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HV?EV?電気自動車について

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プラスチックストローの廃止やレジ袋の有料化…と、近年どんどんエコを意識した活動が始まっていますね。エコロジー運動はたくさんありますが、ゴミ削減のほかにわかりやすいものと言えば、「排気ガスによる二酸化炭素(CO2)削減」ではないでしょうか。

そんなわけで今回は、今まで公開してきた自動車に関する記事シリーズの一環として、地球にやさしい電気自動車について解説していきたいと思います。

その他の記事は、よければ下記のリンクからご覧ください。

>あおり運転の厳罰化!自転車も要注意の改正道路交通法

>夢の完全自動化も近い?自動運転と運転支援の違い

目次


  1. 電気自動車とは
  2. HV・PHEV・FCVとは
    HV…Hybrid Vehicle(ハイブリッドビークル)
    PHEV…Plug-in Hybrid Vehicle(プラグインハイブリッドビークル)
    FCV…Fuel Cell Vehicle(フューエルセルビークル)
  3. ふつうの自動車と何が違うの?
  4. 電気自動車導入のメリット
    走行音と振動の軽減
    購入費・燃料費・修理コストの低さ
    自宅でも充電ができる
  5. 今後に向けての課題
    価格や充電設備の改善
    電気のもちをのばす
    走るだけで充電できるように?
  6. まとめ

電気自動車とは


「Electric Vehicle(エレクトリックビークル)」の頭文字をとって「EV」とも略される電気自動車。文字通り、電気を使って走る自動車のことです。

有害な排気ガスを出さないことから、エコな車として注目されています。ちなみに、二酸化炭素などの有害物質を完全に排気しない車両は「Zero Emission Vehicle(ゼロエミッションビークル)」、通称「ZEV」と呼ばれます。単に「ゼロエミッション車」と言うこともあります。

「イーブイ」「ゼットイーブイ」とCMで耳にする機会も増えてきたので、覚えのある方もいらっしゃるかもしれませんね。

HV・PHEV・FCVとは


EVのほかにも、エコカーの仲間として名前の挙がるものを解説します。

HV…Hybrid Vehicle(ハイブリッドビークル)

「ハイブリッドカー」と聞けば、車にあまり興味のない人でも車種がいくつか思い浮かぶかもしれませんね。

ハイブリッド自動車は、ガソリンで動くエンジンと、電気で動くモーターを併用して走る自動車です。駆動に当たってどの部分をエンジンに、どの部分をモーターに任せるか、というポイントでいくつかの種類に分けられています。

ですが、簡単に言えば「エンジンとモーターのハイブリッド(組み合わせ)で動く車」という認識でOKです。

PHV…Plug-in Hybrid Vehicle (プラグインハイブリッドビークル)

PHEVとも表記されます。「プラグイン」という言葉の通り、プラグをさして充電することができる車です。HV車の中でも、外部からの充電が可能なものを指します。

PHVでないものは、エンジンが駆動した際のエネルギーを充電に利用するので、基本燃料はガソリンになります。

FCV…Fuel Cell Vehicle(フューエルセルビークル)

直訳すると「燃料電池自動車」ですが、基本的には水素を使って走る車を示す言葉です。

仕組みは、水素と酸素の化学反応によって電力を起こして動力にするというもの。HV車やPHV車がガソリンを利用するために排気ガスが発生するのに対し、FCV車はゼロエミッション車の一種に含まれます。

ふつうの自動車と何が違うの?


「電気」自動車ですから、やっぱり最大の違いは動力源となるものがガソリンではないというところ。ですが、ガソリンスタンドと同様に、「充電スタンド」も各地に点在しています。その数は2020年7月時点で2万ヶ所に近づこうかというほど。

自分が利用しないと「え?そんなにあるの?」と驚かれるかもしれません。場所は自動車販売店をはじめ、ショッピングモールなどの商業施設や、高速道路付近のサービスエリアなど、意外と身近なところにあるんです。

同年7月、特定の車種専用の充電スタンドが星ヶ丘に新設されました。車種を限定したスタンドができるまでとなると、充電需要が増えている実感がわく気がしますね。

充電スタンドのほかにも、「充電ステーション」「充電スポット」という呼び方もします。

電気自動車導入のメリット


地球環境にやさしいのはもちろん、通常の車より便利な点があります。

走行音と振動の軽減

ガソリン車は構造上、どうしてもエンジン音が大きくなってしまいます。静音タイプのものもありますが、やはり電気自動車は圧倒的に静かなようです。同様に振動も少ないので、より快適な移動手段になりそうですね。

購入費・燃料費・修理コストの低さ

「エコカー減税」というキーワードが身近になって久しいですね。電気自動車は、減税のほか補助金の対象になることもあります。また、ガソリン車に比べて燃料費が安い、パーツが少ないことで修理コストが安い、などなど、購入時もその後も意外とお手頃です。

自宅でも充電ができる

ガソリン車と違って、自宅に補給環境を整えることもできます。

充電設備には、通常のものと急速充電が可能なものがあります。通常の普通充電スタンドのほうが数は圧倒的に多いですが、高速道路などの燃料消費が速く、充電できない時間が長いと想定される場所には、急速充電スタンドが設置されています。

各家庭には、今後普通充電タイプが置かれていくと予想されています。

昼間に消費した電力を一晩の間に補充して、また朝から利用できるように、という想定ですね。ガスよりは安全なので、家庭に設備を整えるハードルも低そうです。

今後に向けての課題


最新技術としてつねに進化を求められる分野なだけに、今後クリアが期待される問題もいくつかあります。購入の際は、これらの点も踏まえてご検討ください。

価格や充電設備の改善

減税・補助金のサポートを利用しても、価格は気軽に買えるレベルではありません。これは内蔵された電池が高額なため。前述した修理コストの低さですが、電池の価格さえ下がれば、という注釈付きになりそうです。

充電設備も都市部に集中しており、自家用車が必須な地域には行き届いていないようです。FCV車用の水素ステーションともなれば、さらにその数はぐっと下がります。

これらの問題は、電気自動車が普及していくにつれて解決していくものだと考えられます。

電気のもちをのばす

充電時間に対して、走行可能距離が短いという声が多いです。車種にもよりますが、燃料が満タンの状態で走行した場合、ガソリン車に対して走行可能距離はその半分程度だそうです。充電にかかる時間も長く、急速充電スタンドでも最大充電まで30分~1時間程度。長距離移動には少し心もとない印象です。

一般家庭なら十分なのかもしれませんが、運送業用の車を完全電気化…というのはまだ難しそうですね。

走るだけで充電できるように?

「道路給電方式」といって、道路そのものに充電の作用を組み込む形です。まだ実用化はされていませんが、走行しながら電気の供給がされれば、前述した問題点はすべてクリアできそうですね。

その他にも、乾電池のようにバッテリーを付け替える形のものなど、様々なタイプの研究が進められています。

まとめ


一口に電気自動車と言っても、ガソリンを併用するものや水素で動くものなど、いろんな技術と工夫が詰まっています。その進化は日々目まぐるしく、意識していないと見逃してしまいそうなほどに感じます。「気づいたら空飛ぶ車が実用化されていた…」なんてことも、意外と遠い話ではないかもしれませんね。

地球にやさしい電気自動車。プラスチックゴミ削減に続くエコ活動の次のステップとして、検討してみるのはいかがでしょうか。

ライター:野倉

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