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日本語対応|Googleの「AIモード」とは?検索がどう変わる?
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こんにちは。日々進化するAIの動向を追いながら初心者向けに記事を執筆しているWWG専属Webライター おっしーです。最近、Google検索時の「すべて」のタブの横に「AIモード」というタブが追加されたことをご存じでしょうか?
↓このようなタブのことです。

「何これ…今までと何か変わったの?」「間違って押しちゃった、大丈夫かな…」そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれません。(間違って押してしまっても大丈夫です)
そこで今回は、GoogleのAIモード(AI Mode)とは何なのか、メリットやデメリットは何なのか、どうやって使えばいいのか…など、気になる点を分かりやすく解説していきます。GoogleのAIといえばGeminiが有名ですが、Geminiとはどう違うのかについても触れていくので、ぜひ参考にしてみてください。
・AIモードとは何か
・AIモードのメリットやデメリット
・AIモードの使い方
・Geminiとの使い分けについて
・SEOへの影響について
目次
AIモード(AI Mode)とは?
AIモードとは、検索内容に合わせて、Googleの生成AIである「Gemini」がWeb上から情報を参照し回答を作成して表示してくれる機能です。
2025年5月にアメリカでリリースされ(対応言語は英語)、その後の2025年9月には日本語での提供も開始しており、日本でも本格的に利用されるようになりました。(利用環境によって、使用可能なタイミングに変動あり)
AIモードでできること
AIモードを利用することで、これまでの「Google検索」とは異なる概念で情報をリサーチできるようになります。具体的に例を挙げながら見ていきましょう。
検索の流れの変化
従来の場合
これまでの検索は、以下のような流れでした。
■ステップ1:
「SEOとは?」とGoogleの検索窓で検索をします。
↓
■ステップ2:
表示された記事一覧のタイトルを見て、欲しい情報が書かれていそうな記事を選んでクリックします。
↓
■ステップ3:
内容を読んでみて、自分の欲しい情報が得られればそれで終了/場合によっては、他のサイトでも念のため同じような情報になっているかを確認するため、違うサイトも見てみる。
以上が、従来の一般的な検索の流れかなと思います。
AIモードの場合
一方、AIモードになると、リサーチの流れは以下のように変化します。
■ステップ1:
AIモードに、「SEOとは?」と入力します。
↓
■ステップ2:
AIモードが、「SEOとは」について、Web上で情報を収集し、「SEOとは?」を説明する文章をまとめ上げて提示します。参照元も明確に提示してくれます。
↓
■ステップ3:
検索ユーザーは、従来のように自分で記事を確認しなくても、AIモード側で作成されたコンテンツによって、調べたかった情報を得ることが可能になります。
さらに、これまではキーワード単位で検索をかけていましたが、AIモードを利用することで、より複雑に質問をすることができます。たとえば、「マーケティングの知識がないのですが、未経験からSEOの知識を得るためにはまず何をすべきなのでしょうか」といった形で、自身が置かれた状況に合わせて具体的な質問を投げかけることができます。
そうすることで、AIモードが、ユーザーの質問に対してどのように答えるべきかをWeb上の情報を参照して考えたうえで、答えを返してくれるというイメージです。
よりダイレクトに自分が知りたい情報にたどり着けるようになるという点が、AIモード最大の転換点であり、これまでと大きく変わる点かなと思います。
***
ちなみにAIモードは今後、以下のような高度な機能が実装(または拡張)される予定となっています。(米国Google AI Ultra加入者向けに一部、先行提供・試験運用されている機能も含みます)
- AIエージェント機能…レストラン予約などタスク実行を代行
- Deep Search…高度な深掘り調査機能
- パーソナライズ機能…ユーザーの履歴に基づいた回答の最適化
- ショッピングAI機能…商品比較・提案
- ライブウェブ機能(Project Mariner)…AIモードのリアルタイム性を支える技術
- 検索結果のチャート化・グラフ化
※2025年10月時点
まだまだ進化の途中…というわけですね。
AI Mode in Search gets new agentic features and expands globally
https://blog.google/products/search/ai-mode-agentic-personalized/
(※参照日:2025年10月13日)
AIモードとGeminiの違い
GoogleのAIといえばGeminiが有名ですよね。最初にお伝えした通り、AIモードはGeminiが使用されていますが、Geminiとどう違うのでしょうか?
※ちなみに、AIモードにGeminiが使用されていることは、Google公式ブログページに明記されています。
AI モード は、Gemini 2.5 のカスタム バージョンを使用しており、従来は複数回の検索が必要だったような、長く、複雑な質問を一回の検索で回答します。
※出典:Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始 (参照日:2025年10月13日)
このように、AIモードはたしかにGeminiを使用していますが、それぞれの役割や目的がそもそも違うのでそれを簡単に整理してみます。
ツール名 | 役割 | 利用目的 |
---|---|---|
Gemini | チャット形式のAIアシスタント(ユーザーのパートナー兼アシスタント) | Geminiとの対話を通じて、アイデアを生み出したり、何度も対話を重ねることで深みある思考や理解を得たりするのに利用される(能動的なツール) |
AIモード | Google検索のAI機能(優秀なリサーチャー兼要約係) | 質問に対する情報を効率的に見つけ、素早く回答を得るために使用される(受動的なツール)※ただし、今後追加予定のエージェント機能等は、能動的な機能といえます。 |
つまり、AIモードは「検索」をより効率化することが目的となっており、Geminiはより多角的で創造性のあるタスクに対応することが目的となっています。
AIモードは、質問に対する回答をリアルタイムで検索して探すため、Geminiと比較すると、より鮮度の新しい情報をもとに回答を生成する傾向にあります。一方で、Geminiの場合は、最新のWeb情報を使用しつつ、より深い対話や創造性のために、その都度すべての情報を検索し直すのではなく、内部の知識や文脈を優先する場合があるようです。
もちろん、AIモードも必ず最新…というわけではないですが、そもそもの仕組み上、「検索結果の一部」として機能するものなので、リアルタイムな情報の処理が必然的に必要になります。
まとめると、
- とりあえず単発的に情報を知りたいとき→AIモード
- 深堀して会話を重ねてより深い理解を得たいとき→Gemini
という使い分けがおすすめです。
AIモードの使い方
AIモードが何かが分かったところで、早速使ってみたい!と思った方のために、使い方を簡単にご説明しますね。これからお伝えする「AIモードで情報を検索する方法」は、無料で利用可能となっています。(2025年10月時点)
AIモードにアクセスする方法は、3つあります。(どれでもOKです)
(1)Google AIモード へアクセスし、検索する

(2)Googleブラウザ にアクセスし、質問を入力した後にAIモードのボタンをクリックする
※AIモードのボタンが表示されない場合は、質問を入力して検索後、AIモードタブに切り替える

(3)スマートフォン向けのGoogleアプリのホーム画面で、AIモードのアイコンをタップする
※AIモードのボタンが表示されない場合は、質問を入力して検索後、AIモードタブに切り替える
・Android版 Googleアプリダウンロード
・iPhone版 Googleアプリダウンロード


なお、AIモードが日本で実装されて以降、「AIモード いらない」「AIモードを消したい」といった声も一部あるようです。しかし現状、公式としてのオフ設定は用意されていないようです。(2025年10月時点)
AIモードを利用するメリット
ここからは、AIモードを利用するメリットをまとめていこうと思います。メリットがあればデメリットや注意点もあるので、このあとに続くデメリットについてもあらかじめ確認しておくと安心です。
現状使用できる範囲での具体的なメリットには以下が挙げられます。
- 情報収集を効率化できる
- よりダイレクトな回答を得られる
こちらについて順番に詳しく解説していきます。
情報収集を効率化できる
まず、最も大きなメリットとも言えるのが、情報収集(リサーチ)の効率化です。AIモードは、検索後に自分で記事を探す作業を省くことができます。
「うーん…欲しい回答が書かれた記事が見つからない…」と思って、何度もキーワードを変えて検索を繰り返す…ということが格段に少なくなります。なぜなら、AIモード側で質問に対する回答としてふさわしいコンテンツをWeb上で探し、それをもとに答えをまとめて要約し提示してくれるからです。さらに、参照した記事のURLも開示してくれます。
数えきれないほどの情報があるWeb上で、関連するコンテンツにいち早くたどり着きやすくなる点は、AIモードの大きなメリットといえるでしょう。
よりダイレクトな回答を得られる
「自分の状況に合わせて質問ができる」という点も、AIモードのメリットです。そのため、欲しい情報をダイレクトに得られます。さらに、提示された回答に新しい疑問が出た場合には、追加質問を行うことで理解を深められます。
これまでの検索のようにキーワードで情報を探すのではなく、会話形式で疑問に思ったことを素直に投げかけられる点も、AIモードを利用するメリットです。
***
このように、AIモードは、従来の検索の概念そのものを根本的に変える「新しい情報検索」という点で、優れています。
AIモードを利用するデメリット
AIモードを利用するデメリットや注意点ももちろんあります。具体的には以下のような点が挙げられます。
- 誤情報や不正確な情報が含まれる可能性がある
- 個人情報や機密情報の取り扱いに関する懸念
こちらも詳しく見ていきましょう。
誤情報や不正確な情報が含まれる可能性がある
AIモードが生成する回答は、必ずしも正確とは限りません。参照したデータがそもそも誤情報であったり、AIがもっともらしく回答を作り上げてしまうハルシネーションが起きたり…というリスクは、AIモードであっても変わりません。
そのため、AIモードの情報すべてを鵜呑みにして信じることがないように気を付けて利用することが重要となります。とくに、医療や法律など正確性が厳密に問われる情報については注意が必要です。
AIモードでは、参照元の記事リンクが開示されるので、そちらも併せて情報を確認し、「必ずしも正確ではない」ということを忘れずに利用していきましょう。
個人情報や機密情報の取り扱いに関する懸念
先ほどのメリットでお伝えした通り、AIモードでは自分の状況に合わせて質問を投げかけることができます。そのため、ついつい個人情報をうっかり入力してしまいやすいです。
Google検索ヘルプページにも、AIモードでユーザーが入力した質問や対話データをトレーニングや改善に利用する旨が明記されています。それと同時に、個人を特定できてしまうような情報や機密性の高い情報は削除するような対策も同時に行ってはいます。
しかし、それでも100%大丈夫かどうかは分からないので、AIモードを利用する場合には個人情報や機密情報は入力しないようにしましょう。
Google 検索の AI モードで AI による回答を取得する-「Google 検索における生成 AI の開発にデータが役立つ仕組み」
https://support.google.com/websearch/answer/16011537?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DAndroid
(※参照日:2025年10月13日)
***
なんでも自動で代わりにやってくれると、ついつい頼り切ってしまいがちですが、AIも人間と同じで間違えることがあるので、使用する際は注意が必要です。
【使用感レポート】AIモードを使ってみた率直な感想
それでは最後に、実際に私がAIモードを使用してみた感想をまとめていこうと思います。普段の業務でGeminiを利用することが多いので、Geminiと比較してみた感想なども交えていこうかなと思います。
せっかくAIモードの記事…ということで、素直に「AIモードは何がすごいの?」と聞いてみようと思います。ぜひ、皆さんも一緒に試してみてください。
検索結果を見てみると、下記のスクショのような回答が表示されました。

たしかに箇条書きで要点がまとまっていて分かりやすいですね。PCの場合は向かって右側に、スマホの場合は文章の一番最後に、参照元の記事URLも開示されています。また、各文章の最後についているリンクマークをクリック(またはタップ)すると、その情報に言及しているとされる記事のURLが表示されます。
使ってみた印象としては、検索から情報の理解までの流れが下記のように変わることで、自分が知りたい情報にアクセスしやすいと感じました。
■まずは知りたいことの全容や概要がなんとなく分かる
↓
■そのあとに、気になる情報を参照しているとされる記事を確認していく
一方で、回答の中には、今回のGoogleのAIモードの情報だけでなく、AIスマホの情報なども含まれていました。これは、AIが「AIモード」という言葉を広く解釈したことで、関連するすべての情報をまとめようとした結果です。
ある程度AIモードに理解がある方の場合でしたら、自分が知りたかった「GoogleのAIモード」の話以外の情報も入っているんだな…と理解できると思いますが、事前知識や情報が全くない場合には、誤認してしまう危険性もあると感じました。
もちろん、こうした回答は質問の仕方である程度回避することも可能です。たとえば、「GoogleのAIモードは何がすごいの?」という形で、対象をGoogleのサービスに絞る質問の仕方をすると、回答もそこにフォーカスされたものになりました。

とくに広義な言葉の場合は、より具体的に質問をしてあげることで、得られる回答の精度も高まりやすくなりそうな印象です。
こうした、いわゆる特定の情報について調べたい場合には、AIモードとGeminiどちらを使用してもそこまでの大きな差がない印象です。しかし、より創造性が求められるタスク(たとえば、コーディングや文章生成、資料作成など)は、会話を繰り返していくことで一緒に作りあげていくことができるGeminiが向いているなと感じました。
たとえば「今度オープンするカフェの魅力を伝えるプレゼン資料を作りたいです」という質問を、AIモードとGeminiの両方に訪ねてみると、AIモードの場合は魅力が伝わるプレゼン資料の作り方についてまとめてくれますが、それ以上の提案はありませんでした。
一方で、Geminiの場合は、「もしよろしければ、カフェのコンセプトやターゲットを教えていただけませんか?そうすれば、より具体的な表現のアイデアをご提案できます。」という質問を投げ返してくれました。
こうした回答の違いからも、AIモードの役割が「プレゼン資料の作成方法を伝えること」であるのに対して、Geminiの役割は「プレゼン資料を作ることにある」ということが分かります。
また、GeminiにはCanvasという機能もあり、実際にGeminiと会話をしながら資料を作り上げていくツールも整っています。
■Geminiの詳しい解説はこちらから
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【2025年8月版】話題のAI Geminiとは?何ができる?使い方も解説!
AIモードとGeminiは、それぞれに強みや役割が異なるため、利用シーンや目的に合わせて活用するのが使いこなすポイントだと感じました。
気になるSEOへの影響は?
Webマーケティングに携わる方にとって気になるのがSEOへの影響ではないかと思います。
AIモードの登場により、これまでのSEO市場にも変化が起き始めています。なぜなら、AIモードを利用することで、ユーザーは直接記事コンテンツを読む機会が減り、結果的に記事のクリック率(CTR)が低下する可能性が高まるためです。
また、AIモードにユーザーが直接疑問を投げかけることができるようになったことから、ニッチで具体的な質問(ロングテールキーワード)からのトラフィック獲得が低下する可能性もあります。
こうした変化は、すぐに目に見える大きな変化にはならなかったとしても、ゆくゆくは無視できない変化になっていくのではないかなと思います。(もちろん、ビジネスを展開する業界によっても変化のスピードはさまざまです)
私も日々、Web記事を執筆しているライターという立場だからこそ、執筆した記事がどのようにユーザーに届くようになっていくのかについては、これからも目が離せないなと感じています。
ただ、今の段階で一つ言えることがあるとすれば、たとえ私たちコンテンツの作り手とユーザーの間にAIが入り込んできたとしても、最終的にコンテンツを届ける先はユーザーであるということです。
そしてAIは、ユーザーのために【専門性】【信頼性】の高いコンテンツや、【ユーザーの疑問に答えられるコンテンツ】を探して提示します。そう考えると、大切なのはこれからも変わらずユーザーにとって有益なコンテンツを作ることに尽きるのではないかな…と個人的には思っています。

そして作り手とユーザーの間にAIが入りこむということは、AIによる「情報の信頼性」に対する厳しいジャッジが入るということでもあります。
そのためこれまで以上に、AIが「信頼できる情報源として選びたくなる」ように、経験や専門性、権威性や信頼性(E-E-A-T)を意識したコンテンツ作りや、ユーザーがAIと会話を重ねることで行う【深い質問】に答えられるようなコンテンツ作りが重要になると言われています。
まとめ:検索の在り方が変わりつつある
今回は、GoogleのAIモードについて解説してみました。
AIモードの誕生によって、情報を調べるという行動がより簡単になりました。もちろん、利用時には情報を鵜呑みにしないなどの注意点があるものの、検索方法やそこから得られるユーザーの体験そのものの在り方が変わっていく様子を日々体感しています。
AIモードもまだまだ進化の途中ですから、これからもその進化を追っていきたいなと思います。
当メディア「WWGスペース」は、名古屋のホームページ制作会社 WWG(ダブル・ダブル・ジー)が運営するオウンドメディアです。当社WWGは、ホームページを作るプロとして、IT・Web・AI関連の最新情報に日々アンテナを張って技術を磨いています。WWGの強みは、地域に特化した価値あるホームページ制作です。
今後も、WebやIT、AIに関するお役立ち情報はもちろん、ホームページ制作・Web制作に関する情報も分かりやすくお届けしていきますので、ぜひお楽しみに…!

WWGのブログ記事作成専門チームに所属するWebライターです。ホームページ制作やWeb・AIに関することをはじめ、デザイン・コーディング・SEO・人材採用・ビジネス・地元についてのお役立ち情報やニュースを分かりやすく発信しています。【最近のマイブームはChatGPTと雑談をすること】
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