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<こちらの「記事」は、下記のような疑問のお役立ち情報としてご参照ください>
※音楽機器の操作説明は申し訳ございませんが行っておりません…
・現代の音楽機器ができるまでにどんな歴史があったんだろう?
・史上初の音楽録音機器、再生機器はどんなものだったの?
当ブログでは音楽に関する様々なテーマを記事にしてきました。
よければこちらの記事もあわせてご参照ください。
・【ハイレゾって何?】音質とビットレートについて
・音楽ストリーミングとは?|各サービスのメリット・デメリット
今回は同じく音楽に関連したテーマとして「音楽機器の歴史」についてご紹介していきたいと思います。
現代のように当たり前にスマートフォンで録音、再生ができるようになるまで、一体どんな歴史があったのでしょうか。…それを紐解いていきます。
※2021年8月31日現在の情報です
目次
1.蓄音機とレコード、テープレコーダーの発明
①1877年、トーマス・エジソンによる蓄音機の発明とレコードの開発
音を録音するための機械は当時「蓄音機」と呼ばれていました。その蓄音機の史上初の開発に成功したのが、あの有名なアメリカの発明家トーマス・エジソンです。
蓄音機の中では、スズ(金属の一種)を薄くして巻いた円筒が回転しています。現代のレコードを水筒のような形にしたとするとイメージしやすいでしょうか。
トランペットの吹き込み口のような穴から、その円筒の中に声を吹き込むと、その中に入っている針が振動して、回転している円筒にその内容が刻まれます。
再生時にはこれとは逆の手順を使い、刻まれた凹凸を針でなぞりながら円筒を回転させます。すると針先の振動が音声として聞こえてきます。つまり、蓄音機は録音機でありながら、同時に再生機でもあったのです。
そして、形が円筒では場所をとるので、後に円盤に渦巻き状の溝を刻むレコードが開発されるようになりました。
②1928年、フリッツ・フロイメルによるテープレコーダー発明
オーストリアの科学者フリッツ・フロイメルは1928年に、磁気録音テープと、それを活用したテープレコーダー「サウンド・ペーパー・マシン」の開発に成功しました。
当時は、細長い紙に鋼鉄の粒子を塗布したテープ(カセットの中の帯に近いイメージ)を使用するも、その塗布ムラなどにより音質はイマイチだったそうです。
さて、これらの技術はその後どのように日本で実用化されていったのでしょうか。次の章で見ていきたいと思います。
2.SONYによるウォークマン、CD・MDプレーヤー発売
①1979年、SONYによるウォークマン発売
前述の録音・再生技術を日本で初めて商業的に活かし、成功させたのがSONYによるステレオ音楽プレーヤー「ウォークマン TPS-L2」でした。
再生機能しかない当時のWalkmanですが、外で音楽を聞く「ポータブル・オーディオ」という新ジャンルを確立するとともに、「好きな音楽を日常的に聞く」という生活スタイルも一般に普及させていきました。
カセットテープ再生機として誕生したWalkmanは、後にCDプレーヤーやMP3などのオーディオプレーヤーも「Walkman」のブランドで発売しています。
世代によって「Walkman」と聞いてイメージするのが、カセットプレーヤー、CDプレーヤー、オーディオプレーヤーなど、全く違ってくるのは何だか面白いですね。
②1982年、SONYによるCDプレーヤー発売
1982年には史上初となる、テープレコーダーよりさらに高音質で高耐久なCD(コンパクト・ディスクの略)と、そのプレーヤーである「CDP-101」がSONYより発売されました。
テープレコーダーと異なり、CDでは音を電気信号に変換し、透明なプラスチック円盤の表面に「0と1で構成される電気信号の情報」を凹凸として書き込みます。
再生時には、赤外線レーザーを回転する円盤の凹凸に対して照射し、その光の反射でデジタル信号の情報を読み取るという画期的な仕組みになっていました。
余談ですが、世界初のCDに収録されたのはビリー・ジョエルの「ニューヨーク52番街」でした。同名のアルバムには有名な「Honesty(オネスティ)」なども収録されているのでなんだか親近感がわきますね。
③1992年、SONYによるMDプレーヤー発売
1992年にはSONYから、ディスクの直径がわずか64mmのMD(ミニディスクの略)が、MDレコーダー「MZ-1」とMDプレーヤー「MZ-2P」と共に初めて発売されました。
※一般に普及しているCDは直径が12cm(120mm)
MDはその持ち運びのしやすさ、デザインなどから一定の人気を得ましたが、音質面ではCDに劣ってしまい、完全には普及しませんでした。今ではMDと聞くと少し懐かしい感じがするかもしれませんね。
この章では現在でも使われているCDプレーヤーなどをご紹介しました。その後、私たちは音楽をダウンロードやストリーミング再生で聞くように変化しました。
その詳細を次の章で見ていきたいと思います。
3.パソコンの発売から、音楽はスマホだけで完結する時代へ
①1995年、Windows95の発売と圧縮音声の普及
1995年にMicrosoftのWindows95が発売されると、それをきっかけに「MP3(エムピースリー)」という人間に聞こえない音域をパソコンで削除することで音声を圧縮して小さくする技術を活かした音源も急速に普及しました。
それに加えて、MP3などを再生するためのデジタルオーディオプレーヤーの発売が開始されました。音楽がCDなどの媒体を持たず、気軽に外で聞けるようになったのは大きな変化ですね。
②2001年、iPodの発売とファッションとしての音楽の流行
2001年にAppleから初代iPodが発売されたのも重要なポイントです。
5GB分の曲(※目安として、当時のキャッチコピーが「1,000曲の音楽をポケットに入れて持ち運ぶ」)を持ち歩ける大容量と、スクロール型のボタンで操作できる画期的なプレーヤーとして、iPodはとても高い人気を誇りました。
発売当初は音質面での批判もあったようですが、EarPods(イヤーポッズ)という今ではiPhoneなどの標準ケーブルとなっているAppleのイヤホンを組み合わせることで、十分満足できる音質で楽しめるようにもなりました。
また、iPodはそのスタイリッシュなデザインやカラーバリエーションにより、「iPodで音楽を聞きながら街を歩く」というのがファッションとして一つのトレンドスタイルにもなったのも、この時代ならではの変化だと言えますね。
③2015年、音楽ストリーミングの開始とスマホだけで音楽を楽しむスタイルの確立
2015年には音楽ストリーミングサービス「AppleMusic」が開始されました。
音楽ストリーミングサービスは、CDやiTunesなどの音楽販売サイトから取り込んだ音源を持ち歩くのではなく、特定の曲を再生するときだけその曲の情報をスマホにダウンロードして利用するサービスです。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
・音楽ストリーミングとは?|各サービスのメリット・デメリット
AppleMusicを筆頭に音楽ストリーミングサービスが発展した理由の一つとして、スマホの高性能化が挙げられます。
また、大容量のデータを素早く送受信できるモバイル通信技術の進歩や、Youtubeの利用者が増えてよりスマホだけで音楽を楽しむスタイルが一般的になったこともその理由として考えられます。
これにより、今日ではオーディオプレーヤーを別途持ち歩く人は比較的少なくなり、スマホだけで音楽を楽しむ人が圧倒的に多くなったというのが、音楽機器の歴史における現代の一番大きな変化だと言えそうですね。
4.まとめ
今回は音楽機器の歴史について詳しく調べてみました。
まとめると、
近代の音楽機器の歴史は1877年にエジソンが開発した、史上初の円筒を回転させる方式の蓄音機によりスタートしました。
そして1928年にはテープレコーダーが、2000年代にはCD、MDなどの媒体とそのプレーヤーが流行し、最終的に現代では音楽ストリーミングサービスを使って、スマホだけで音楽を楽しめるスタイルに昇華したと言えます。
こうやって振り返ってみると、何だか歴史の重みを感じてとても感慨深いものがありますね。
ご紹介した内容で少しでも面白いと感じた部分があれば嬉しいです。
ライター:井上
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