クリエイターラボ
WEB制作会社に入社して3年半経ったデザイナーのはなし ~WWGのデザイナーチーム・マネジメントについて語る~
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こんにちは!
3年前に、入社3か月目・6か月目時点のデザイナーとして2つのブログを綴ったデザイナーです!
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もうすぐ4年を迎えるにあたり、現段階でどのような成長過程にいるかを反省も込めて書き記してみようと思って筆をとったこのブログ。書いてて気づいたのですが、デザインの話じゃなくて、チームマネジメントの話になってる…。
今までワタシがどれだけ「チーム」を気にして仕事をしてきたかを思い、しみじみとしてしまいました。(もちろんデザインも頑張ってる!)
目次
チームリーダーになったワタシ

人が大きく成長するのは環境の変化が起因になるのかな、と当時を思い出します。
デザインチーム内で一番ひよっこだったワタシが、現在チームリーダーを担っているのは、トップデザイナーが卒業したからに他なりません。絵画の道に進む!と決意し、引っ越してしまった横綱デザイナーの穴。これを誰が埋めるんだ…そのスピリッツやパフォーマンス力を誰が次世代に引き継ぐんだ…とワタシはかなり動揺しました。
今思うと、この事態をかなり重く受け止めていたが故に、リーダーシップらしきことを始めたのが最初なのかもしれません。
そう、ワタシはとにかく問題意識が高い(かもしれない)。あんまり漫然と仕事できなくて、問題が起こったら解消しないと気が済まない。あと、たぶん問題点に気づいてしまう損なタイプ。一番ひよっこだったくせに、横綱に代わって入社してきてくれた新人デザイナーさん2名の教育制度が気になって仕方なかったため、改善点なんかを考えて、じわ~っと動き出したのがきっかけでした。
トップデザイナーが1人抜けても、チーム力が強ければ何とかなるかもしれない—
自分がそんなに立派なデザイナーでなかったことが幸いし、そんな仮説をもとにデザイナーのチーム力強化に乗り出したのが功を奏しました。当時、個々の力で担っていたタスクをチーム全体で担う形に変化させ、「デザイン業務のすべてはチームの業務」にすることで、停滞する案件をなくすことに成功したのです。
狙ったことは「チームみんなの力で生産性をあげる!」ことだったのですが、進めてみると、個人による作業の問題点が見えてきたり、「チーム貢献度」という概念が生まれたり、総じて考えなくてはならないことが一気に増えました。
けれど、それらを一つ一つ解消していく過程で「デザイナーチーム」が出来上がったように思います。
ちなみに今考えても信じられないのですが、ワタシはこの時点でリーダーでも何でもないひよっこのまま、これらをやりました。何様だったんですかね…笑。
そうこうしているうちに、「デザイナーのチームリーダーはワタシさんなんじゃない?」的な感じで正式に就任。何気な~くリーダーっぽいことをしていたところから権限を与えられたことで、かなりやりやすくなったのでした。
トライ&エラーで七転八倒するワタシ

リーダーの権限が与えられたことで、さらにデザイナー集団を「チーム」にすべく動き出したワタシでしたが、デザイナーチームは制作部の1つのセクションでしかないために、各チームの連携部分のエラーを解消するには力が及ばず、歯がゆい思いをしていました。
チーム中は
- 個人の業務スピード改善
- デザインフローの改善
が進み、かなり煮詰まってきているはずなのに、全体生産量がちっとも上がらない!なぜだ!
デザイナーはディレクターとエンジニアに挟まれた真ん中に位置するので、結構「かなめ」でもあります。この「かなめ」として機能するためには、制作部全体の工程を見直す必要がありました。
そうすると、全体スピードを上げる重要パートが「ディレクター」にあることを無視できなくなってくる…。ひよっこデザイナーであったワタシがデザイナーチームを動かした暴挙同様、なんと恐ろしいことにワタシは、ディレクション業務をよく知らないままディレクター業務改善に、じわ~っと動き出したのでした。
しかし、さすがに1人の力でディレクション業務改革は無理です笑。入社してきたばかりだけど「アニキ」みたいな感じで頼れるディレクター、見た目は白雪姫で仕事はキレッキレのエンジニア、そしてとにかく問題を解消しないと気が済まないデザイナーのワタシ。この3名でじわ~っと改革し始めたのです。
新人の頃では考えられないことだが、ディレクターになっているワタシ

現在、デザイン業務をほぼほぼ卒業し(デザイナーチームリーダーに居座ったまま)ディレクターとして働きだしています。最初はエライ目にあうだろうと覚悟しておりましたが、弊社代表早崎に「上出来」と褒められることもしばしば。
なぜ順調か。それは、ディレクター業務改善をじわ~っと進めるうちにディレクター業務について学んだからです。
ディレクターとエンジニアの真ん中で、双方ともに関わりのあるデザイナー業務を熟知しているし、ディレクターのフローを大幅改装したうちの1人であるため、経験はないのに知識のある「耳年増」的なスタートでした。
何をじわ~っと改革したか
各職種の業務の境界線をきっちり線引き
作業スピードが速く、よく気が付く人が担ってしまっていた曖昧な業務を、誰が・いつ・どんな方法で行うかをきっちり明文化。エラーと負担をなくしました。業務を明文化する作業の中でワタシはディレクターの仕事内容を覚えたわけです。
ディレクターをチーム制に
実はディレクターだけがチームでなく個々の裁量で仕事をしていました。ルール設定と共にチームで情報共有しながら、全ディレクターが同じレベル・同じ仕様で指示出しすることで、デザイナー・エンジニアともに、「その人だけのやり方にあわせる」負荷をなくす狙いもあり。また、チーム性にすることで協議が深まって、全員の知識も深まる利点もありました。
ディレクターの業務フローを大幅改造
ここはWWGのホームページ制作における大事なノウハウになるので詳しくは明記できないのですが、ディレクションの方法がめっちゃくちゃ変わりました。検索キーワードの選定やmeta設定、ワイヤーなどなど。SEO対策のための、E-E-A-TやCore Web Vitalsの対応も深度が変わっています。
制作部全体の大きな転換期とワタシ

ディレクター業務の深度が深まると、制作部全体の知識・技術の底上げが必要になってきました。ホームページ制作においてすべきことの共通認識枠を各職種全体で広げることで、スピードアップと品質アップが可能になっています。
現在も勉強会を通じて、各職種全体で知識の底上げ中。勉強会の担当を割り振ることで、ただ単に受講するだけでなく、みんなの知識を広める当事者にもなって貰っています。(大変だけど、めちゃくちゃ勉強になる!)
ワタシはディレクターに移行していながら、デザイナーチームのリーダーも兼任している状態ですが、次世代の新しいリーダー育成のため、施策ごとにリーダーを割り振って動いてもらっています。
制作部に新しいリーダーがまた1人生まれると、会社全体の動きで考える視点を持つ人材が生まれることになる—ワタシがいつまでもデザイナーチームに居座っているのはあんまりよくないと考えています。
ただ、デザイナーの上流工程に移動したことで、デザイナーさんたちの仕事の仕方を別視点から見ることができるため、改善しなくてはならないことがあることに気づいたものまた事実。そちらを引き続き、リーダーとして考えていこうと思っています。
まとめ
今期、WWGは大変革を迎えると思っています。全ての職種がチーム制になったことで、業務改善のスピードがグンと上がったからです。ワタシが10人いてもできなかったこと、気づかなかったことがドンドンよくなっていっている!もともと仕事に熱心な人間の集まりなので、力が集約することで思いもかけない方向性に向かっているのが面白くもあります。
できれば制作部のみんなに「仕事がしやすくなった!職場環境がよくなった!」と思ってもらえますように。これからは、ディレクターとして頑張ってまいります。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
2022年3月デザイナーとして入社。3年目にしてリーダーの役職がつき、チーム運営に乗り出しています。現在はディレクターとしてお仕事始動!WWGで背の順一番前。
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