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【前編】コーポレートカラーの決め方

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名古屋のホームページ制作会社である当社WWGでは、様々な企業からホームページ制作のご依頼をいただいております。

そんな中で、「ホームページ制作と同時にロゴを新しくしたい」「起業するからロゴを制作してほしい」といったご要望をいただくことも少なくありません。

創業者の想いが詰まったロゴは企業の顔です。名は体を表す。ロゴデザインをみるとこの言葉をいつも考えます。歴史ある企業がロゴを刷新する際に色も変えたり、色は継承して形は変えたり。形と色が合わさって完成します。

形は言葉や視覚的なものから生まれてくるとして、色はどう決めていけばいいのか。今回はそんな企業が使う色=コーポレートカラーについてのブログとなります。ロゴに使われる色がコーポレートカラーの場合が多いのでそこにフォーカスして独自に分析したいと思います。

色と何が結びつく感覚ということで、深い意味はありませんが戦隊モノでよく使われる色が一番ポピュラーかなと思いまして、赤、青、緑、黄、ピンクの5色を取り上げます。ちなみに歴代の戦隊モノの色別出演回数をさらっと調べたところ赤、青、黄、ピンクはマストで、緑と黒がいたりいなかったり、次に白、金、銀が数年サイクルで出演していました。

たまに出る「〇〇ブラック」がどこか訳アリで、レッドより強かったりでちょっと好きでした。

それではどうぞ。

目次


  1. 赤色のイメージ
  2. 青色のイメージ
  3. 黄色のイメージ
  4. まとめ

1.赤色のイメージ


お約束のAI画像です

一般的な赤色のイメージはこんな感じです。
行動的、情熱的、達成感、自信、生命力、闘争心、リーダーシップ、興奮、刺激

目立つ色のため多くの企業が採用しています。
思いつく企業として、三菱UFJ銀行、コカコーラ、ユニクロなどがあります。

三菱UFJ銀行の赤は、みずほ銀行が「青色」で三井住友が「緑色」と他行との差別化も見逃せません。RGB(レッド、グリーン、ブルー)で揃ったのは偶然か必然かも気になります。ちなみにこの赤は「MUFG Red」と呼ばれ、色のイメージに近い情熱や行動的な印象から採用されたようです。

コカコーラの赤は公式HPにて運搬していた樽の色が赤だったことに由来しているようです。長い歴史の中で定着した色といえましょう。

佐藤可士和氏が関わってできたユニクロのロゴの赤は、色が本来持つ行動的なイメージに加えてニューヨークに出店する際に日本を代表する色として採用されたようです。

デザイナーから見た赤は、ホームページや印刷物などで展開しやすい色のイメージです。

名刺などで小さくなっても視認性が保てる半面、大きくすると主張が強くなりすぎるので注意が必要なくらいです。存在感があるので余白を適度に保てばデザインが決まるので、これからも仲良くしたい色です。

明るい赤や渋めの赤など少しの違いで印象がまったく違うので、コーポレートカラーとしてセンスを問われる色です。ただ真っ赤なだけだと安っぽくなりかねないため、少し濁らせたり、黄色味を強くして軽くしたりと手を加えることで「企業名レッド」となってくれる頼もしいやつだったりします。

2.青色のイメージ


同様にAI画像です

一般的な青色のイメージはこんな感じです。
平和、誠実、冷たい、集中、清潔、クリア、若い、さわやか、水、空、海

業種に限らず幅広く好まれる色です。
著名な企業としては、SUNTORY、ローソン、Panasonic等があります。

まずSUNTORYの色は青色と大きなくくりでご紹介していますが水色に近いです。曰く常にフレッシュで自由で柔軟でありたい思いがこめられた「ウォーターブルー」とのことです。企業スローガンが「水と生きる、SUNTORY」なのでまさしく名は体を表すといった印象でしょうか。

ローソンの青は、オハイオ州のJJローソンさんの牛乳店の看板が青だったことに由来します。看板の発注であの青色が指定されていたのかは社史編纂室に残っているかもしれませんが、そんな後世に残る青色の看板をめぐる流れにロマンを感じざるを得ません。

Panasonicの青色は、公式の文章を転記します。


また、Panasonic ブルーは、漆黒の夜空が希望に満ちあふれた朝の明るい空色へと変化してゆく、夜明けの短いひと時に見られる独特な空の青さをモチーフにしています。洗練された知性と意欲を感じさせ、見る者の集中力を高めて周囲に信頼感を与えるブルーと私たちは位置づけています。

引用:Panasonicの由来
https: //holdings.panasonic/jp/corporate/brand/our-brand.html


色のイメージがここまで明確にされているところに企業の懐の深さを感じます。

話がそれますが、個人的にパナソニックの前身であるナショナルのロゴマークに使われていたNのマークを見た英国出身のミュージシャン デヴィッド・ボウイが稲妻のようなマークをヒントにして顔に稲妻のメイクを施し、後に彼のアイコンになっていくエピソードが好きです。

デザイナーから見たコーポレートカラーの青ですが、これも扱いやすい色です。

ただ濃くて重厚になるほど黒い文字との差がなく使いづらいため白抜きにしたり工夫が必要だったりします。グラデーションで使ってもきれいで、より強調したいときに赤や黄が使えて、そのどちらとも相性がいい点で優等生だったりします。

(赤にアクセントで青は使いづらいし、黄色を文字に使うと読みづらいです。)

3黄色のイメージ


最後もAI画像でした。

黄色の一般的なイメージはこんな感じです。
明るい、躍動、快活さ、人気者、注意、好奇心、光、希望、ユーモア、エネルギー

他の色と組み合わせての使用が多く単独で使用されるケースは稀です。
黄色と聞いてイメージする企業は、LOFT、ヤマト運輸、Nikonなどかと思われます。

LOFTの黄色は色のイメージそのままに「元気になれる」から派生した幸せな気持ちを届けたい思いから来ているようです。

ヤマト運輸も同じく色が持つイメージにあるような「希望・幸福・愉快・知恵・探求・クリエイティブ」から採用されています。ヤマト運輸はグリーンもありこちらは「安全・くつろぎ・親愛・新鮮・豊か・成長・さわやか・自然・環境」といった企業理念との意味から採用されています。

Nikonの黄色は「広がり」「情熱」を表しており、黒文字は「信頼性」「高品質」を表しているとのことです。このNikonの文字部分は、かの日本のデザイン界の巨星 亀倉雄策氏が1968年にデザインしたもので、リニューアルを繰り返しながらも原型が残っているところに昭和のグラフィックデザインの普遍性と強度を感じます。

デザイナーから見たコーポレートカラーの黄色ですが、単独では使いにくく黒文字と組み合わせる事が多いです。白背景の文字色に黄色を使うことがまずないので、単独では使われないケースがほとんどではないかと思います。loftのように太文字をベースにしたロゴの場合にのみ、白抜きの表現が見られる程度です。

黄色は単独で使われない半面どの色とも相性がいいのが強みです。
商品の背景に使うだけでなくアクセントにも使えるので扱いやすくどんな媒体でも使えます。

4.まとめ


いかがでしたでしょうか。

いくつか例をあげていくと、かなりのボリュームになったので今回を前編とさせていただきます。あしからずご了承くださいませ。

企業様のホームページ制作に携わるとき、その会社のフィロソフィーに触れる機会が多くあります。創業者の想いだったり、歴史と伝統から文化から培われたそれを少しでも、見る人に伝わるよう心がけて日々業務に携わっております。

感情や想いを目に見える色や形に落とし込むことは容易ではありません。その企業がどんな歩みを経て今存在し今後どう変わっていくのか。さまざまな想いが集約したものの一つにコーポレートカラーがあるように思えます。

後編も楽しみにしていただけると大変ありがたいです。


愛知県内から名古屋市を中心にホームページ制作を行っている会社
株式会社 WWG(ダブルダブルジー)
愛知県 名古屋市中村区名駅5-16-17 花車ビル南館5F

TEL: 052-890-7007
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プロフィール写真

コジコジ

デザイナー

2020年入社。20年以上に渡りデザイナーとしてWEBはもちろん、パンフレットや、ロゴ、各種広告など幅広いデザインに従事。デザインの記事をメインに楽して役立つブログを心がけております。一番好きなアイスはチョコミント。歯磨き粉近い味のほうが尚良い。

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