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メールを送る時に、送信するアドレスを入力する欄は「TO」「CC」「BCC」の3つがあります。
これらの使い分けは非常に大切で、ビジネス上でのやりとりで使い分けを間違えると、相手に失礼な印象を与えたり、情報漏えいに繋がったりすることにもなりかねません。
今回は 「TO」「CC」「BCC」 の正しい使い分けについて解説します。是非参考にしてみてください。
※2021年9月2日現在の情報です
目次
1.To、CC、BCCとは?
「To」は宛先を表しています。「CC」「BCC」についても見ていきましょう。
①CC
CCは「直接メールを送付するほどの内容ではないけど、念の為内容を確認しておいてください」というニュアンスになります。
「CC」はCarbon Copy(カーボンコピー)の略です。アナログ時代のカーボン紙によってコピーを作成したことが由来となっています。
「TO」に送ったメールの内容を「CC」に入力した宛先にも送信でき(同じ内容をコピーできる)、他の人にもメールの内容を共有したい場合に用います。
CCに入れたメールアドレスは受信者全員が確認できるので、情報漏えいにも気をつける必要があります。
また、場合によってはCCに入れたメールアドレスにより、宛先の相手に失礼な印象を与えてしまう場合もあります。
以下の画像はその一例です。
宛先は〇〇社の田中様、内容は発注ミスについてのお詫び。
メールを送信した川口さんは、お詫びについて上司の山田部長にも報告しておこうと考え、CC欄に山田部長を入力しました。
さて、このメールの問題点はどこにあるでしょうか。
答えは、〇〇社の田中様がメールを受信した時に、CC欄に山田部長という面識のない人物のメールアドレスが記載されている点です。
これでは、せっかく丁寧なお詫びをしても気分を害してしまいますよね。
このような場合は次に紹介する「BCC」に上司のアドレスを入れることで、
相手方に上司のアドレスが表示されることなく、上司にも報告することができます
②BCC
「BCC」はBlind Carbon Copy(ブラインド・カーボンコピー)の略で、Blindは「見えない」ということを意味します。
社外の相手とメールをやり取りする時によく使われます。
CCとの違いはBCCに入力されたメールアドレスは、TO、CC、BCCに入れた他の受信者には表示されません。周りの人には見えないから「Blind」なんですね。
2.BCCが抱えるリスク
前述の通り、BCCは送信先のメールアドレスが他の受信者にはわからない仕組みになっているので、面識のない相手にお知らせなどを一斉送信したい場合に多く用いられます。
しかし、BCCも情報漏えいのリスクが全くないわけではありません。
例えば、BCCの入力欄はCCのすぐ下にあることが多く、「誤ってCCに入力してしまう」ということも考えられます。
また、メールがブロックされてしまうリスクもあります。
大量のメールを一斉送信しようとすると、受信側のプロバイダーで迷惑メールだと誤認されてしまい、メールが届かないということになってしまいます。
※プロバイダー…回線事業者から提供された回線をインターネットにつなげる役割をしている事業者のこと
また、メールの送信元にはIPアドレスというインターネット上の住所のようなものが割り当てられています。
一度迷惑メールの送信元だとプロバイダーに認識されてしまうと、そのIPアドレス自体が「ここから送られるメールは迷惑メールだからブロックしよう」と記憶されてしまうこともあります。
そうすると、それ以降に一斉送信でない通常のメールを送ったとしてもメールがブロックされて届かないということも起こってしまう可能性があります。
このような理由からBCCでの一斉送信にはリスクが伴うのです。
3.BCCのリスク回避方法
上記のようなBCCのリスクを回避する方法として真っ先に考えられるのが、一斉送信する場合はその数を小分けにすることです。
しかし、一斉送信する機会が多いと、そのたびに小分けにして何度もメールを送信するのは手間になります。
このような場合は、専用の「メール配信サービス」を利用してみるのも有効です。
「メール配信サービス」と検索すると様々なサービスを見ることができるので、自社に合うサービスがどれか比較しながら吟味してみるのもよいでしょう。
4.まとめ
今回はTo、CC、BCCについて詳しく調べてみました。
まとめると、
Toは宛先、CCとBCCは宛先のメール内容を同じ様に送信する際に用いるものです。
CCは送信先が他のメール受信者にも表示され、BCCはそれが表示されません。
BCCは社外の相手などに一斉送信する際に便利ですが、リスクもあるのでその点は気をつけた方がよさそうです。
正しくTo、CC、BCCを使い分けて、安心してメールが利用できるようになるといいですね。
ライター:井上
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