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画像を点字に翻訳!無料で使える点訳・変換ツール「:::doc(てんどっく)」

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<こちらの「記事」は、下記のような疑問のお役立ち情報としてご参照ください>

・点字ってなに?
・点字の翻訳は大変なの?

健常者にはあまりなじみがないかもしれない点字、「凸で書かれた手で読む文字」くらいの認識かもしれません。

点字に翻訳するのは健常者の仕事ですが、技術者の人数も少なく時間もかかります。

今回紹介するのは点字翻訳を身近にするようなツールです。

点字に興味がある方や点字に翻訳してみたい方など、ぜひ最後までお付き合いください。

目次


  1. 点字とは
    1-1.点字の成り立ち
    1-2.点字の読み方
  2. 点字翻訳について
  3. 点字自動翻訳「:::doc(てんどっく)」
    3-1.使い方
    3-2.利用シーン
  4. まとめ

1.点字とは


点字とは視覚障碍者が文字の読み書きに利用する文字のことです。

エレベーターや階段の手すり、自動販売機、ATM、駅の案内図など、様々な場所で利用されています。

ちなみに缶ビールのフタにも点字があり、メーカーによって多少違いはあるかもしれませんが「おさけ」などと書かれています。

余談ですが、健常者が目で見て読む文字は「墨字(すみじ)」と言ったりするので、覚えておくといつか自慢できるかもしれません。

1-1.点字の成り立ち

フランスの視覚障碍者であるルイ・ブライユが考案したとされています。それまでは文字を浮き出して印刷した浮き出し文字などが利用されていましたが、早くよく読むことが困難で、書くことにも適していませんでした。

そこでルイ・ブライユが6つの凸の点字を考案し、視覚障碍者の読み書きを便利にしたのです。

ちなみに日本では1887年にローマ字の点字が使われたのが最初とされています。

1-2.点字の読み方

点字は6つの点の組み合わせで表現され、それを指でなぞって読んでいきます。表現のパターンは64通りなので、漢字、ひらがな、カタカナ、英字などの区別はありません。

そのため点字は「カナ」だけの文章となります。そして、音に忠実に表記する点字は長音符(ー)を使ってウ段やオ段の長音を表現します。

例)お父さんは東京へ出張に行った→オトーサンハトーキョーヘシュッチョーニイッタ

2.点字翻訳について


点字翻訳、あるいは点訳とは、文字を点字に変換することです。

すべて仮名読みに変換するとともに語句の間に空白を空ける「分かち書き」をして、さらに同音異義語や造語がある場合には注釈を入れるケースもあります。そのため、300ページ前後の文庫本を点訳すると1,000ページほどになるそうです。

これまでは技能を持った点字通訳者が、

仮名読みに変換し分かち書き→点字器などを使って紙に打ち込み→校正

といった手順で点訳をしていました。

どうしても時間がかかるうえに、技能者の人数も少ないなど課題は多くあります。

そんな中、画像を読み取って自動で点訳するツールが開発され話題になっています。

3.点字自動翻訳「:::doc(てんどっく)」


:::doc(てんどっく)とは、画像データから文字を認識し、点字に翻訳するツールです。

「技術で人々の情報格差をなくす」といったミッションを掲げているTAKAO AI 株式会社が開発し、現在は無料のデモ版がWebで公開されています。

参考:TAKAO AI 株式会社>製品情報>:::docの点訳エンジンを試す→
URL:https://takao.ai/products

AI技術の一つであるディープラーニング(深層学習)を取り入れることで、画像認識の精度を向上させたり、処理の高速化を実現したりしているそうです。

さらに、読み取った画像の文字や写真のレイアウトから要約した文章を生成できるほか、代表的な情報に注力して点訳するといった自動点訳を実現しています。

3-1.使い方

画像データを読み込ませるだけなので、サイト上にドラッグするか「画像を選択」のボタンから画像を選ぶだけでOKです。

これで数秒後には点訳結果が表示されるので、とても簡単に利用できます。

3-2.利用シーン

文字と写真が混在していても自動点訳可能なため、幅広く利用できそうです。

例えば、

・文庫本などの各種書籍
・雑誌や新聞
・学校からのお知らせ
・地域のイベントのチラシ
・スーパーの特売などの広告

などなど。

これまでは点字翻訳者などが数日かけて行っていた点訳ですが、身近なものが気軽に点訳できるのはありがたいですよね。

4.まとめ


視覚障碍者が読み書きに利用する点字。エレベーターから缶ビールのフタまで幅広く利用されていますが、翻訳にはかなりの手間がかかるのが現状でした。

それを手軽にできるようにした:::doc(てんどっく)。

画像を読み込ませて数秒で点訳が完了するので、視覚障碍者の方もタイムリーに情報を入手することができます。

多様性を求められている昨今は、今回紹介した:::docをはじめとして、様々な方に配慮した社会になりつつあります。

まだまだ手の届かない部分もあるかもしれませんが、今後技術の発達とともに解消し、誰もが暮らしやすい世の中になるといいですね。

ライター:彦坂

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