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【後編】コーポレートカラーの決め方

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前回ブログでご紹介しました「【前編】コーポレートカラーの決め方」の続編となります。
前編を書いていて思ったことは、コーポレートカラーとその会社との関係は実に様々だったことです。

前回の記事はこちら

【前編】コーポレートカラーの決め方

前回取り上げた、「赤色」「青色」「黄色」の続きとしまして「緑色」「ピンク色」「紫色」についてご紹介したいと思います。

こちらの3色を採用しているのはどんな会社なのか。そしてどういった理由で採用されたのか。調べていくとよりその会社をもっと深く知ることができて興味深かったです。

意外とコーポレートカラーについて記載している会社もあったので、推測した部分もありますので、ご参考程度に読んでいただければと思います。

それではどうぞ。

目次


  1. 緑色のイメージ
  2. ピンク色のイメージ
  3. 紫色のイメージ
  4. まとめとおまけ

1.緑色のイメージ


なんとなく色のイメージでつくっています

一般的な緑色のイメージはこんな感じです。
調和、さわやかさ、平穏、新鮮、健康、リフレッシュ、自然、安全、環境に優しい

緑色をコーポレートカラーに採用している会社は、
STARBUCKS、LINE、ニトリなどがあります。

緑色がコーポレートカラーの企業で真っ先に出るのがSTARBUCKSではないでしょうか。

ホームページや店内の内装、ノベルティに至るまでデザイン性が高いです。この緑色の由来ですが、スターバックスを買収したコーヒーチェーン店のロゴが緑色だったからとのことで、この買収した人物こそが後のCEOであるハワード・シュルツ氏です。しかも創業時は茶色だったらしくシアトルにある1号店だけは緑色ではないそうです。歴史の流れで決定した緑色といえましょう。

次に紹介するのがLINEです。

ここ数年で緑色の企業ランキング急上昇なのではないでしょうか。この緑色はコーポレートカラーとして「LINE Forest Green」と定義されています。

下記に引用します


LINEブランドを代表する色は「LINE Forest Green」です。緑は安定を感じさせ、生命力と恒常性を象徴し、全世代に適した色だと考えています。


ホームページ制作の際にお客様からLINEのリンク設置をご依頼いただくことが多くあります。LINE側でロゴ使用にあけるガイドラインがありブランドイメージを維持するためのシステムが確立されているあたりにポリシーを感じますね。

最後にニトリです。

ニトリは看板が巨大なのもありますがロゴも太くどっしりしています。それでいてあの爽やかなエメラルドグリーン。この対比が企業理念(ロマンと記されています)の「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」に集約されているかのようです。

緑色が持つ「調和、平穏、安全」のイメージと家具の安定感をイメージさせる極太の文字。遠くからでも見えるよう視認性を意識しているだけでなく、エメラルドグリーンと白文字のコントラストの弱さをカバーするように意図的に文字を極太にしている点が見逃せません。

デザイナーから見た緑色ですが、中間色のため柔らかい印象になりやすいです。

色が持つ平穏や新鮮、健康などのイメージは絶大で、ちゃんと使えば裏切られることはない色です。濃淡や清濁でニュアンスが出せるので、意外と業種を選ばない優等生です。

いい意味で自己主張が他とは弱いので、ホームページのファーストビューなどでインパクトがほしい場合は、補助的や立ち回りになることも多いです。色のイメージである調和を地でいく頼もしいやつです。

2.ピンク色のイメージ


こういった画像との相性がいい色ですね

一般的なピンク色のイメージはこんな感じです。
やさしさ、愛、恋、かわいらしさ、感謝、幸福感、柔らかい

ピンク色をコーポレートカラーに採用している会社に
著名な企業としては、AEON、DAISO、テレビ朝日などがあります。

まずはAEONです。
調べても見つけられなかったため直接問い合わせてみました。
いただいた返信を以下に抜粋します。


イオンのコーポレートカラーは理念である「平和」「人間」「地域」をイメージした赤と青の融合色のマゼンダです。

詳細は以下に掲載されてます。
イオン株式会社のホームページの「株主・投資家の皆様」のタブの中の<IR資料室>→<AEON Report(統合報告書)の中2023年2月期に「イオンブック」のファイルが添付されてます。
イオンブック(イオンの根っこ)の37ページに記載があります。


以下のURLから入れます。
https://www.aeon.info/wp-content/themes/aeon_corp/_assets/ebook/#target/page_no=1

これからも、イオングループをご利用くださいますよう、心よりお願い申し上げます。


とても丁寧な対応をいただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。誰もが目にしたことがあるあの看板の色。こんな想いが込められていたことが知れて良かったです。

次はDAISOです。

なんともビビットなピンクですね。このピンクはメインの顧客層である女性が目につきやすい色だからと言われています。2019年にロゴが一新されています。矢じるしが縦に3つ重なるマークは、シンプルが故にそれをアピールする為にデザイン上多くの余白を必要とすることもあり、デバイスでの見え方も意識したよくできてるデザインだなと今回記事にして見て気付きました。

続いてはテレビ朝日です。

こちらの色は、曰わく「地域を照らす「朝日」、そして「愛」を表現している」とのことです。そしてこのロゴはイギリスのデザイン集団TOMATO(銀行じゃないよ)が作っているのを初めて知りました。色も形も斬新で日本人にはない感覚が素晴らしいですね。

デザイナーから見たピンクは可愛くしたいか、かっこ良くしたいかの2択かと思います。
今回調査してみて分かったのは、やはりピンクをコーポレートカラーに採用している企業の少なさでした。なので今までのイメージにとらわれ過ぎず、敢えて採用することも差別化を考えるとありかもしれません。

3.紫色のイメージ


最後もAI画像でした。

一般的な紫色のイメージはこんな感じです。
神秘、高貴、優雅、感性、上品、大人、精神性、官能的
※海外では、「不気味」「気持ち悪い」「下品」などマイナスイメージも

紫色をコーポレートカラーに採用している会社に、
YAMAHA、TEAR、Peachなどがあるかと思われます。

まずはYAMAHAです。
こちらも調べても見つからないため、直接問い合わせてたところ以下の返答をいただきました。


この度はお問い合わせをいただきありがとうございます。
ブランドカラーをバイオレットとした理由は明確に伝わっておりません。
弊社のバイオレットは、退色性能を向上させるために青味を加えて調整した独自の色です。
社内では「ヤマハバイオレット」
と呼んでいます。

1950年頃までには弊社のブランドカラーとして制定されたと思われますが、それ以前から使われていたようです。
社内的には、古来よりバイオレットが高貴な色とされていることから採用されたという説が伝えられており、採用理由の一つとされています。
また、バイオレットは発色が不安定な色であり、他社による採用例が少ないことも採用理由の一つとして伝えられています。


これを機にヤマハバイオレットと覚えておきましょう。

名古屋市北区に本社がある葬儀会館のTEARをご紹介します。

コーポレートカラー はおそらく事業内容と一般的な色のイメージとの相性からだと思われます。葬儀で使われる色に黒がありますが重厚すぎるし、闇を連想させることからネガティブなイメージが先行してしまうため紫が採用されたのではないでしょうか。

またホームページや看板、名刺や色々なツールを作るとき、黒だとデザインが栄えないし企業としての認知が弱くなってしまう懸念があったかと思います。1997年創業で社名が英語というところで、21世紀を前にこれからの葬儀に何ができるかと見据えた企業理念があったのでしょう。

航空会社Peachをご紹介します。

Peachは日本語で桃。どうやらシンプルに社名から来た色のようです。桃だからピンクかと思いきやどちらかと言えば紫?マゼンタと紫の中間のような色に見えます。人によってピンクとするか紫とするか。その境界線について一度調べてみたいところです。

それはそれとして、なぜ「桃」なのかが大事でして、行先の多くがアジアということでアジア面での桃の木そのものがとても縁起がよく不老長寿や、厄災や病魔をよせつけない邪気払いの力をもつ木として重宝されているなどポジティブなイメージと、企業としての斬新さと楽しさなどの活気ある意思をアピールすることを目的としてできたようです。

なんとなくオシャレで可愛らしい名前と思いきや様々な想いが込められていたのですね。

デザイナーから見た紫は赤と青の混色でありながら、扱い方として青に近いです。ゴールドと組み合わせるとより優雅で非日常感を醸し出してくれる特別な色です。

個性的である反面、色としての認知が曖昧なこともあってなのか、よほどの理由がない限りコーポレートカラーでは採用されないことが多いです。青っぽい紫、赤っぽい紫。何色と言っていいのかわからなく赤紫、蒼紫など境界が曖昧なため認知されにくいのが原因かも、今回記事にして思いました。

4.まとめとおまけ


いかがでしたでしょうか。
コーポレートカラーの決め方後編でした。

記事を書いたのが夏だったこともあり学生時代にレポートを書いているような気分で、各企業の由来を調べ記事にする作業は、普段企業のホームページを制作している自分にとても勉強になりました。

前編で触れた戦隊モノの色をヒントに記事を書いてきました。
ただ色を載せるだけではどうかと思い人物と合わせて作っていたところ全員並べたらそれっぽくなるのかと思いオマケで作ったのがこちらです。

変身前のイメージです

うまくいっているようなそうでもないような。微妙な完成度に終わってしまったので無念です。

今回の記事がコーポレートカラーについての理解に役立ってくれると嬉しいです。


名古屋から愛知全域にて企業専門のホームページ制作をしています。

株式会社 WWG(ダブルダブルジー)

愛知県 名古屋市中村区名駅5-16-17 花車ビル南館5F(企画)&9F(制作)

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コジコジ

デザイナー

2020年入社。20年以上に渡りデザイナーとしてWEBはもちろん、パンフレットや、ロゴ、各種広告など幅広いデザインに従事。デザインの記事をメインに楽して役立つブログを心がけております。一番好きな炭酸水はペリエ。

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