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どこまで知ってる?MSN、Hotmail、Live Mailの違いと歴史

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マイクロソフト社が提供するサービス、MSN(The Microsoft Network=ザ・マイクロソフトネットワーク)、Hotmail(ホットメール)、Livemail(ライブメール)。現在はOutlook(アウトルック)に引き継がれていますが、電子メールが使えるサービスとして活用していた方も多いのではないでしょうか。

今回は、上記3つのサービスの特徴と歴史について解説いたします。

目次


  1. メーラー、Webメール、フリーメールの違い
    1つのデバイスで管理する「メーラー」
    ネット環境があればどこでも使える「Webメール」
    無料でアドレスが取得できる「フリーメール」
  2. MSN(The Microsoft Network)
  3. Hotmail
  4. Windows Live Mail
  5. Hotmailの後継「Outlook.com」
  6. まとめ

メーラーとWebメールの違い


電子メール(E-mail)を送受信できるツールとして、「メーラー」「メールソフト」「Webメール」…とさまざまな呼称がありますが、まずはそれぞれがどう違うのか解説します。

1つのデバイスで管理する「メーラー」

一般的に「メーラー」と「メールソフト」は同じものを指します。PCやタブレット端末など、アプリケーションをインストールしたデバイスでのみメールの送受信などが行えます。

例えば、「外出先でメールが見たい!」と思ったとき、会社や自宅のPCなど、アプリケーションが入ったデバイスが手元にない状態では確認することができません。事前にスマホやタブレットなど、持ち運べるデバイスにアプリを入れて送受信の設定をしておく必要があります。

一方で、一度受信したメールはアプリケーション内に保存されているので、インターネット環境がなくても確認することができます。

外出先でネットが繋がりにくい、という状況でもお客様とやりとりしたメールの確認ができるので、ビジネスで使うならPCとスマホやタブレット、というふうに複数のデバイスにメーラーを入れておくとよさそうですね。

ネット環境があればどこでも使える「Webメール」

「Webメール」は、サーバー上に保存されたメールを、ウェブブラウザを使って送受信できるサービスのことです。インターネット環境とブラウザ(GoogleChromeやMicrosoft Edge、Firefoxなど)があればどのデバイスからでもログイン・利用することができます。たいてはメールアドレス取得サービスとセットになっています。

どこでも使えて便利な反面、ネット環境のない場所では送受信どころか、メールの確認すらできないことも。

やりとりの詳細を確認したいのに、スマホがネットに繋がりにくくてなかなか開けない…という事態もあり得ます。重要な情報は別途控えておくか、メーラーやソフトをインストールしておいて、デバイスに保存されるようにしておくのをおすすめします。

無料でアドレスが取得できる「フリーメール」

「フリーメール」とは、無料で自分のメールアドレスが持てるサービスを指します。「メーラー」「Webメール」がメールの送受信を行う仕組みである一方、フリーメールは単に取得できるアドレスが無料であることを示す言葉です。

フリーメールサービスによって、ログインすれば使えるWebメールタイプのものも、アドレスが与えられるだけで別途メーラーが必要なタイプのものもあります。

MSN(The Microsoft Network)


MSN、The Microsoft
Network(ザ・マイクロソフトネットワーク)は、1995年、パソコン同士の通信に関わるサービスとして開始しました。インターネットの普及により、現在はネット接続サービスとポータルサイトを提供しています。

ポータルサイトとは、ウェブブラウザを立ち上げた際、最初に表示される情報ページのことです。日本ではGoogleやYahoo!に設定している方が多いようです。

MSNは、複数あるサービスのうちの1つとしてWebメールサービスを提供していました。

その後の1997年、Hotmail社を買収し、「MSN Hotmail(エムエスエヌ・ホットメール)」として新しくサービスを開始することになります。

Hotmail


Hotmail(ホットメール)社が提供していたWebメールサービスです。1997年にマイクロソフト社が買収し、MSNのメールシステムに組み込みました。その後1999年に「MSN Hotmail」の名前で正式にサービスを開始します。

有料プランもありましたが、無料で取得できるメールアドレスサービスとして高いシェア率を誇っていました。

その後、2007年に「Windows Live
Hotmail(ウィンドウズ・ライブ・ホットメール)」と名称を改めて提供を開始。よりメーラーに近い操作感が売りでした。

2013年に後継サービス「Outlook.com」の提供が開始、移行期間として同時提供されていました。2021年現在はHotmailに戻るためのメニューは削除されたため、実質的にHotmailとしてのサービスは終了したとされています。

Windows Live Mail


Windows Live Mail(ウインドウズ・ライブ・メール)は、マイクロソフト社が無料で提供していたメーラーです。開発中は「Windows Live Mail desktop(ウィンドウズ・ライブ・メール・デスクトップ)」という名称でした。

2007年、正式なリリースにあたって「Windows
Live Mail」へ名称を変更しました。

ちなみに、前述したMSN HotmailをWindows Live Mailという名前に…と考えられていましたが、今までのHotmailユーザー認知性を加味し、「MSN Hotmail をWindows Live Hotmail」に、「Windows Live Mail desktopをWindows Live Mail」という形になりました。

ちょっとややこしいですが、Hotmail系列はWebメール、Windows Live Mailはメーラーなので、サービスの形態は別物です。

2017年をもって、Windows Live Mailもすべてのサービスを終了しています。

Hotmailの後継「Outlook.com」


2013年に提供を開始したWebメールサービスです。Hotmailの正式な後継サービスとして2021年現在も提供されています。

無料プランではWebメールしか利用できませんが、有料プランに加入すればメーラーをインストールして使うこともできます。有料プランを一ヶ月無料体験することもできるので、導入を検討している方は試してみてもいいかもしれませんね。

Word、Excel、Skypeといった他のOffice系ソフトウェアとの相性もいいので、Windowsユーザーには特におすすめです。

まとめ


メールというツールひとつとっても、数多くのサービスが提供されてきました。似た名称がたくさん出てきたので、以下にまとめています。

メーラーとWebメールサービスの違いなど、自分の活用方法に合わせて最適なものが使えるよう、今回の記事がお手伝いできていれば嬉しいです。

【メールついて】
◆メーラー…デバイスにインストールして使う、メール送受信アプリケーション。
◆Webメール…ウェブブラウザからログインして使うメール送受信サービス。
◆フリーメール…無料で取得できるメールアドレス。

【マイクロソフト社のサービス】
◆MSN…Webメールサービス。後継サービスはHotmail。
◆Hotmail(ホットメール)…後継サービスはOutlook.com。
◆Windows Live Mail(ウインドウズ・ライブ・メール)…メーラー。提供終了。 ◆Outlook.com(アウトルック・ドットコム)…Hotmailの後継サービス。現在も提供中。

ライター:野倉

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