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【要確認】「Pocket」がサービス終了するまでにやるべきこと

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【要確認】「Pocket」がサービス終了するまでにやるべきこと

「あとで読もう」と思ったWebコンテンツを素早くブックマークして整理できるとして、長らく多くのユーザーに親しまれていたWebページ保存サービス「Pocket(ポケット)」。

そんなPocketですが、2025年7月8日をもってサービスを終了すると発表されました。

※当メディアWWGスペースでも、過去に下記の記事を公開しており、多くの方にご愛読いただいております。

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「それ、後回しにしちゃおう!」Pocket(ポケット)の便利な使い方

「サービス終了までに何をしておくべき?」といった疑問もあるかと思いますので、今回は「Pocket」がサービス終了となるまでにやっておくべきことを分かりやすくまとめていこうと思います。

「Pocket」サービス終了の概要について

Pocketとは、Webブラウザ「Firefox(ファイアーフォックス)」でお馴染みの、Mozilla(モジラ)が提供するWebページ保存サービスです。

あとで読みたい記事を手軽にブックマークできるだけでなく、任意のタグを設定して管理したり、気に入ったコンテンツをお気に入りに登録して何度も見返せるようにしたり・・・といった便利な機能が使える点が人気の理由の1つです。

そんなPocketですが、2025年7月8日をもってサービスが終了することが発表されました。Pocket上に保管されたデータは、2025年10月8日に削除されてしまうため、もしデータを移管したい場合は、それまでにエクスポートをおこなう必要があります。「Pocketサービス終了までにやるべきこと」で詳しく解説します)

参考

The Mozilla Blog
Investing in what moves the internet forward
https://blog.mozilla.org/en/mozilla/building-whats-next/
(※参照日:2025年6月16日)

Mozillaは、サービスが終了となった背景に「人々がWeb上でコンテンツを保存し、消費する方法は進化している」ことがあるとし、時代に適応するためのプロジェクトにリソースを割くため、Pocketのサービス終了を決断したと述べています。

たしかに、最近はすっかりスマートフォン(以下、スマホ)が普及し、それに伴いスマホアプリやSNSの利用が一気に増えており、Web上の情報の取り扱い方も多様化しています。

こうした時代の変化にMozilla社として適応し、代表的なサービスである「Firefox」の新機能開発に注力していくとのこと。

新たな決断をしたMozillaを応援したいな、と思いました。

Pocketサービス終了までにやるべきこと

それではサービスが終了してしまう2025年7月8日までに、Pocket利用ユーザーが確認しておくべきことをまとめていきますね。

ポイントは、

  • データのエクスポートについて
  • 有料プラン(サブスクリプション)の料金について

の2点になります。

参考

Pocket がサービスを終了します: 大切なお知らせ
https://support.mozilla.org/ja/kb/Future-of-pocket
(※参照日:2025年6月16日)

それぞれ詳しくみていきましょう。

データのエクスポートについて

2025年10月8日以降は、すべてのユーザーアカウントと保存データが永久削除されるため、もし他のサービスへデータを移行したい場合は、保存データをエクスポートをする必要があります。やり方はシンプルなのでぜひ下記を見ながらやってみてください。

※ただし2025年6月現在は、Pocket公式が公開している手順でエクスポートできるデータ形式はCSVデータとなっており、このデータをそのまま使用するだけでは、これまで作成したコレクションやタグの情報は新しいサービスで引き継げない場合もあります。(使用するツールによる)

そのため、これまでブックマークしてきたサイト情報を移行するための、取り急ぎのデータだとお考えください。

Pocketのデータエクスポート 操作手順

パソコンから操作する場合の手順を解説していきます。

ステップ1:
登録されているメールアドレス宛にエクスポートしたデータが届くため、Pocketのアカウントに登録されているメールアドレスが使用可能なものかを確認しましょう。

<アドレスの確認方法>
Pocketにログインした状態で下記にアクセスすると、ページの左上にメールアドレスが表示されます。
https://getpocket.com/export

Pocket データエクスポート画面

もし、今はもう利用できないアドレスが登録されたままになっている場合は、必ず修正してからエクスポート作業を進めてください。

■ステップ2:
先ほどメールアドレスを確認したページ内の、「CSVファイルをエクスポート」というテキストをクリックしましょう。

Pocket データエクスポート画面

■ステップ3:
「エクスポートが進行中です!」という画面に切り替わります。画面内には、エクスポートの受け取りには最大7日かかる旨が記載されています。データのエクスポートが完了すると、先ほど確認していただいたメールアドレスに通知が届きます。

Pocket データエクスポート画面と通知メール

ステップ4:
データのエクスポートが完了すると、登録メールアドレス宛にデータのダウンロードの準備が整った旨を知らせるメールが届きます。

メールの文中に、「click to download」というテキストがあるのでそちらをクリックすると、CSV形式のデータがダウンロードされます。

Pocket データエクスポート完了通知メール
要チェック

ダウンロードリンクの有効期限は48時間となっていますので、ご注意ください。
※もしリンクの有効期限が切れてしまった場合は、別のリンクをリクエストすることで再度データを受け取れるようです。ただし、エクスポートが完了してからデータが保持される期間は3日間とのことなので、それを超えてしまった場合は、あらためてステップ2のエクスポートから実行する必要があります。

ステップ5:
CSVデータが問題なく開けることを確認できたら、データのエクスポートは完了です。

***

以上の手順で、CSVデータをエクスポートしておくことで、データのインポートが可能なサービスに保存したWebページの情報を移行することができます。クリックするだけで進められるので、ぜひお試しください。

参考

ポケットセーブをエクスポートする方法
https://support.mozilla.org/ja/kb/exporting-your-pocket-list
(※参照日:2025年6月16日)

有料プラン(サブスクリプション)の料金について

Pocketは無料で利用できるサービスですが、Pocketをさらに便利に使用できる有料プランもあります。もし有料プランを利用している場合は、以下の内容で返金処理等がおこなわれるとのことでした。基本的には、Pocket側で自動処理されるため、ユーザー側での対応はとくに不要です。

月会員と年会員の2種類のサブスクリプションプランがありますが、こちら2つは契約の自動更新が行われなくなります。

月会員の場合は、次の自動更新が無効になります。(返金対応は特に発生しません)そして現在のサブスクリプション期間が終了するまでは、これまで通りの機能を利用できます。

年会員の場合は、2025年7月8日をもって、年間サブスクリプションが停止され、月割り計算で返金されます。Pocket側で処理が進められるため、ユーザー側で対応する必要はありません。

拡張機能やAPI利用について

Pocketは、Webブラウザの拡張機能で利便性を上げたり、API連携で他製品に組み込み機能を拡張したりすることもできました。これらもサービス終了に伴い、基本的には使用できなくなります。

拡張機能は自分で削除する

PocketはGoogle ChromeやFirefoxなどのブラウザの拡張機能を利用できます。もしブラウザの拡張機能を使用している場合は、2025年7月8日のサービス終了以降、手動でブラウザから削除する必要があります。自動で消えないので、ご注意ください。

※ちなみに、2025年5月22日以降は拡張機能をインストールできなくなっています。スマホ版のアプリも同日にストアからダウンロードできなくなっています。

参考

Firefox の Pocket ボタンを無効または有効にする
https://support.mozilla.org/ja/kb/disable-or-re-enable-pocket-for-firefox

Chrome ウェブストアヘルプ
拡張機能をアンインストールする
https://support.google.com/chrome_webstore/answer/2664769?hl=ja
(※参照日:2025年6月16日)

API利用している場合も、サービス終了後は使えなくなる

PocketのAPIを利用している製品も、ユーザーリストを読み込んだり、記事を保存したり、タグ付けをしたり、といった機能が使用できなくなります。

そのため、APIユーザーは、データのエクスポート期限である2025年10月8日までに、データをエクスポートしておく必要があります。

参考

Pocket がサービスを終了します: 大切なお知らせ
Pocket API の利用
https://support.mozilla.org/ja/kb/Future-of-pocket#w_pocket-api-noli-yong
(※参照日:2025年6月16日)

***

ちなみに、Pocketが配信していた「Pocket Hits」というメールのニュースレターについては、 「Ten Tabs」という名前に名称変更して配信が続くようです。

以上が、Pocketのサービス終了に伴う主な影響範囲のご説明になります。

まとめ:自分に合った情報収集方法を見直す機会に

今回は、Webページ保存サービス「Pocket(ポケット)」がサービス終了するにあたり、やるべきことをまとめてみました。

今回Pocketがサービス終了することを受け、あらためて情報の取り扱い方が多様化していることを実感しました。これは私の個人的な考えですが、多くのユーザーが利用するSNSはトレンドの移り変わりが激しく、言ってみれば“生の情報”を獲得することに重きを置いて利用されている印象を受けます。その一方で、Pocketを始めとしたWebページ保存サービスは、ナレッジやアイデアの引き出しを増やすための“土台となる情報”をストックすることに、今でもなお適していると感じています。

溢れる情報を、どのように整理し、自分の糧にしていくのか・・・今の自分にとってのベストを、Pocketのサービス終了をきっかけに、今一度考えてみるのもよいかもしれません。

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person_editこの記事を書いた人
ライター おっしー
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WWGのブログ記事作成専門チームに所属するWebライターです。ホームページ制作やWEB・AIに関することをはじめ、デザイン・コーディング・SEO・人材採用・ビジネス・地元についてのお役立ち情報やニュースを発信しています。【最近のマイブームはChatGPTと雑談をすること】

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