売や企画を行う企業です。また、眼鏡関連の用品以外にも光学用品の企画・販売も行っています。
採用サイトは、キャッチコピーやデザインから「眼鏡」を連想できるようになっています。たとえば、ファーストビューのキャッチコピーでは「あなたの想いとともに未来をかける」の「かける」の部分を「描ける」「翔ける」「架ける」「懸ける」とかけて表現しています。
また、眼鏡をかけた社員や、眼鏡を連想できるグッズを持つ社員の写真をふんだんに使用し、企業イメージを連想しやすいデザインになっています。

参考事例:株式会社知多設計事務所様

コーポレートサイト内 採用ページはこちらから
https://chitasekkei.com/recruit/
こちらは、コーポレートサイト内に採用向けのコンテンツを用意している事例になります。
株式会社知多設計事務所様は、生活基盤整備、防災対策、環境保全対策、エネルギー対策、といったインフラ事業を展開する企業です。“水”を連想させる配色やデザインでコーポレートサイトを作成しており、そのイメージを採用ページにも反映させています。
また、仕事内容や業務フロー、一日の流れ、先輩の声や座談会といったコンテンツを用意しておくことで、採用目的でサイトに訪れた方が欲しいと感じるコンテンツを準備しています。

冒頭でもお伝えしたとおり、コーポレートサイトを見に来る方と、採用情報を見に来る方が確認したい情報には乖離があります。そのため、採用を強化したい場合には、採用情報を見に来てくれた方が欲しい情報をまとめた採用サイトを作るのがおすすめです。
しかし、別々にサイトを用意することが難しい場合には、知多設計事務所様のような採用コンテンツの入れ方も効果的です。
新卒採用サイトで活用したいアイデア
それでは続いて、新卒採用サイトを制作する際に活用したいアイデアをご紹介します。こちらも、以下のポイントについてWWGで制作させていただいたサイトの事例を交えながら解説していきますね。
- メッセージ性を前面に押し出す
- インパクトを重視する
- 独自コンテンツを設ける
メッセージ性を前面に押し出す
企業の強いメッセージを前面に押し出し、その想いに共感した就活生から応募が増えるように工夫する手法も非常に有効です。
参考事例:ホイテクノ物流株式会社様

採用サイトはこちらから
https://www.hoitechno.co.jp/recruit/
ホイテクノ物流株式会社様は創業85年の歴史を持つ愛知県の物流会社で、郵送業務をはじめとして、保管・ピッキングとそれらに不随するEC事業などを一括でおこなっています。
採用サイトは、キャッチコピーや求める人材へのメッセージで企業の想いを強く印象づけるデザインとなっています。たとえば「私たちの挑戦が、世の中を動かしている。」「お客様と私たち。どちらも喜べるような、信頼を築く。」という形で、企業が大切にしている考えや想いを端的に表現しています。

何をしているかを伝えることはもちろん、どういう想いで働いているのかを発信することで、企業と就活生のマッチングを後押ししてくれます。
インパクトを重視する
数ある新卒採用サイトの中でも、インパクトを重視したサイトは内容を見てもらえる可能性がより高くなります。
参考事例:サンエスサービス株式会社様

採用サイトはこちらから
https://sanesu-s.co.jp/recruit/
サンエスサービス株式会社様は、25年以上にわたって「製造業界」と「外国籍人材」に特化した人材派遣サービスを展開する企業です。採用サイトは、躍動感あふれるポジティブで情熱的な印象になるようにデザインしています。
ファーストビューでは、社員の方が映る動画をスピード感を持たせて表示し“いきいきと働く様子”を表現しています。また、フォントサイズにもメリハリをつけ、強く伝えたい「自分が輝く場所は、自分でつくる。」のメッセージは、ファーストビューだけでなく、ページ中央でも特大サイズでレイアウトすることで、想いの強さを表しました。

参考事例:株式会社マッシュ様

採用サイトはこちらから
https://www.hi-mash.com/recruit/
株式会社マッシュ様は、日本全国を対象に商業施設や店舗、環境施設などの商空間を設計・施工・監理する空間デザイン会社です。
採用サイトは、企業ロゴを大きく見せる大胆なデザインが印象的です。カーソルを動かすと、円と赤点がついてくる仕様となっており、ついつい目で追ってしまうような工夫もされています。
また、ファーストビューに書き文字を使うことで、スタイリッシュさのなかに爽やかさも加え、インパクトを出しつつも親しみやすい雰囲気を表現しています。

参考事例:株式会社ガルニエパートナーズ様

コーポレートサイト内 採用ページはこちらから
https://garnier-p.com/recruit/
こちらは、コーポレートサイト内に採用向けのコンテンツを用意している事例になります。
株式会社ガルニエパートナーズ様は、愛知県名古屋市を拠点として、中小企業やベンチャー企業向けにデジタル支援や受託開発などを展開するデジタルコンサルティング会社です。
特徴的な企業ロゴをデザインの要素として装飾的に使い、SE(システムエンジニア)やPG(プログラマー)を連想させる幾何学的な図形と組み合わせることで、インパクトを出しつつガルニエパートナーズ様の企業イメージを表現しています。

独自コンテンツを設ける
新卒採用サイトの中に、業界を詳しく知るための独自のコンテンツを設けるアイデアも非常に就活生の興味を惹きます。また、独自のコンテンツの作り込み方も、簡易的なものから、単体で別のサイトのように見えるほど大規模なものまでさまざまなです。
参考事例:コスモス調剤薬局様

採用サイトはこちらから
https://www.cosmos-ph.co.jp/recruit/
コスモス調剤薬局様は、愛知県内を中心に店舗を展開する調剤薬局です。採用サイトでは、薬学生を対象としたインターンシップを紹介しています。インターンシップの内容を説明するだけでなく、実際にインターンシップに参加した方の声を載せることで、「何が学べるのか」を具体的に把握できるようになっています。

業界未経験の就活生にとって、実際に職場の様子を見たり、仕事を経験したりすることは、「自分もこの場所でやっていけそう」と感じるきっかけになるので、応募のハードルを下げたり、入社後のギャップを減らすことで早期退職を抑制したりする効果も期待できます。
もしインターンシップ制度などがある場合には、採用サイトや採用ページ内に分かりやすく盛り込んであげると良いでしょう。
まとめ:誰に何を伝えたいかによって適切なサイトは変わります
ここまで、新卒採用サイト作りにおける押さえたいポイントとアイデアをご紹介してきました。
「働く場所」を探してサイトに訪れる求職者は、その企業がどんな会社なのか、そこで働く人がどのような人たちなのか、自分はその会社に合うのか、などさまざまな疑問を持っています。
そして、新卒採用サイトは若い方が閲覧するため、難しい印象を与えないように、文章は端的に分かりやすく発信し、メッセージや動画などを使って視覚的に印象に残るようなサイト作りを意識することが大切です。
また、業界未経験の就活生にもアプローチができるような、より親しみのあるデザイン、コンテンツが多く採用されていると言えます。このようなポイントを押さえて、自社の魅力が伝わる新卒採用サイト作りができると良いですね。
当社WWGでは、今回ご紹介した事例の他にもさまざまな制作実績があります。“とことん親身に”向き合い、想いを形にするサイトを制作できるところがWWGの強みです。
採用サイトや、企業ホームページに関するお悩みがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。

WWGのブログ記事作成専門チームに所属するWebライターです。ホームページ制作やWeb・AIに関することをはじめ、デザイン・コーディング・SEO・人材採用・ビジネス・地元についてのお役立ち情報やニュースを分かりやすく発信しています。【最近のマイブームはChatGPTと雑談をすること】
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