クリエイターラボ
【しっかり解決!】ストック写真のフリー素材感をなくす加工方法やコツを解説!
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「ストック写真を使うと、どうしても“いかにも”な感じになる」
「どこかで見たようなページになってしまう」
決してストック写真が悪いわけではありません。問題なのは「写真の選び方」と「使い方」にあります。この記事では、ストック写真が“安っぽく見えてしまう理由”と、ホームページ制作の現場で実際に使っている回避テクニックを紹介します。

このストック画像というのはいわゆる「フリー素材」のことで、ホームページや広告媒体などに商用で使われることを前提に撮影された画像のことです。有料と無料のものがあり使用条件によって使える範囲が異なるため事前にちゃんと調べてこくことをオススメします。
また本記事で使う画像は説明用にセレクトしたものでその価値を損なわせるような意図はございません。あらかじめご了承くださいませ。
それでは始めましょう。
解決方法を結論から言いますと…
ストック写真が「いかにも」になる最大の理由はこの3つです。
・人物写真が完璧すぎる
・ただの説明用画像になっている
・色味がページと合っていない
「とりあえずそれっぽい写真」や「説明しすぎる写真」を置いてしまうと、見る人にはすぐに“テンプレ感”が伝わってしまいます。

なぜ「いかにもストック写真」になってしまうのか
ストック画像は使われるシーンを想定してあらかじめ撮影されたものです。そのため敢えて説明的だったり、意図とは違った解釈がされないよう方向性がしっかりしたものが多くホームページ制作の現場では助けられる場面が多いのがほとんどです。
この完成されたストック写真がよい効果として使いやすい反面、狙いすぎていて「いかにも」という印象を与えてしまうこともしばしばあります。
また現代ではスマートフォンで撮影された画像をSNSで見る機会が増えたことで、自然さと見映えを重視した加工がされた写真を見慣れていることもあり、これらの写真はストック写真とは真逆のアプローチであることも原因の一つかもしれません。
ここからはどうして「いかにも」と思ってしまうのかを深堀してみます。
人物写真が完璧すぎる
ストック写真はその商品的価値を高めるために完成されており、表情・服装・光が整いすぎています。

・揃いすぎた笑顔
選ばれしモデルさんが出演されるため表情やポージングまで非の打ち所がありません。これが採用サイトだとちょっとリアリティに欠けることになるかもです。
・ピカピカすぎるオフィス
オフィスが綺麗なのに越したことはないですが、納品したてのようなデスクやチェア、照明から採光まで完璧すぎるとモデルルームのような印象を与えてしまい、本当にここで仕事してるの?と思われてしまうかもしれません。
・作られたようなポーズ
ビジネスシーンで握手やガッツポーズするのって実際は稀だったりしませんか。特に握手はコロナ禍を経験しただけに直接触れることに敏感になってしまう方もいるかもしれないです。でも握手って絵的におさまりがいいので使いたくなりますが「いかにも」は避けてイメージよりにすべきです。実際の会社とのズレが「ちょっといかにも…」につながります。
【 対策としては 】
あえて “完璧じゃない写真” を使う

・少し逆光
・少しブレている
・作り込みすぎていない表情
ただの説明用画像になっている

本来、写真は「感情」や「雰囲気」を伝えるためのパーツです。しかし実際にストック画像を選ぶ際は説明的な画像を選びがちです。
・「会議だから会議写真」から一歩踏み込む
会議と言っても厳かなものなのか、カジュアルなものかで違ってきます。前者なら誰もいない円卓で高級感のあるものだし、後者ならオフィスの片隅で少人数の変えが見える写真が会うかもしれません。
・「 ITだからパソコン写真」にとらわれ過ぎない
これもより細分化できるかもしれません。デスクトップかノートかで座っているのか移動中かや、手元だけならメールらしいとか背中越しならエンジニアっぽいとか。一歩踏み込んだ状況を読むことで説明の先にある写真を選ぶことで文書と組み合わさる時イマジネーションが増すはずです。
このように意味のない挿し絵になりがちな画像も少しの工夫で見え方が変わってきます
【 対策としては 】
雰囲気で写真を選んで 「写っている内容」より「空気感」を重視します。

・自然な横顔やラフな雰囲気
・真正面や整然としない
・場所や人数で使い分ける
色味がページと合っていない

ページ全体の配色と写真が合っていないと、写真だけが浮いて見えます。
ホームページ全体を通しての世界観や空気感とかけ離れた画像をそのままもってくると借り物のような「テンプレ感」の原因になりやすく、重厚でシリアスなのか、軽快でさわやかなのかで配色や書体が変わるように写真も暗めで渋くしたり明るく軽やかにしたり手を加えて見ると馴染んで違和感がなくなるはずです
【 対策としては 】
写真をそのまま使わずページに馴染むよう調整する。

・薄いカラーを重ねる
・彩度・明度をそろえる
・テクスチャを付ける等味付けをする
まとめ
ホームページ制作では、「この写真は何を伝えるために置いているのか?」を考えながら配置しています。それだけで「素材」から「デザインの一部」に変わります。
ストック写真が「いかにも」になる原因は、写真自体ではなく「使い方」です。
・意味なく置かない
・雰囲気重視で選ぶ
・デザイン側でなじませる
これだけで、ストック写真は「撮影が難しいから仕方なく使うもの」でなくなるかもしれません。最後にこれを言ったらお終いよと言われてしまうかもしれませんが、大前提として写真を選ぶセンスを磨くこともお忘れなく。
2020年入社。四半世紀(!)以上に渡りデザイナーとしてWEBはもちろん、パンフレットや、ロゴ、各種広告など幅広いデザインに従事。デザインの記事をメインに楽して役立つブログを心がけております。一番好きな寿司ネタはイカ。
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