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2023年2月上旬に、グーグルから新しいチャットボットが発表されました。
名前はGoogle Bard(グーグルバード)。今話題のChatGPT(チャットジーピーティー)の対抗馬と言われているサービスです。
同年4月現在、日本での一般利用が可能になっています。
今回は、その登録方法から使い方、ChatGPTとの違い、実際に使ってみた感想をお伝えしていきます!
【2023年5月12日 更新】
同年5月11日に日本語でのやりとりに対応しはじめました!
今後やり取りの精度も上がって、さらなる活用が期待できそうです。
ChatGPTについての記事はこちらからどうぞ!
↓
【超便利⁉】今話題のChat(チャット)GPTとは?【実際に使ってみた】
ChatGPTとの使用感を、簡単にですが比較しています。
気楽な気持ちで読んでみてください。
↓
【AI比較】ChatGPTとGoogle Bardに同じ質問をして遊んでみた【アイデア】
目次
1.Bard(バード)とは何者なのか
グーグルバード、正式名称は「Google Bard」
鳥(Bird)ではなく吟遊詩人(Bard)です。
詩人のように、自分から語るような、そんなイメージなのでしょうか。
バードはGoogleから開発された、LaMDA(ラムダ)という仕組みを用いたチャットボットです。
ユーザーがした質問に対し、Web上から収集した情報をもとに回答します。
しかし、以前ご紹介したチャットGPTのような学習にかかるラグがかなり少ないらしく、GPTの最新情報が2021年のものに比べ、バードは情報が常に新しい様子です。
チャットGPTについては、以下の記事で解説しているので、よければご参照ください。
【超便利⁉】今話題のChat(チャット)GPTとは?【実際に使ってみた】
1-1.LaMDA(ラムダ)とは?
LaMDA(ラムダ)とは、Language Model for Dialogue Applications(ランゲージ・モデル・ダイアログ・アプリケーション)の略です。
対話型AIの言語モデルで、2021年にGoogleから発表されています。
言語モデルとは、ものすごく簡単に言えば「会話のパターンを計算して出す仕組み」です。
たとえば、「おはようございます」という言葉に対して、「おはようございます」「おはよう」「はよっす」「はよー」などのどれで返すのが適切なのかを導き出します。
これは、自然な文章を生成するためのAIです。これを用いることにより、バードの「対話して物事を検索する機能」が洗練されてます。
2.どこで、いつ使えるの?
2023年4月現在、waitlistに参加・承認後に使えるようになります!
Meet Bard
URL:https://bard.google.com/?hl=en
2月上旬にバードが発表された際、内部でテストを行った後、外部の信頼できるごく一部の人間にのみ公開していると発言されていました。
登録・承認が必要になりますが、今ではGoogleアカウントさえあれば誰でも使える状態です。
2-1.登録方法は?
以下、登録した際の手順を画像付きでご紹介します。
なお、ページの文言は2023年4月現在、すべて英語表記です。Google翻訳を通した日本語の要約を掲載していますが、省略した意訳である点、記事公開時点での情報である点をご留意ください。
登録の際は、必ずご自身で利用規約や注意点の文章をご確認くださいね!
Meet Bard
URL:https://bard.google.com/?hl=en
Googleアカウントにログインした状態で公式ページにアクセスし、右下の「Join waitlist」から利用登録をします。
ざっくり要約すると「順番待ちリストに参加してください」「ここにチェックを入れた方には、Bardに関する最新情報をメールで送ります」といった内容が書かれています。
問題なければ、同じく右下の「Join waitlist」から続行します。
ウェイトリストに加えられたので、承認され次第メールが届くみたいです。
登録が完了した旨、詩付きのメッセージが届いていました。Bardが考えてくれた詩のようです。
「あなたの一日が明るくなり、あなたの気分が明るくなり、そしてあなたの心が喜びで満たされますように」といった内容です。
Bardがどんなテキストを作成するのかの例になっていて、ただ待たされるよりも何となくユーモアが効いている感じがしますね。
上記の登録完了メール後、10分ほどで承認メールが届きました。
「Take it for a spin」をクリックすると、Bardの利用ページに飛べます。
「情報は正確でない場合があります」という旨の念押しがあり、了承して「Got it」を押せば利用が始められます。
2-2.使用上の注意点は?
ChatGPTと同様に、必ずしも情報が正確であるわけではないという点は気をつけておく必要があります。
また、すべてのAIサービスに該当することですが、AIは入力した情報を学習し、それをもとに別のユーザーへの返答を行います。
個人情報、顧客情報、その他社外秘の情報は絶対に入力しないように気をつけましょう。どのような形で学習され、外部に情報が出されるのかは予想ができません。
3.チャットGPTとどう違う?
公開されたばかりで情報が少ない現在、「別に、チャットGPTでよくない?」と思う方もいるかもしれません。そこで、現状わかっている範囲で、私の予想も交えて比較していきたいと思います。
3-1.最新の情報を使っている
まず一番の大きな違いとして、バードはGPTと比べ、情報は最新です。
web上のデータを参照している点は変わりませんが、GPTは学習して取り込むのに対し、恐らくバードはリアルタイムのGoogle検索とほぼ同じです。
また、web上のデータを参照しているという点で、情報が偏る可能性があります。これはGPTと同じです。政治、人種、宗教、倫理など、一概にコレと答えられないような情報を調べる際には、注意したいですね。
3-2.機械的な返答になるかも?
次に大きな違いとして、これは憶測ではありますが、チャットGPTと比べると人間味は少ないのではないか。と予想されます。
これには理由があります。Googleがラムダを開発、公開した際に、携わったエンジニアが、「ラムダは自我や感情を持っている」と発表した過去があります。
この発言は多方で物議を醸しました。これに対し、Googleはエンジニアの間違いだと公言しており、周りも同意の様子でした。
これらの事象から、バードに人間味を持たせるのは避けたいのではないでしょうか。
もしかしたら、公式はバードに機械的な印象を持たせるかもしれません。
3-3.プログラミングを支援する機能
2023年4月21日、「プログラミング(コーディング)をバックアップする機能の追加」について発表されました。
ChatGPTの利用方法にも「指定した条件からコードを生成してもらう」「コードの修正(デバック)をしてもらう」といった使い方が注目されていたためか、需要の高い機能を強化したのかもしれませんね。
現在はC++、Java、Goなど、20以上の言語をサポートしています。
しかも、Pythonは「Google Colaboratory(Google Colab)」(プログラムをブラウザから直接実行できる無料サービス)と連携しているため、「Bardに書いたコードをそのままGoogle Colabにエクスポート」ということが可能です。
この連携はGoogle提供のサービスならではの強みですね。
4.実際に使ってみた
使い方は簡単で、最下部のチャットスペースに質問を打ち込み、三角マーク(またはEnterキー)で送信するだけです。
回答の下にあるグッドマーク・バッドマークでフィードバックを送ることができます。また、その隣にある矢印マークで回答の再生成、「Google it」ボタンでそのままGoogle検索が可能です。
4-1.日本語には対応している?
結論から言うと、日本から利用することはできるけど、日本語のやり取りにはまだ対応していないみたいです。日本語の質問は受け付けず、当然日本語で返事をしてくることもありません。
ですが、このページはGoogle Chromeの翻訳機能に対応しています。
少々手間はかかりますが、翻訳ツールを通して英訳したものを入力し、ページ翻訳を利用して回答を読む、という形であれば誰でも利用できそうです。
一方で、翻訳ツールを通す性質上、「今の答えを、もっと簡単な言葉で教えて」といった日本語の細かいニュアンスが関わる問いには、思ったような返答が得られにくい可能性があります。
<2023年5月12日 更新>
2023年5月11日より、日本語と韓国語への対応がスタートしました!
現在は日本語でやりとりすることが可能です。
4-2.ChatGPTとの違いを教えてもらう
ChatGPTとの違いを直接聞いてみると、上記のような答えが返ってきました。(※Google Chromeの翻訳機能で日本語に変換しています)
大まかに要約すると、
・Bardは最新の情報が得られるが、ChatGPTは2021年までの情報しかない。
・Bardのほうが、よりたくさんの知識を提供できる。
・Bardはクリエイティブなタスクをいろいろとサポートできるが、ChatGPTはテキスト生成を目的とするものである。
・今はBardのほうがすごいが、将来的にChatGPTが追いつくことがあるかもしれない。
ということを言っています。
全体的に「Bardのほうがすごいぞ」ということを述べていますね。別パターンの回答を要求しても似たような文言が返ってきました。
4-3.そのままGoogle検索もできる
回答下の「Google it(=ググって)」を押すと、関連しそうな文言が出てきます。
テキストを押すと、そのキーワードでGoogle検索をした際の結果ページに飛びました。
こちらも英語で検索された際の結果が出ます。
ですが、日本からの利用だからなのか、結果に出るのは日本語のページがメインでした。もちろんキーワードにもよりますが、検索機能において英語である点の弊害は少ないかもしれません。
4-4.やり取りは保存されない?
ブラウザを閉じたあと、再びBardのページを開いてみると、やり取りがリセットされていました。
プライバシー保護の観点から、保存はされないのがデフォルトのようです。
その一方で「保存ボタンを押すとできます」というような回答が出ることもありましたが、該当するボタンが見つけられませんでした…。
現段階では、Bardとのやり取りは保存されず、都度画面コピーやテキストのコピーで保存する必要があるみたいです。
質問内容の履歴は左上のメニュー「Bard Activity(吟遊詩人の活動)」から確認できます。
やり取りのデータをどの程度保存するのか、自動的に削除される期間が設定できます。
4.まとめ
2023年4月現在、一般公開に伴う対応国の拡充が進んできている「Bard(バード)」。
近年は、スマートフォンでものを調べるのが当たり前になっています。
今後どのように進化していくのかは未知数ですが、バードの実装により、私たちの生活がより豊かになるのではないでしょうか。期待は高まるばかりです。
しかし、ChatGPTと同様、優秀すぎるゆえに悪用を考える人がいるかもしれません。そういう点には十分気を付けて、上手く活用していきたいですね。
【AI比較】ChatGPTとGoogle Bardに同じ質問をして遊んでみた【アイデア】
【超便利⁉】今話題のChat(チャット)GPTとは?【実際に使ってみた】
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