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【解説】今さら聞けないSDGs(エスディージーズ)とは?

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<こちらの「記事」は、下記のような疑問のお役立ち情報としてご参照ください>
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・SGDs(エスディージーズ)って何?

・SDGsに対して企業はどんな取り組みを行っているの?

当ブログでは以前に「サスティナブル社会」についてご紹介しました。「サスティナブル社会」とは「持続可能な社会」を表す言葉です。

今回はサスティナブル社会と関連した、SGDs(エスディージーズ)についてご紹介します。

サスティナブル社会についての記事は下記をご参照ください。
もはや常識!?「サスティナブル」という新しい考え方

※2021年3月2日現在の情報です。

目次


  1. SGDs(エスディージーズ)とは
  2. SGDs策定までの経緯
    ①「持続可能な開発」という言葉
    ②リオ宣言と27の原則
    ③MDGsと8つの目標
    ④SDGsと17の世界的目標
  3. 企業のSDGsに対する取り組み
    ①アートコーポレーション株式会社
    ②日本郵政株式会社
  4. まとめ

1.SGDs(エスディージーズ)とは


SDGs(エスディージーズ)はSustainable Development Goals(サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ)の略で持続可能な開発目標を意味します。

2015年の国連総会で、後述のMDGs(エムディージーズ)を継承し、2030年に向けての具体的な行動指針として定められました。

SDGsでは、「現在のニーズと将来のニーズを共に満たす開発(=持続可能な開発)」のために、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標が国際目標として定められています。

具体的な目標としては以下のような項目があります。

※以下、外務省のホームページ内「 持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割 」の画像を引用URL:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/sdgs_gaiyou_202009.pdf

※画像はクリックで別タブで拡大表示されます。

2.SGDs策定までの経緯


①「持続可能な開発」という言葉

「持続可能な開発」という言葉は、国連の「環境と開発に関する世界委員会」により1987年に発表された「われら共有の未来(プルントラント・レポート)」という報告書の中で、初めて次のように定義されました。

「将来のニーズを満たしつつ、現在のニーズも満たすこと」

…つまり、現代におけるニーズを満たすことだけに注力するのではなく、それが将来にわたって持続可能であるように開発していくことが重要視され始めたのです。

②リオ宣言と27の原則

その後、1992年にリオデジャネイロで「地球サミット(国連環境開発会議)」が開催され、「環境と開発に関するリオデジャネイロ宣言(リオ宣言)」が採択されました。

リオ宣言は、持続可能な開発に向け、地球規模のパートナーシップ構築を目標とした、開発と環境に関する27の原則で構成されています。

以下太字部分は、環境省ホームページ「 国連環境開発会議(地球サミット:1992 年、リオ・デ・ジャネイロ) 環境と開発に関するリオ宣言 」から一部抜粋
URL:http://www.env.go.jp/council/21kankyo-k/y210-02/ref_05_1.pdf

その一例として、

”第1原則 人類は、持続可能な開発への関心の中心にある。人類は、自然と調和しつつ健康で生産的 な生活を送る資格を有する。

とあり、しっかりと「持続可能な開発」という概念が引き継がれています。

リオ宣言は、具体的な目標を27の原則に分けて掲げた点が大きな特徴です。

③MDGsと8つの目標

具体的な目標を掲げたリオ宣言でしたが、その後アフリカ諸国などの開発途上国を中心に、感染症や貧困、教育などの問題が深刻化してしまいました。

その問題に対して「国際社会全体で解決していかなければならない」という認識が先進国の間で強まりました。

このような問題意識から、2000年には「国連ミレニアム・サミット」が開かれ、21世紀の国際社会の重要な指針となる「国連ミレニアム宣言」が採択されるに至りました。

この国際ミレニアム宣言の中で、MDGs(エムディージーズ)が策定され、2015年までに達成すべき8つの目標(下図参照)、21のターゲット、60の指針が明示されました。

※ MDGs(エムディージーズ)…Millennium Development Goals(ミレニアム・ディベロップメント・ゴールズ)の略で、21世紀の具体的な開発目標のこと

以下、 外務省ホームページの「ミレニアム開発目標(MDGs)」内の画像を引用
URL:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs.html

※画像はクリックで別タブで拡大表示されます。

④SDGsと17の世界的目標

そして、MDGsの後継として、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にSDGsが記載されました。

SDGsは、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指す国際的な目標です。 17の世界的目標(下図参照)、169の達成基準、232の指標から構成されており、地球上で「誰一人取り残さない(leave no one behind)」 ということを誓っています。

※外務省のホームページ内「 持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割 」の画像を引用(再掲)
URL:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/sdgs_gaiyou_202009.pdf

※画像はクリックで別タブで拡大表示されます。

3.企業のSDGsに対する取り組み


①アートコーポレーション株式会社

大阪府に本社を置くアートコーポレーション株式会社は、「ゴミゼロ」と「事故ゼロ」を目指し、紙資源を使わない「エコ楽ボックスシリーズ」を開発し、段ボールをリユース(再利用)しています。

また、全国の支店を対象に、月末や大安、祝祭日をなどの繁忙期を除く毎週火曜日は定休日とし、労働環境の改善を図ることによってSGDs実現を目指しています。

②日本郵政株式会社

東京都に本社をかまえる日本郵政株式会社では、通帳を使わない総合口座や、「ご契約のしおり・約款」などのWeb版提供に対してのユーザーの協力に伴い、環境保全団体への寄附を実施しています。

また、女性管理者比率を日本郵政で11%以上、日本郵便で10%以上を2020年度の目標にするなど、ダイバーシティ(多様性)の理解と促進により、SDGsの実現に取り組んでいます。

4.まとめ


今回はSDGsついて詳しく調べてみました。

まとめると、
SDGsは、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指す国際的な目標で、 17の世界的目標を中心に定められています。

また、企業の取り組みとしては、環境面や働き方に対してのアプローチで、SDGsの実現を図る例をご紹介しました。

全ての目標に対して取り組みを行うことは難しくても、まずは実現できる目標から順番に取り組んでいくことで、国際社会全体の「持続可能な開発」の実現に近づくと考えられます。

SDGsの実現に向けて、それぞれの企業が少しずつ歩み寄っていき、17の目標が全て叶えられる世界が実現できるとよいですね。

ライター:井上

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