ブログ
BLOG
AIの進化がめまぐるしい今日この頃。モラルや法整備など、「どう使っていくか」が今後の課題とされています。
その一方で、やっぱり新しい技術が増えていくのはワクワクしますよね!
ということで、今回は話題の「ChatGPT(チャットジーピーティー)」と「Google Bard(グーグルバード)」に同じ面白い質問をして、その回答を比較してみたいと思います。
今回の記事は、あくまで「お互いにどんな違いがあるのかな?」というのを主観的に比べる記事です。両サービスの優劣を決める意図はありませんので、その点をお含みおきください。
それぞれのサービスについての基本情報はこちらをどうぞ!
【超便利⁉】今話題のChat(チャット)GPTとは?【実際に使ってみた】
https://wwg.co.jp/blog/29737
【使ってみた】Google Bard(グーグルバード)とは?登録方法から使い方まで解説【日本語対応?】
https://wwg.co.jp/blog/30350
※当記事は2023年5月12日時点の情報で作成しています。
目次
1.ChatGPTとGoogle Bardの違い
大まかにではありますが、ChatGPTとGoogle Bardについて簡単にご紹介します。
1-1.ChatGPT(チャットジーピーティー)とは
ChatGPT(チャットジーピーティー)とは、OpenAIというアメリカの企業が公開した、人工知能(AI)チャットボットです。
2022年の11月末にリリースされ、たった3ヶ月後の2023年2月にはユーザー1億人を超えた驚異のサービスです。
特徴を大まかにピックアップすると以下のようなものです。
・利用無料
・より高性能な有料版がある
・日本語でやりとりできる
・2021年までの情報を使って返答する
・前回までの会話が記録される
・話題ごとにチャットルームのようなものが作れる
【超便利⁉】今話題のChat(チャット)GPTとは?【実際に使ってみた】
https://wwg.co.jp/blog/29737
1-2.Google Bard(グーグルバード)とは
GoogleBard(グーグルバード)とは、名前の通りGoogleが提供する人工知能チャットボットです。「Bird=鳥」ではなく、「Bard=吟遊詩人」である点にご注意ください!
こちらはチャットGPT公開後、2023年5月に発表されたばかりのサービスです。
主な特徴は以下のようなポイントです。
・利用無料
・Googleアカウントが必要
・2023年5月11日に日本語対応化
・最新の情報を取得しながら返答する
・ブラウザを閉じるとやりとりがリセットされる
・「どんな質問をしたか」の履歴が別ページから見られる
【使ってみた】Google Bard(グーグルバード)とは?登録方法から使い方まで解説【日本語対応?】
https://wwg.co.jp/blog/30350
2.ChatGPTとGoogle Bardに同じ質問をしてみた!
さっそく両サービスに同じ質問をしていこうと思います!
ちなみに、チャットAIは、同じ質問に対して毎回違う回答を出したり、間違った情報を答えたりすることがあります。また、質問のやり方によって、答えの質が大きく左右されることも。
今回の記事はあくまで「気軽に試してみた感想」として受け取ってもらえるとうれしいです!
2-1.地球上で最強の生き物を聞いてみる
まずはお試しということで、誰もが人生上でもっとも疑問に思っていること(?)を聞いてみます。ちなみに、ChatGPTに登録して、私がテスト投稿以外で初めてちゃんとした質問がこれです。一体何をやっているのか。
「誰とは言わないけれど、特定の人物の名前が出てきたらどうしようか…」とドキドキしていますが…。
<ChatGPT>
ChatGPTは「決めるのは難しい」としながらも、「強さのジャンル別」に候補をいくつか挙げてくれました。
<Google Bard>
Google Bardは「生命力の高さ」という点で「クマムシ」が最強だという意見を述べてきました。
今回、バードの日本語対応にあたって、英語で質問した場合も含めて何回か試しましたが、やたらシロナガスクジラかクマムシを推してくるパターンが多かったです。なにゆえ…。
上図は英語で聞いてみたバージョンです。Google Chromeの翻訳機能で英語の回答を日本語で表示しています。
ChatGPTは「一概には言えない。あえて候補を出すなら…」という形でしたが、Google Bardは「しいて言うならこれ。ただし…」という形で回答するイメージでしたね。さっそく違いが見えました。
2-2.「この世で一番大事なのはお金」という意見に反論してもらう
今度は調べもの的な質問ではなく、「反論してみて」と特定の意見を述べる文章作成をお願いしてみます。
<ChatGPT>
「お金以外に価値のあるものはたくさんある」「幸福のために、お金は必須のものではない」という切り口ですね。
<Google Bard>
「お金は大事だけど、一番大事とまでは言えない」「幸せを与えてくれるのはお金以外のもの」という言い方です。
どちらも似たような回答ですが、ChatGPTは「お金以外のものの価値」に目を向け、Google Bardは「お金の大事さは肯定しつつ、幸福を与えてくれるのは別のもの」というニュアンスでした。
どちらも愛情や友情などに触れた、素敵な回答ではないでしょうか。
2-3.どこから鯛焼きを食べるのがオススメか教えてもらう
きのこ・たけのこしかり、たまごの食べ方しかり、「食べ物関係の争いが起こる」ことで有名なWWG。
【参考記事】
【13周年記念企画】社長に10の質問
社内コミュニケーションを活性化して業務を円滑に!【気になること聞いてみた】
論争の種になりがちな「鯛焼きをどこから食べるのが最適か問題」に、AIの手で終止符を打ってもらいます!
<ChatGPT>
「どこから食べても味は同じですので」
おっしゃる通りです…。
<Google Bard>
「見た目がかわいくなる」という女子高生みたいな意見を交え、それぞれの良さを挙げつつ、「一番おいしい食べ方は、自分が一番好きな食べ方です」という模範解答をたたき出してくれました。
鯛焼きの食べ方なんかで鼻息を荒くしていた自分が恥ずかしくなってきます。反省。時代は多様性です。「みんな違ってみんないい」と、金子みすゞさんもおっしゃっていますからね。なるほど。
2-4.靴下は右と左のどちらから履くべきか教えてもらう
営業アシスタントさんに「AIに聞く面白い質問、何かないですかね?」と相談して、秒で出てきた質問がこれです。一瞬で「靴下を左右どっちから履くか」という質問が出るセンスに脱帽。
ですが、完全に質問の順番というか、流れを間違えた気がします。すみません。でも聞きます。
<ChatGPT>
微妙に質問の意図が伝わりきっていないような…。
もしかしたら、度重なるトンチンカンな質問のせいで「この人、靴下左右逆に履きそうだな」と思われたのかもしれません。まことに遺憾です。
<Google Bard>
両足同時に履く人…?
めちゃくちゃ器用な方でしょうか。右手で右足の靴下を持って、左手で左足の靴下を持って、「せーの!」で履くということでしょうか。謎は深まります。
2-5.ネットスラングの意味はわかるのか?
AIがネットスラングをどこまで理解できるのか?を試してみます。
今回聞くのは「今北産業」という言葉です。
【今北産業】
インターネット上では主に「今来た(今北)ばかりなので、三行(産業)で概要を教えてください」という意味を持つ言葉。
漢字が持つ意味と、言葉の意味がかけ離れたものをチョイスしてみました。はたして…。
<ChatGPT>
特定の企業について書かれる可能性も考えていましたが、ちゃんとインターネットスラングとしての解説をしてくれました。たぶん、ちゃんとネットスラングとしての学習データがあるんでしょうね。
「ユーザーが特定の出来事や現象を冷静かつ客観的に見守り、冗談や皮肉などで楽しむ態度を指します」という説明があっているのかはなんとも言えませんが、私は好きな言い回しです。
<Google Bard>
ものすごく丁寧に解説してくれました。内容が真面目すぎて、一周回ってこういうギャグなのかもしれないという気がしてきます。
質問した人の年齢がバレそうな予感がするので、このくらいにして次の質問にいきましょう。
余談ですが、今まで一度も「今北産業」なんて打ったことがないにも関わらず、すぐに変換候補に出てきました。優秀ですね。
2-6.AIにユーモアセンスはあるのか?
誠実な態度で応え続けてくれたチャットAIたちですが、はたして人間に近いユーモアセンスはあるのでしょうか。試す前に、まずはストレートに聞いてみました。
<ChatGPT>
普通に対人で聞いたら煽ってると思われて怒られそうな質問ですが、AIは気にせず正直に答えてくれます。
回答は、「あくまでAIなので、感情としてそれは理解できないが、学習内容から面白い話をすることはできるよ」ということですね。
<Google Bard>
Google BardもChatGPTと似たような回答です。
両サービスともユーモアに対してとても前向きなので、さっそく面白い答えを考えてもらおうと思います。
2-7.ホームページ制作会社あるあるを考えてもらう
私は数ある笑いの形の中で、普遍的に他人に理解してもらえる「あるあるネタ」が最強だと思っています。(主観です)
なので、ホームページ制作会社らしいあるあるを考えてもらいました。「あるある」がユーモアに該当するのかについては諸説ありますのでご了承ください。
「ホームページ」は厳密に言うと「ウェブサイト」なので、質問にも「ウェブサイト」表記を使っています。
<ChatGPT>
本当にただ「ウェブサイト制作会社でよくあるできごと集」みたいになってしまいました。
しかし、なぜネガティブな表現ばかりが並ぶのか…世間的には、やはり「あるある=ネガティブなもの」というパターンが多いからかもしれません。
「あるある」というのがよくなかったのかも?
ちょっと納得がいかなかったので、文言を変えて再チャレンジ!
<ChatGPT>
「ページ全体に星座の背景」「アニメーションでページを開く」などは特に奇妙という感じもしませんが、「ロゴに踊るロボットを入れてほしい」はちょっとクスっときました。かわいい。「あるある」で笑えたかと言われると違うのですが…。
「面白いこと」かどうかという点においては何とも言えません。
「感情がないので難しい」と言っていたので、欲しい答えを得るためには何回かチャレンジする必要がありそうですね。
<Google Bard>
Google Bardの答えも似たような感じですね。
ただ、「クライアントと制作会社の双方の協力が必要」「クライアントが満足するウェブサイトを制作するためのコミュニケーションスキルも重要」といった言葉にはグッときました。
ホームページ制作は、お客様と私たちの共同作業です。お互いが「いいものを作ろう!」という気持ちで取り組むことが大切なんですよね。私も気を引き締めてがんばっていきたいです。
なんだか普通にいい話になってしまいました。
内容は素敵ですが、「面白いあるあるネタ」ではないので、同じく文言を変えて再チャレンジ!
<Google Bard>
なんか…なんだろう…開けてはいけない箱を開けてしまったかのような、若干哲学っぽい気配があります。
似た文言を何度も繰り返す、いわゆる“天丼”的な展開が入っているあたり、ユーモアセンスがあると言えるのかも…?
それで、最後のいい言葉は定型文なんかい!せっかく感動してたのに!まあ、ある意味では高度な笑いです…。
2-8.大喜利ネタを考えてもらう
最後の質問では、正統派の大喜利回答を考えてもらいます!
多角的な視点で見れば、非常にレベルの高い笑いを提供してくれた両サービス。大喜利にはどんな回答をしてくれるのでしょうか?
今回は「『貰ったら嬉しいお土産ランキング』の第62位に入っているのはどんなもの?」という質問をしてみました。
特急で考えた質問にしては、なかなかイケてると思います。
質問のクオリティに対する意見・感想は募集しておりませんので、申し訳ありませんがそっとスルーしていただけると助かります。
正確な回答を得やすくするために、「これは大喜利だよ」という指示文も入れてみます。
<ChatGPT>
「入っている」といった、ランキングが事実であるかのような言い方がいいですね。
「地元の花火大会のDVD」という、「お土産の候補に挙がりにくいアイテム感」が第62位たるゆえんなのでしょうか。
ですが、数あるお土産の中から2桁の順位に食い込むあたり、なかなかのポテンシャルがあると言えそうです。地元の友人や親戚の姿がどのくらい写っているのかで、もっとランキング上位が狙えるのではないでしょうか。
「地元の花火大会のDVD」の今後に期待です。
<Google Bard>
Google Bardのドヤ顔が見えます。
改行の使い方に、回答の面白さに対する自信が伺えていいですね。
これは甲子園の砂的なものでしょうか。
私事で恐縮ですが、アメリカへ研修旅行に行った際、「アメリカの空気持って帰ろ!」とビニール袋を振り回したあの頃を思い出しました。
少なくともランキングの2桁以内には入っているとのことなので、あのときの自分に「もっと自信持っていいよ」と伝えてあげたいですね。
3.まとめ
今何かと話題のChatGPT(チャットジーピーティー)とGoogle Bard(グーグルバード)を使ってみました。
同じ質問をして回答を比較してみましたが、それぞれの良さや特徴が垣間見えて、個人的にはとても楽しかったです!
今後、ますますの発展が見込まれるAI技術。
課題はもちろんたくさんありますが、大切なのは「使う側の意識」ではないでしょうか。
「情報漏洩の可能性があるので、重要な情報を入力しない」「間違った情報を出す場合があるので、真偽の確認はしっかり行う」という点に注意して、上手に活用していきたいですね。
愛知県内から名古屋市を中心にホームページ制作を行っている会社
株式会社 WWG(ダブルダブルジー)
愛知県 名古屋市中村区名駅5-16-17 花車ビル南館5F
TEL: 052-890-7007
※ ホームページ制作や活用サポートのお問い合わせはコチラから
わくわくさん
ライター
企画・開発部 ライター。2020年にWWGへ入社。Webサイトの文章作成をはじめ、キャッチコピー、Web記事、座談会ページ、インタビュー、校正など、ライティング関係の業務を担う。