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<こちらの「記事」は、下記のような疑問のお役立ち情報としてご参照ください>
※詳細な操作説明は申し訳ございませんが行っておりません…
・ロスレス・ハイレゾって何?
・具体的にどうすればロスレス・ハイレゾ音源を聞けるの?
当ブログでは音楽に関する様々なテーマについて解説しています。
よければこちらの記事もあわせてご参照ください。
・ Walkmanはカセットプレーヤーだった!?|様々な音楽機器の歴史
・「ドレミ」は古代ギリシャから存在した!?|音楽の歴史【前編】
・4分33秒の間、全く演奏しない曲がある!?|音楽の歴史 【後編】
さて、今回は最近話題になっているAppleMusicのロスレス・ハイレゾ配信についてご紹介します。
※2021年6月11日現在の情報です
目次
1.「布団」でわかるApple Musicの「ロスレス」と「ハイレゾ」
①Apple Musicとは?
Apple Musicは、Appleが提供している音楽ストリーミングサービスで、従来のように音楽を買って所有するのではなく、月額料金を払っている間だけ音楽が聴き放題になるという点が特徴として挙げられます。
※音楽ストリーミングサービスの詳細については以下の記事をご参照ください。
音楽ストリーミングとは?|各サービスのメリット・デメリット
Apple Musicは月額980円で楽しめます。そして、2021年6月のアップデートで、追加料金なしで「ロスレス・ハイレゾ」音源が楽しめるようになったというのが今回の大切なポイントです。
…このロスレスやハイレゾとは一体何なのでしょうか?詳しく解説していきます。
②ロスレスとは?
私たちが普段から聞いている音楽は、データを圧縮してファイルのサイズが大きくならないように工夫されています。また、基本的に圧縮したファイルは音質も劣化します。
しかし「ロスレス」は、「データを圧縮するけど、CDと同じ音質で聞けちゃうよ!」という圧縮方式のことで、「可逆圧縮(かぎゃくあっしゅく)」と同じ意味です。
音楽データの圧縮方式には、可逆圧縮(かぎゃくあっしゅく)と非可逆圧縮(ひかぎゃくあっしゅく)の2種類があります。
わかりやすいように「布団」に例えてご説明します。
もし、あなたが使わなくなった布団を押入れに片付けるとしたら、どうやって限られた押入れのスペースに収まるようにするでしょうか。
まず考えられるのが、空気を抜いて圧縮袋でぺったんこにしてしまう方法です。これは、また使いたい時に圧縮袋から取り出せばもと通り使えます。音楽も同じで圧縮しても逆に戻すのが可能な方式を「可逆圧縮」というのです。
では、布団の綿(わた)を中からいくつか取り除く場合も考えてみます。先に布団に詰められた綿を減らしてから、圧縮袋で潰してしまうのはどうでしょうか?
…これだと、使いたい時に圧縮袋から取り出しても綿を減らす前の布団には戻らないですよね。
このように元に戻すことができない圧縮方式を 「非可逆圧縮」というのです。先程の例では、綿を取り出してから圧縮した方が、ただ圧縮するよりも布団を小さくすることができます。同じ様に非可逆圧縮の方が可逆圧縮よりデータは小さくなります。
寝心地はどうでしょうか?…綿を取り除いているので、圧縮袋から取り出した時に元の布団よりはちょっと固くて寝づらいかもしれません。同じようなイメージで「非可逆圧縮」では音質が落ちてしまうのが難点となっています。
話を戻して、 Apple Musicについて最近話題になってるのが「月額980円」という利用料金はそのままで、ALAC(エーエルエーシー)というロスレス方式の楽曲が追加料金なしで聞けるようになりました。
「ALAC」…なにやら難しそうな単語が出てきました。
しかし、先程の例で考えれば大丈夫です。布団の圧縮袋って色々なメーカーから発売されていますよね。同じ様に可逆方式(ロスレス)も色々な種類があり、その中でAppleの圧縮方式をALACと呼んでいるというだけです。
※ALAC…Apple Lossless Audio Codec(アップルロスレスオーディオコーデック )の略でAppleの可逆圧縮方式のこと。 音質の劣化なく70%から50%程まで圧縮可能
さて、ロスレスというのは可逆圧縮と同じ意味で、イメージでいうと中綿を抜かずにただ圧縮袋でぺたんこにするという感じでした。
では次に「ハイレゾ」とは一体何なのかを解説していきます。
③ハイレゾとは?
簡単に説明すると、ハイレゾはCD(=ロスレスと同じ音質)より高音質な音源のことです。
先ほどの布団の例えですと、「ハイレゾ」は普段使っている布団にさらに綿を細かく詰めてアップグレードさせた「高級布団」のようなイメージです。
仮にこの高級布団に買い替えたとしても、いつもの寝心地になれてしまっているため、高級布団に変えて寝心地がよくなった!と感じる人より、あまり違いがわからないと感じる人の方が多いかもしれません。
同じ理屈で「ハイレゾ」は高音質ではあるものの、実際はロスレス(CDの音質)に私たちの耳が慣れてしまっているため、その違いがわからないという人の方が多い傾向にあるようです。
Apple Musicは現状、「ロスレス」と「ハイレゾ」が混在しているようなので、気になる人はそれぞれ聞き比べて、違いが分かるか確かめてみるのが良さそうですね。
2.Apple Musicで「ロスレス」「ハイレゾ」を聞く方法
まず前提として、ロスレス・ハイレゾ音源を聞くためにはイヤホンやヘッドホンもそれぞれロスレス・ハイレゾに対応している必要があります。
また、Apple製のAirpodsやBeatsなどのワイヤレスイヤホン・ヘッドホンは、Bluetoothでのデータ転送時にAAC(エーエーシー)という非可逆圧縮がされます。
※AAC…Advanced Audio Coding(アドバンスド・オーディオコーティング)の略で、Apple製品などに多く用いられる圧縮方式のこと
せっかく元はハイレゾ(高級布団)でも、Bluetoothで音を運ぶ時に中綿をどんどん取り除くように音質を劣化させたら、結局イヤホン・ヘッドホン本体に音が届く頃には、中綿がスカスカの布団のように音質も劣化してしまっているので意味がないということになりますね。
基本的にロスレス・ハイレゾを楽しむためには有線接続になると覚えておくとよいかもしれません。
さて、ロスレス・ハイレゾを楽しめるイヤホンを準備したら、早速設定を行っていきます。
iPhoneの「設定」→「ミュージック」→「オーディオの品質」の順に進み、「ロスレスオーディオ」のスイッチをONにすれば準備完了です。
あとは、 Apple Musicで楽曲の再生ボタンの近くに「ロスレス」や「ハイレゾロスレス」といった表示があるものを再生すれば、ロスレスやハイレゾが楽しめます。
3.まとめ
今回はApple Musicのロスレス・ハイレゾ配信について詳しく調べてみました。
まとめると、
Apple Musicの改良により、追加料金なしでロスレス(CD相当の音質)、ハイレゾ(CDを超えた音質)が楽しめるようになったというのが今回のポイントです。
今後はBluetoothでもロスレス・ハイレゾが楽しめるようになるなど、対応機器の拡充がされるとよいですね。
ライター:井上
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