Chromeがクッキーを廃止？cookie無効化の影響について解説

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公開日 2024.3.6

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「クッキーを有効にしますか。」

Webサイトを見ている際、こんな表示を見る機会が増えました。「有効にしますか？」と聞かれてもどうしたらいいのか少し迷いますよね。「なんとなく嫌だから無効にしている」という方も多いかもしれません。

「そもそもcookie（クッキー）って何？」という方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

さて、Googleによると、2024年の1月4日からGoogle Chromeブラウザを利用しているユーザーのうち1％のユーザーに対して、クッキーを無効化したそうです。さらに、今年の年末までに、すべてのChromeユーザーのクッキーを無効化するとのことです。

では、Chromeユーザーにはどんな変化があるのでしょうか？

本日はChromeのクッキー廃止について説明していきます。

1.クッキーの種類について

1.1ファーストパーティークッキー

ファーストパーティークッキーは訪れているWebサイトが設定しているクッキーです。

例えば、ショッピングサイトを見ている時に、一度見た商品がおすすめに表示されたり、ショッピングカートの中に以前追加した商品が残っていたりするのは、このクッキーの影響です。

ファーストパーティークッキーは訪れているサイト内でのみ有効なところが特徴です。

1.2サードパーティークッキー

サードパーティークッキーとは、訪れているWebサイト以外が発行しているクッキーのことです。

例えば、ショッピングサイトで家電を見たら、別のサイトの広告欄に家電がでてくることがありますよね。それは、Chromeなどのブラウザがユーザーの動きを追跡しているからです。そして、その追跡した情報からパーソナライズされた広告が表示される仕組みになっています。

そして、今回Chromeが廃止すると発表しているのが、まさにこのサードパーティークッキーです。

2.なぜ、Chromeはクッキーを廃止するのか？

Chromeがクッキーを廃止する理由は簡単に言いますと、セキュリティの強化のためです。

サードパーティークッキーは、第三者がユーザーの動きを知ることができます。さらに、ユーザーの同意なしにその情報を第三者に送信することもあります。

そのため、プライバシーやセキュリティ面で、以前から情報流出の懸念がありました。

情報流出のリスクを下げるために、firefoxやsafariではすでにサードパーティークッキーを廃止しています。同じように、Chromeもサードパーティークッキーを廃止することになりました。

3.ユーザーを追跡する新しい方法「プライバシーサンドボックス」とは？

では、Chromeでサードパーティークッキーが廃止されたら、ターゲティングされた広告は出なくなるのでしょうか？

実は、Chromeのサードパーティークッキーが廃止される代わりに新しい広告の仕組みが採用されます。

現在、Chromeではクッキーでユーザー識別をしていますが、今後は各ユーザーが興味をもっているであろうグループに分けてターゲティング広告を出します。これが新しい広告の仕組み「プライバシーサンドボックス」(privacy sandbox)です。

今までは、クッキーのデータを広告サーバーに送って、ターゲティングしていましたが、「プライバシーサンドボックス」ではChromeで追跡した情報をブラウザ上で管理し、ユーザーの趣向をグループに分類します。

例えば、たくさん家具のサイトを見ていたら、Chromeは「この人は家具に興味があるようだから家具グループに入れよう」という風に判別されるようです。

ユーザー側から考えると、あまり今までと変化がないように思いますが、「サードパーティークッキーよりはプライバシーが守られるのかな」という印象ですね。

4.まとめ

■Chromeのサードパーティークッキーは段階的に廃止されていく

■今後は新しい広告システムを採用予定

個人的には、ファーストパーティークッキーは、ネットショッピングをする際に閲覧履歴が残る点などが便利だと思っています。一方で、サードパーティークッキーはプライバシー保護の観点から見ると気になってしまう部分もありますよね。

そういった問題が完全になくなることはないかもしれませんが、少しずつ変わっていくと良いですね。

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