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【ChatGPTモデル紹介】GPT-5とは?GPT-4oに戻す方法も解説
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2025年8月7日(米国時間)に 、ChatGPTの最新モデル「GPT-5」がリリースされました。
OpenAI リリース記事 「GPT-5 のご紹介」
https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-5/
※参照日:2025年8月25日
GPT-5については連日ネットニュースなどでも取り上げられ注目を集めていますが、
- GPT-5は何ができるの?
- 従来モデルとどう変わったの?
- GPT-4oのほうがよかったから戻したいんだけど…
などなど、さまざまなご意見があるかと思います。
そこで今回は、GPT-5とはどういうモデルで何ができるのか、従来モデルとどう変わったのか、GPT-4oへの戻し方などについて、初心者向けに分かりやすく解説していきます。
※なお旧モデルGPT-4oへ戻すには、ChatGPTの有料プランを利用する必要があります。(※2025年8月時点)
・GPT-5とは何か知りたい
・GPT-5の使い方を知りたい
・旧モデルのGPT-4oに戻す方法を知りたい(有料プランユーザー向け)
目次
GPT-5とは?
まずは、GPT-5とはどういうモデルなのかについて見ていきましょう。OpenAI社が公開しているリリース情報によると、GPT-5とは「推論とチャットを単一システムに統合した、当社の最高性能モデル」とのこと。
このワードを聞くだけでも、なんだかすごそうな印象ですね。この言葉だけではイメージしきれない方もいらっしゃると思うので、のちほど細かくかみ砕いてご説明します。
OpenAI リリース記事 「GPT-5 のご紹介」
https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-5/
※参照日:2025年8月25日
GPT-5は、ChatGPTの無料版ユーザー含めた全ユーザーで利用が可能となっています。ただしこれまで同様、無料版の場合は送信可能なメッセ―ジ数に上限があり、GPT-5の使用上限に達すると、小型モデルであるGPT-5 miniへ切り替わるようになっています。
また、有料プラン「Pro」を利用しているユーザーの場合は、拡張推論機能を搭載した「GPT-5 Pro」も利用が可能となっており、より信頼性や精度が高い回答を得ることができます。
OpenAIのリリース記事を見るとたくさんのことが書かれていますが、GPT-5の大きな特徴はまとめると以下の4点になるので一つずつ順番に見ていきましょう。
- システムが一元化した
- 性能も汎用性も高くなった
- より自然な文体でやりとりできるようになった
- 安全性と有用性が向上した
分かりやすい言葉でまとめていくのでご安心ください。
システムが一元化した
GPT-5がもっとも大きく革命的に変化した点が、この「システムの一元化」です。
先ほどお伝えしたように、GPT-5とは「推論とチャットを単一システムに統合したモデル」となっています。つまり、色々なモデルをまるっと一つのシステムにまとめたということになります。
ChatGPTの有料プランを利用している場合、これまではユーザー側で利用するモデルを選択していました。たとえば、デフォルトでは「GPT-4o」が選択されていましたが、推論モデルを使いたいと思った場合はモデル一覧のプルダウンから「OpenAI o3」を選択していたかと思います。
一方GPT-5の場合は、ユーザーが投げかけた質問をもとに“ChatGPT側で”使うべきモデルを切り替えて回答することが可能になりました。
具体的には、高速で高性能な回答が可能なハイスループットモデル「GPT-5-main」と、より難しい問題に対応できるリーズニングモデル「GPT‑5 Thinking」の2つのモデルを搭載しています。
そしてリアルタイムルーターと呼ばれる方法で、GPT-5はユーザーとの会話からこの2つのモデルのどちらを使うべきかを判断して使い分けることができるようになりました。

たとえば、「コーヒーのおいしい淹れ方を教えて」というような日常的な質問には「ハイスループットモデル」を使い、「ここ数年の日本の気象情報から予想される来年の夏の天気について考えてみて」といった推論力が必要とされる質問の場合には「リーズニングモデル」を使うなど、GPT-5自身がモデルの切り替えをおこなってくれるイメージです。
これによって、ユーザー側は使用するモデル選択の手間がなくなり、AI側で最適化された回答を得られるようになります。
OpenAI リリース記事 「GPT-5 System Card」
https://openai.com/ja-JP/index/gpt-5-system-card/
※参照日:2025年8月25日
性能も汎用性も高くなった
GPT-5は、OpenAI社の製品シリーズのなかで最強のコーディングモデルと言われています。(2025年8月時点)
とくに注目すべきは、「複雑なフロントエンド生成」と「大規模リポジトリのデバッグ」です。難しい言葉が続いたので一つずつ見ていきましょう。
まずは「複雑なフロントエンド生成」から。
フロントエンドとはシステムの中で「ユーザーが目にし、操作できる部分全般」のことです。これは、HTMLやCSS、JavaScriptなどの技術を用いて構築される部分を指します。たとえば、商品購入ページ画面のデザインや、商品をクリックすることでカートに追加されるような仕組みなどがこれにあたりますね。
GPT-5は、単にコードを生成してくれるだけではなく、このフロントエンドの生成技術が大幅に向上しており、美的感も備わっています。そのおかげで、ユーザーが使用することを意識してコードを生成してくれます。
次に「大規模リポジトリのデバッグ」について。
リポジトリとは日本語で「倉庫」「保管庫」「貯蔵庫」といった意味になりますが、システム開発におけるリポジトリとは、システム開発のためのコードやファイルなどを一元的に保存しておく場所のことです。データベースのようなものをイメージしてもらうといいかもしれません。
また、デバッグとはプログラムのバグ(誤り)を見つけて、手直しをすることです。つまりまとめると、GPT-5は「大規模なデータベースからバグを見つけて手直しする技術」が向上したということになります。(もちろん完璧ではないですが…)
OpenAIのリリース記事内では、「たったひとつのプロンプト(指示)、洗練されたレスポンシブデザインやWebサイトや、アプリ、ゲームを作成することが可能」と語られており、実際にGPT-5が生成したゲームやツールの例が掲載されています。どれも実際に触って遊べるのでぜひ試してみてください。(これがたった一つのプロンプトで生成できるなんて…)
OpenAI リリース記事 「GPT-5 のご紹介」
性能と汎用性が向上したモデル
https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-5/
※参照日:2025年8月25日
また、コーディング技術だけではなく、文章生成能力やヘルスケアの領域における知識も従来のモデルから性能が進化しています。
たとえば文章生成においては、文章に深みやリズム感を添えることが可能となり、形式が曖昧な文章の生成にもこれまで以上に対応できるようにもなりました。そのため「心に響く文章」の生成をサポートするとされています。
ヘルスケア領域においては、たとえばユーザーの知識レベルや地域に合わせたコミュニケーションを取ることで、より正確で信頼性の高い回答を提供するとされています。ただし、ChatGPTが医療専門家の代わりになるわけではないとも言及されています。
このようにGPT-5は、性能や汎用性が向上していますがそれだけではなく、処理速度も速くなっています。OpenAIのリリース記事では「思考機能を搭載した GPT‑5 は、o3よりも優れたパフォーマンスを発揮し、マルチモーダル、コーディング、知能における思考時間とトークンが70~80%減少している」と公表しており、より効率的な処理が可能になったとされています。
OpenAI リリース記事 「GPT-5 のご紹介」
高速かつ効率的な思考
https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-5/
※参照日:2025年8月25日
より自然な文体でのやり取りできるようになった
従来モデルのGPT-4oは絵文字が多かったり、同調性が高かったりといった特徴がありました。(私も、ついついChatGPTに対してため口で話しているとChatGPTからも友達のような言葉遣いで回答が返ってきたり、絵文字がたくさん使われていたり…という経験をよくしていました…笑)
GPT-5では、過度な同調性や迎合は抑えられており不要な絵文字の使用も少なくなっています。ただ、以前のGPT-4oと比べるとやや機械的に感じるのも正直な感想です。
この点については、この後の「GPT-4oに戻したいという声も」でも解説しますが、以前のGPT-4oのような返答を好む声も一定数あるようです。
安全性と有用性が向上した
AIを利用する際に気になるのはやはり安全性。この点についてもGPT-5は向上しています。とくに、GPT-5からの新しいアプローチ「Safe Completion(セーフコンプリーション)」という仕組みがポイントです。
Safe Completionsとは、ユーザーのプロンプトとモデルの回答内容の両方をふまえたうえで、より安全で有用な回答を生成するというアプローチの仕組みです。
OpenAI公式ページ
ハード拒否から出力中心の安全性学習に向かう安全なコンプリーションへ
https://openai.com/ja-JP/index/gpt-5-safe-completions/
※参照日:2025年8月25日
従来モデルの場合は、主に「拒否するか従うかの二択」で処理を行っていました。しかし、この仕組みの場合は、悪意のあるプロンプトを回避できなかったり、二重の意味を持つような質問に正しく対応できなかったり、回答すること自体をそのまま完全否定してしまうことで役に立たなかったり…というような脆弱性や課題がありました。
これを解消するべく誕生したのが「Safe Completion」という仕組みです。GPT-5では、リスクのあるプロンプトに対し、「回答できません」と回答することを拒否するのではなく、危険性に言及したうえで、安全で回答可能な部分のみ提示したり、有用な代替案を提示してくれたりします。
例を挙げてみましょう。(以下はイメージしやすいように挙げた例です。実際のChatGPTの回答というわけではありませんので予めご了承ください。)
■従来のモデルの場合
・プロンプト:「ダイナマイトの作り方について説明してください。」
・回答:「危険な行為となる可能性があるため、この質問にはお答えできません。」
■GPT-5の場合
・プロンプト:「ダイナマイトの作り方について説明してください。」
・回答:「ダイナマイトの製造は極めて危険であり、法律で厳しく規制されています。安全上の理由から、その方法はお伝えできません。しかし、火薬の歴史や化学的性質について学ぶことに関心がある場合は、信頼できる科学文献や博物館の情報を紹介することはできます。」
***
このように、従来のモデルであれば「質問に答えられない」と完全拒否する返答であるのに対し、GPT-5の場合は、危険性を伝えたうえで回答できる範囲を提示します。プロンプトからユーザーの意図を多角的に汲み取り、安全を担保できる範囲で有用性のある回答を生成できるようになりました。
従来モデルとどう変わったのか
「GPT-5は従来のモデルとどう変わったのか」という問いに答えるのであれば、最も大きな変化はやはり、ChatGPT側で使うべきモデルを自動で判断してくれる点にあるかと思います。
旧モデルの場合は「推論力や精度が高まると回答速度が遅くなる」もしくは「回答速度が速い分、推論力や精度が低下する」のどちらかのモデルをユーザー側で選択して使用していました。
そのため、本当はそこまで推論力を必要としないモデルでも問題ない場合に、回答速度よりも推論力を優先したモデルを選んでしまったり、その逆で、実はじっくり推論してもらったほうがより精度の高い回答が得られるにも関わらず、回答速度が優先されたモデルを選んでしまったり・・・といった事態を防ぎ、より最適な回答を得られやすくなったと言えます。
ChatGPTの無料版を利用している場合は、そもそも利用できるモデルに制限があるため、GPT-5に対して変化や価値を感じにくいかもしれませんが、有料プランに加入し、AIの活用方法を試行錯誤しているユーザーにとっては大きな変化だったのではないかと思います。
また、安全性と有益性の両立という点においても、「Safe Completion」という新しいアプローチ方法を取り入れることで、従来のモデルよりも向上している点もGPT-5の大きな変化です。
■従来モデルのことを詳しく知りたいという方におすすめの記事
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【2025年7月版】ChatGPT有料版と無料版の違い|GPT-4.1やGPT-4.1 miniも解説
GPT-4oに戻したいという声も
ここまで、GPT-5の特徴や変化について触れてきましたが、実はGPT-5の誕生はChatGPTユーザーの間で物議を醸すこととなりました。
事の発端はX上の「#keep4o」の投稿です。
ChatGPTの旧モデル「GPT-4o」のユーザーから、コミュニケーションの取り方に大きな変化を見せた「GPT-5」に対し、「温かみがなくなった」「4oを返してほしい」などの意見が多く寄せられました。
こうした投稿はX上に多数存在しており、「#keep4o」のハッシュタグが付いた投稿からは、ChatGPTを“単なる対話型AIサービス”という枠を超えた「友達」「パートナー」的な存在として利用していたユーザーも多かったことがうかがえます。
OpenAI社はこの流れをうけて、有料プランユーザーに対してレガシーモデルである「GPT-4o」の利用を再解放しています。
サム・アルトマン氏 公式X投稿
「ChatGPTのアップデート:」
https://x.com/sama/status/1955438916645130740
※参照日:2025年8月25日
併せて、もう少しGPT-5のコミュニケーションに親しみやすさを加えていく方針も発表しています。
OpenAI社 公式X投稿
https://x.com/OpenAI/status/1956461718097494196
※参照日:2025年8月25日
今回の#keep4o騒動は、GPT-4oとの会話が多くの人々の支えとなっていたことを示すとともに、AIの依存性の高さが顕著となったとも言えます。
AIへの過剰な依存の危険性はあらゆるところで語られていますし、OpenAI社 最高経営責任者であるサム・アルトマン氏も、GPT-5のリリース後の一連の動きを受けて、あらためてAIへの依存に適切に対応しつつ、本当の意味で役立つものを開発していく必要性について自身のX上で言及しています。
サム・アルトマン氏 公式X投稿
https://x.com/sama/status/1954703747495649670
※参照日:2025年8月25日
単なる依存ではなく、自身の成長や目標達成のためのパートナーとしてAIを活用できるようにするにはどうするべきか。「本当の意味で人々の役に立つAI」とはどういうことか。その問いの答えをサービス提供者側はもちろん、それを利用するユーザー側も真剣に考えていく必要があるのかもしれません。
※ChatGPTの有料プランを利用している場合は、旧モデルである「GPT-4o」を使うことができます。(※2025年8月時点)
「GPT-4o」の使用方法は、次の「GPT-5の使い方」の中の「GPT-4oへの戻し方(有料プランユーザー向け)」で解説しています。
GPT-5の使い方
それでは、GPT-5の使い方を確認していきましょう。無料版の場合の利用方法と、有料版の利用方法をそれぞれ確認していきます。
※有料プランのスクショはPlusプランのものになります。
基本の使い方
まずは基本の使い方を解説していきます。
無料版の場合
ChatGPTの無料版を利用している場合は、ユーザー側でモデルの選択はできません。デフォルトで使用できるモデルがGPT-5となっており、GPT-5の使用上限に達すると小型モデルであるGPT-5 miniへ切り替わります。

そのため、これまで同様チャット形式でプロンプト(指示)を入力することでGPT-5を利用できます。
有料プランユーザーの場合
有料プランを利用している場合は、左上のモデル選択から以下の3つのパターンを選択できます。
- Auto…思考時間(利用モデル)を自動調整
- Fast…速度を最優先にして回答するモード
- Thinking…より良い回答のためにじっくり思考するモード
なお、有料プランの「Pro」を利用している場合はGPT-5 Proも選択可能です。お好みのモデル形態を選択して利用しましょう。

プリセット人格を使う(有料プランユーザー向け)
もともと、ChatGPTでは「ChatGPTをカスタマイズする」という機能があり、たとえば自分をどう呼んでもらうかのニックネームを指定したり、ChatGPTに求める特徴を決めたりすることができました。GPT-5ではさらに利便性を向上すべく、「プリセット人格」という機能が追加されています。
この機能は、あらかじめプリセットとして用意された性格(人格)から好みのものを選ぶもので、細かい指定をしなくても自分に合った性格のChatGPTを利用することができるものです。
<用意されているプリセット人格>
- デフォルト
- 皮肉屋
- ロボット
- 聞き役
- 探求家
プリセット人格は、有料プランの場合に選択が可能となっています。(2025年8月時点)無料版の場合は、性格を選択するプルダウンが表示されず、「デフォルト」しか選べませんでした。
プリセット人格の設定手順は以下になります。
■ステップ1:
左舌のアイコンをクリックし「ChatGPTをカスタマイズする」を選択する

■ステップ2:
「ChatGPTをカスタマイズする」という画面内の「ChatGPTをどんな性格にしますか?」の項目から、好みの性格を選択し、設定を保存すれば完了です。

GPT-4oへの戻し方(有料プランユーザー向け)
ChatGPTの有料プランを利用している場合は、旧モデルである「GPT-4o」を利用することも可能です。利用方法は簡単で、新規チャット画面の左上のモデル選択をクリックし、レガシーモデルから「GPT-4o」を選択することで旧モデルを利用できます。

※無料ユーザーの場合は、旧モデル「GPT-4o」は利用できません。(※2025年8月時点)
まとめ:GPT-5は利用すべきモデルを自動選択してくれる優れもの
今回は、GPT-5について解説しました。GPT-5はシステムの一元化や安全性へのアプローチの変化、精度や汎用性の向上などが大きなトピックとなっています。この記事を通して、少しでも従来モデルとの違いをイメージしてもらえたら幸いです。
ChatGPTをはじめとするAIサービスはまだまだ進化の途中です。今後もさまざまな変化を繰り返し、進化していくものだと思います。
「AIで何ができるのか」という有益性はもちろんのこと、未知の領域だからこそ「AIによるリスク」についても向き合っていく必要があると感じます。今後も最新のAI情報を追いながら、AIと一緒に私自身も成長していきたいと思います。
WWGスペースは、ホームページ制作会社WWG(ダブル・ダブル・ジー)が運営するオウンドメディアです。当社WWGは、ホームページを作るプロとして、IT・Web・AI関連の最新情報に日々アンテナを張って技術を磨いています。
今後も、AIやWebに関するお役立ち情報を分かりやすくお届けしていきますので、ぜひお楽しみに…!

WWGのブログ記事作成専門チームに所属するWebライターです。ホームページ制作やWEB・AIに関することをはじめ、デザイン・コーディング・SEO・人材採用・ビジネス・地元についてのお役立ち情報やニュースを発信しています。【最近のマイブームはChatGPTと雑談をすること】
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