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いよいよ秋も深まり、あたたかい食べ物がおいしい季節になりました。
あたたかい料理といえば、おでん。おでんといえば味噌おでん。
鉄板かつ王道。至高にして究極。具材とのマッチングが最高なわけですが、味噌に対する好奇心と探求心をもう1段階進めた、名古屋が愛知が愛する味噌に何をかけたら美味しいかを調査します。
調査のためにスーパーの生産食品売り場をさまようこと数十分。
野菜、漬物、鮮魚、精肉、加工食品。
いやいやいや、だいたい合うでしょ、やらなくてもわかる。
味噌漬け、味噌和え、味噌煮…既に前例があり定番メニューじゃないですか。
ここで方向性を変えて、あえてやらないけど実は合うんじゃないかという視点に変えました。
さらに売り場を何往復すること数十分。悩みに悩みセレクトした9選をご紹介します。
まずはカクキューの味噌をそのまま喫食します。
カドがなくまろやかで、思ったより塩味も控えめで雑味がない。
これだけでご飯のお供になり得る。
このあとみそだれを作りました。これをかけて調査します。
味噌、酒、みりん、砂糖でつくりました。(この砂糖の分量がポイントだった...)
目次
1.検証前に定番野菜「きゅうり」
寿がきやの冷やし中華で余ったきゅうり。(あの酸味の効いたスープ最高です。)通常はごまドレ(これも万能)でいただきますが、味噌マヨで食べてみました。それはそれは美味でした。さっぱりしたキュウリにお味噌がすごく合います。
味噌との相性 ★★★★★
お酒のおつまみ ★★★★★
2.新しい切り口にあらず「パンの耳」
諸事情により我が家では食べ残しのパンの耳が大量にストックされているので、トーストしたあとに味噌ダレをディップしていただいます。
「味噌」+「小麦粉」の組み合わせだと気づいたのは、一口食べた後でした。この組み合わせは味噌煮込みうどんと同じです。合わないわけがありません。
ここで出来心パンに「バター」を塗ってみましたが、そりゃーもう。会わないわけがない。
発酵バターなのでよりコクが生まれ何だかお酒が飲みたくなってきます。
味噌との相性 ★★★★★
香ばしさとの相性 ★★★★★
3.見事に相殺しあう「ポッキー」
見た目は似ていて非なるもの。それがチョコと味噌です。(他もありますが。)
相性がよさそうな組み合わせで、食べる前は大発見!の予感がしていました。
いざ食べてみたところ…二つは混ざり合うことなくいつまでも平行線。
単に「チョコ」と「味噌」を食べている以上は何もありません。はっきりとした境界線を感じます。
ここで最初に調合した味噌ダレが甘さ控えめにしたことが、この不調和をより強くしていることに気づき始めました。食後に残るのは味噌のコク深い味わいのみで、チョコはどこにもいません。
味噌との相性 ★☆☆☆☆
味噌ダレの甘味次第の期待度 ★★☆☆☆
4.ひと手間でおいしくなる「チーズ」
まずはプロセスチーズです。6つ入って売っているアレです。噛み応えのある部類です。
同じ菌を使った食べ物同士だけに、普通にうまいと予想していました。
いざ食べてみるとチーズを噛んだ時の食感と味噌が混ざらず先に味噌がなくなり、次にチーズを食べるも味がせず、呑み込んだ後に、味噌の奥深い味わいだけが残る感じです。
うーん。この企画やっていてちょっと後悔の念が出てきました。
次は、柔らかめのスモークチーズでチャレンジです。燻しが吉と出るか凶と出るか。
これが意外と(?)会います。これカマンベールみたいな柔らかいチーズならもっといいかもです。
チーズを少しトースターで焼いてから味噌をつけてみると、とろみが出て味噌とよく混ざり、なかなかうまいです。(味噌ダレをそれ用にカスタマイズしておくとより美味しいかも)もっと個性的なチーズならまた違ったかもです。
味噌との相性 ★★★★★(焼いた場合)
他のチーズで試す価値 ★★★★☆
5.他人のようで他人じゃない関係「納豆」
味噌と納豆。豆と豆。菌と菌。間に入る醤油。血縁が遠すぎて、もう他人でいいような、でもどこかでつながっている親戚のような関係です。
八丁味噌色に身も心も染まり切ったので、納豆をデフォルトで食べてリセットします。ただただうまいです。白いご飯が欲しいです。炊き立てだと最高です。
で、味噌をかけて喫食。
合います。冷静に考えて元が同じだもの。水分がなく味噌が口の中で広がる。
納豆のたれに出汁が入ってるので、例えると「ドライみそ汁」です。(全然違うけど)
納豆の繊細さは減るけど、味噌のコクで、味噌のコクで、強引にうまさを弾き出す感じです。おでんの巾着に納豆が入ってるみたいな。って結局おでんじゃんか!なんだか家系図が見えた気がします。
味噌との相性 ★★★★☆
食べた後の知ってる味感 ★★★★★
6.互いの親和性だけで成り立つ「バナナ」
スーパーの売り場を何回目か周り、心の中で絶対イケるという確信がこの食材にはありました。南国のフルーツと東洋の保存食。出会うはずのない二人が出会って生まれるケミストリーに、立ち会う日がこの日になるとはです。
いざ!食べてみると 合う!!
バナナはシュガースポット多めの熟成が進んでいるほうがうまいかも。イマイチな判定が続いたこともあり、だんだん相性の判定が甘くなってきた自分を落ち着かせ、一旦冷静になってみました。
その結果、そもそも味噌はどんな料理にも合うし、バナナもどんなデザートにも合うし互いの真和性の高さで、成り立っているに過ぎないという結論に達しました。
実力のあるお笑い芸人がコンビをシャッフルして漫才やるのと同じイメージです。
味噌との相性 ★★★☆☆
親和性の高さだけかも ★★★★★
7.やっと素直においしい「カレーせんべい」
亀田製菓のちょっと大きいおせんべいです。あのスパイシーさは病みつきです。1995年からあるそうです。1995年といえばスピッツがロビンソンをリリースした年でしたね。
それでは味噌をつけていざ喫食!
美味いデス!
これは合うよ。
カレーと味噌。和とインドのハイブリッド。醸造と調合の到達点。またはバニシング・ポイント。
でも味噌カレーって普通にあるんですよね。どうやら手堅いアプローチだったようです。
味噌との相性 ★★★★★
自分で発見した度 ☆☆☆☆☆
8.どちらかと言えばアリ「ヨーグルト」
プレーン味でいってみます。いざ!
これは合う。ヨーグルトの酸味が和らぎます。甘めの味噌ダレならもっと相性がいいかもです。
見た目はチョコソースだけど、味は味噌。ビジュアルもパンチが効いています。
味噌の豊潤な味わいがヨーグルトの瑞々しさを際立たせます。でも次も味噌をかけるかと言われたら...多分かけません。
味噌との相性 ★★★☆☆
この企画を救う度 ★★★☆☆
9.原料だけでは読み切れず「プリン」
そろそろ飽きてきましたか? これで最後です。
プリンに味噌。カスタードに塩味を加えコク深く卵と砂糖で、原料的には相性よいと読みましたが、食べた結果はあんまりでした。
プリンというメニューが完成されていて味噌は不要でした。
なかなか思ったような結果にはならずです。
味噌との相性 ☆☆☆☆☆
プリンだけで食べたい度 ★★★★★
10.締めの一品「みそ汁」
冷蔵庫にたまたまあった「十六ささげ」というインゲンのような野菜を、解凍して入れただけのシンプルな味噌汁です。
シンプルですが、やっぱりうまいです。当たり前ですが完成された一つの料理です。
味噌の歴史を紐解くと、平安時代では高級官僚のぜいたく品。
料理に使うのではなく、そのまま食べたりつけたりしていたようで、地位の高い人の給料、贈り物で庶民口には入らなかったようです。時を経て、生産技術の発達、食文化の変化により、手に入りやすくなじみのある食材になったようです。
味噌との相性 ∞
ほっとする味 ∞
まとめ
いかがでしたでしょうか。
名古屋が、愛知が誇る八丁味噌を愛する文化を変化球でお伝えすべくさまざまな食材での食べ比べをしてみました。思ったような結果が出ず、挫折しかけましたが味噌の新しい組み合わせを発見するに至らずでした。ツナマヨみたいなの発見したかったけど残念です。
今回やってみて思ったのはお味噌自体のうまさです。シンプルなみそ汁が、あたりまえだけどなんかほっとして、なんだか故郷に帰ってきた気分になりました。
検証に使った食材は、皿を変える都度食べきっておりますのでご安心を。
愛知県内から名古屋市を中心にホームページ制作を行っている会社
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コジコジ
デザイナー
2020年入社。20年以上に渡りデザイナーとしてWEBはもちろん、パンフレットや、ロゴ、各種広告など幅広いデザインに従事。デザインの記事をメインに楽して役立つブログを心がけております。