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「せっかく収集できた自社製品やサービスに対してのレビュー、もっと効果的かつ効率的に活用できないかな・・・」と感じたことはありませんか?
レビューをはじめとするUGCをうまくマーケティングに活かすことができれば、会社の信頼性や製品の魅力がより多くの顧客に広まります。
そこで今回は、「UGC活用ツール」というテーマで、前編と後編の2回に分けてお届けしていこうと思います。
【前編】
・UGC活用ツールとは?
・UGC活用ツールって本当に必要?
・メリットとデメリットは?
【後編】
・ツールはどういう基準で選べばいいの?
・おすすめのツールは何?
上記の内容で解説していきますので、ぜひ一緒に見ていきましょう!
▼この記事の後編はこちらから
後編|【BtoB】すぐ使いたい!UGC活用ツール6選!選び方も解説
■本記事を読む前に・・・
これまで4回にわたって、BtoBマーケティングにおいてUGCの注目度や重要性が高まっていることについてお届けしてきました。下記の記事を読んでから今回の記事を読んでいただくとさらにわかりやすいと思いますので、よければご参照ください。
<関連記事>
1: 【前編】UGCとは?BtoBマーケティングに不向き…はもう古い?!
2: 【後編】UGCとは?BtoBマーケティングに不向き…はもう古い?!
目次
2.1.目的に合わせたUGCを、効率的に探し出せる
2.2.サイトやLPへの掲載を効率化できる
2.3.UGCの効果測定ができる
2.4.UGCの生成を促進できる
2.5.二次利用承認の支援、フォローをしてくれる
3.1.導入や維持に費用がかかる
3.2.目的にあったツールを選定する必要がある
3.3.導入がそのまま成果につながるわけではない
1.UGC活用ツールとは?
そもそもUGC(ユー・ジー・シー)とは、「ユーザー生成コンテンツ」という意味で、マーケティング用語として使われています。たとえば、商品を購入した消費者が、その商品のクチコミを自身のSNSに投稿した場合の投稿内容が、UGCに該当します。
客観的な意見としてユーザーからの信頼を得られやすいUGC。UGCと聞くとBtoCの印象が強いかもしれませんが、BtoBマーケティングにおいても、SNS利用率向上やEC市場の拡大などが影響し、UGCの注目度は増しています。
私も、今や何かものを買おうと思ったときには必ずレビューを見ていますが、そういう人が世の中の大多数となっているということですね・・・時代の変化を肌で感じます・・・
(先入観や事前情報なしに、パッケージや店頭POPの情報を頼りに商品を選んで買っていたあの頃が懐かしい・・・笑)
そして、このUGCを効果的かつ効率的に活用し、管理・運用をおこなうためのツールをUGC活用ツールと呼んでいます。
使用するツールによっても変動はありますが、一般的にUGC活用ツールでできることは以下になります。
・UGCの収集
・UGC生成の促進
・UGCをWebサイト等へ掲載
・UGCの効果測定、分析
・UGCの二次利用承認の支援、フォロー
このように、UGC活用ツールには様々な機能が備わっています。
前回の「BtoBでもクチコミは効果的!集め方は?|UGC活用術」の記事で、レビューの集め方を解説しましたが、集まったUGCをもっともっと効果的に活用していくためには「UGCを運用する」という考え方が重要になります。
たとえば、ユーザーのレビューを、そのままホームページに引用して掲載するだけでは、どのレビューで効果があったのかが見えず、効果的な活用に再現性がなくなります。一方で、UGCのクリック数やCVR(コンバージョン)率、といった定量的な数値を収集し、それらを比較してみることで、効果があったUGCがどれなのか、なぜ効果があったのかなどが可視化され、それらを意識してUGCの収集や活用方法をブラッシュアップできるようになります。
こうした、UGCの収集→活用→効果検証→効果を反映、というサイクルを回していくことを運用型UGCと呼んでいます。
UGCは、ユーザーによって生成されるコンテンツではありますが、それらをどう使っていくのが効果的なのか・・・という点については、会社内でPDCAサイクルを回しながら効果検証をしていくことが大切ということですね。
UGC活用ツールはUGCの活用を効率化するだけではなく、もっともっと効果的に使うために必要な機能が備わったツールである、というわけです。(高まる期待・・・!)
2.UGC活用ツールを導入すべき理由やメリット
「UGC活用ツールが魅力的なのはわかったけど、コストがかかるものだし、導入すべきか悩む・・・」という気持ち、すごくわかります。ここからはまず、UGC活用ツールを導入すべき理由やメリットを見ていきましょう。
UGC活用ツールを導入すべき理由・メリットは以下になります。
(2.1.)目的に合わせたUGCを、効率的に探し出せる
(2.2.)サイトやLPへの掲載を効率化できる
(2.3.)UGCの効果測定ができる
(2.4.)UGCの生成を促進できる
(2.5.)二次利用承認の支援、フォローをしてくれる
それぞれ順番に解説していきますね。
2.1. 目的に合わせたUGCを、効率的に探し出せる
UGC活用ツールの利用メリットはなんといっても「効率化」にあります。
というのも、UGCは日々、さまざまな場所で生成されています。SNSひとつとっても、InstagramやX(旧Twitter)、TikTok…など様々な種類がありますよね。そのほかにも、自社で保有するメディアであるオウンドメディアを複数運営しているケースもあります。
それぞれの場所に、UGCが生成されているかどうかを手動で確認しにいくのはとても時間がかかります。とくに、UGCが多く生まれやすい製品やサービスの場合は、大変ですね・・・
そんなとき、救世主となるのがUGC活用ツールです!
多くのUGC活用ツールでは、検索機能を使ったUGCの収集が可能となっています。たとえば、ハッシュタグ(#)やメンション(@)を利用し、特定のキーワードが入ったUGCを集めるといったことが可能です。※収集方法や、収集可能なチャネルについては、導入ツールによって異なります。
UGCの活用や運用は長期的におこなっていく必要があります。そのため、あまりにも業務負荷が多くなってしまうと途中で続かなくなってしまいますので、ツールを活用して効率化することが大切ですね。
2.2. サイトやLPへの掲載を効率化できる
UGC活用ツールを使うと、収集したUGCをツール上からサイトやLPといった様々なチャネルに掲載することができます。また、多くの場合は専門知識がなくても引用掲載ができるようになっている点もポイントです。
たとえば、UGCを引用掲載するために必要なHTMLのタグを自動出力してくれるので、担当者はそれを設定するだけで簡単に引用掲載ができる・・・という機能があります。※利用するツールによります。
自動で出力されたタグをコピーして設定するだけ・・・という形で、とてもシンプルな作業なので、未経験の方・専門知識がない方でも安心ですね。
担当者のリテラシーに頼りすぎない運用ができるので、属人化のリスクも最小限に抑えられるでしょう。
2.3. UGCの効果測定ができる
UGC活用ツールの大きなメリット2点目は「効果の分析」です。これが効果的なUGC活用にじわじわと効いてくるんです。UGC活用ツールでは、UGCごとに、定量的な数値を計測し、分析することができます。
定量的な数値の例は、以下になります。
■インプレッション
表示された回数
■クリック数
クリックされた回数
■CTR
表示された回数のうち、クリックされた回数の割合
■CVR
アクセスしたユーザーのうち、購入や契約等の成果につながった割合
冒頭でもお伝えしたとおり、収集できたUGCをただ引用掲載するだけでは、その効果を可視化することができません。そこで、UGC活用ツールを利用することで、上記のような定量的な数値を軸とした、客観的な分析が可能になります。
「なんとなく、こっちのUGCのほうが、効果がある気がする・・・」という主観的な分析だけではなく、データに基づいた基準を設けることで、より精度の高い分析ができますね。
2.4. UGCの生成を促進できる
利用するUGC活用ツールによっては、製品購入者やサービス利用者に対してSNSの投稿やメールを使ってレビューを依頼したり、割引クーポン等のインセンティブを送付したりする機能があります。
たとえば、ECサイト内にレビュー表示機能がある場合などに、この機能を活用してレビューの依頼やお知らせを発信していくことで、新しいUGCの生成を促進することができます。
レビューの依頼のメールを送るだけなら、ツールがなくてもできますが、いつどこにどのような依頼連絡をしたのかといった情報をツール上で一元管理していくことで、送付内容の振り返りやブラッシュアップを効率的におこなうことができますね。
2.5. 二次利用承認の支援、フォローをしてくれる
UGCをマーケティングで活用していくうえで、避けては通れないのが、著作権をはじめとする法令の遵守です。とくに、UGC投稿者に対する二次利用の承認を取る作業は重要になります。
そしてUGC活用ツールによっては、二次利用の許可を得るための申請ができる機能が搭載されているものがあります。
活用するUGCの数が増えれば増えるほど、許可を取る作業も増えていくため、効率化して不備や漏れのない対応ができる仕組みを作ることが大切です。
せっかくUGCを活用して会社の信頼を獲得しようと試みても、著作権違反となってしまっては本末転倒ですよね。UGC活用ツールは、こうした許諾申請周りをフォローしてくれるものがあるので、SNSの投稿や口コミを活用する場面が多い場合などは、導入を検討してみると良いでしょう。
※UGC活用時に注意すべきことについては、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
<関連記事>
【後編】UGCとは?BtoBマーケティングに不向き…はもう古い?!
3.UGC活用ツール利用時の注意点とデメリット
UGC活用ツール、メリットがたくさんありますよね。でも、導入を決めるには悪いところも知ったうえで決めたいのが本音。何事も、良い面しかないわけではなく、悪い面も含めて受け入れられるかが大切です・・・
ということで、ここからは、UGC活用ツール利用時の注意点やデメリットを見ていきましょう!
一般的な、UGC活用ツール利用時の注意点やデメリットは以下になります。
(3.1.)導入や維持に費用がかかる
(3.2.)目的にあったツールを選定する必要がある
(3.3.)導入がそのまま成果につながるわけではない
こちらも、それぞれ順番に解説していきますね。
3.1. 導入や維持に費用がかかる
まずもっともわかりやすい「コスト」の問題です。無料で利用できるプランから有料プランまで様々ですが、企業の取り組みとしてUGCの運用・管理を行っていく場合は、機能が豊富な有料プランを利用するのが好ましいでしょう。
UGC活用ツールを導入する際は、導入の初期費用に加えて、月々の利用費用がかかることが多く、ランニングコストも発生することになります。
そもそも、活用できるUGCがあるのか、どのくらいの予算で運用していくのが現実的なのか、など様々な観点から、コストをかけるのか否かを決定する必要があります。
3.2. 目的にあったツールを選定する必要がある
UGC活用ツールは、様々な企業からサービスが提供されており、種類も豊富にあります。そして、そのそれぞれに異なる強みや特徴があります。そのため、自社の利用目的や実現したいことにマッチするツール選びが重要になります。
特定の業種・業界に特化しているもの、UGCの中でもとくにレビューの運用・管理に特化しているもの、導入後のサポートが充実しているもの、分析機能の精度の高さ・・・など、特徴の種類は多岐にわたります。
せっかくツールを導入しても「やりたかったことができなかった・・」ということにならないためにも、事前にUGC活用ツールで何をしたいのかを明確にしておく必要がありますね。
3.3. 導入がそのまま成果につながるわけではない
これは、心構えに近いお話になりますが、ツールはあくまでも成果のための手段である、というお話をさせてください。
どうしても、ツールの導入・・・という話を進めていくと、ツールを導入することが目的にすり替わってしまう場合があります。そして、導入したツールをうまく活用できなかったり、日々の業務に追われて向き合う時間が作れなかったり・・・という状況が続くと、ツールを活用することは目的ではなくて手段だということを頭ではわかっていても、目をそらしてしまうことは、あると思っています。
ツールを導入するということは、もし上記のような状況になった場合に、意識を軌道修正し、成果に向かうための手段として活用していけるかどうかが問われることでもあります。
ツールを導入すればそのまま成果につながるわけでなく、効果的に活用できる土台が重要になるので、組織の体制づくりや業務調整など、UGCを活用したマーケティング施策を進めていく体制の強化なども場合によっては必要になります。
UGC活用ツールを導入することで、作業が効率化される部分は多々ありますので、その分の空いた時間で、成果に向かった試行錯誤を繰り返していけるかどうかがとても大切ですね。
4.まとめ
今回は、UGC活用ツールの必要性やメリット・デメリットを解説しました。UGCを活用していくためには、まずUGCの収集が必要ですが、収集からサポ―トをしてくれるツールも多数あるので、これからUGCに力を入れていきたい場合にはツールの導入も検討してみるとよいでしょう。
後編では、UGC活用ツールの選び方のポイントや、BtoBマーケティングで活用しやすいオススメのツールを紹介します。ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
▼この記事の後編はこちらから
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