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スマーフォン(以下、スマホ)やタブレットを購入する際などに、SIM(シム)フリーという言葉をよく見ますよね。最近では、格安スマホ、格安SIMといった言葉も一般的に使われるようになりました。
SIMフリーや格安SIMと聞くと、なんとなく「スマホの利用料金が安くなる」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、そもそもSIMフリーとは何なのかが曖昧な方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、
・SIMフリーとは何なのか
・格安SIMとは何なのか
・格安SIMと格安スマホの違い
・格安スマホはなぜ安いのか
・格安スマホのメリットや注意点
について、できる限りわかりやすく解説していきます。
格安スマホのメリットとデメリットも解説していくので、月々の携帯料金を少しでも安くおさえたいから乗り換えを検討している・・・という方はぜひチェックしてみてくださいね。
※本記事は2021年2月8日に公開した内容を、最新の情報にアップデートし公開しております。
目次
5.1.通信料を安くできる
5.2.料金プランがわかりやすい
5.3.オンラインで手続きを完了できる
5.4.オプションでさらに便利に利用できる
6.1.通信速度が遅く、不安定な場合がある
6.2.契約から初期設定まで自分でおこなう必要がある
6.3.LINEの年齢確認ができない場合がある
6.4.キャリアメールが利用できない場合がある
6.5.災害伝言サービスが利用できない場合がある
6.6.クレジットカード決済が必須の場合がある
1.SIMカードとは?
SIMフリーとは一言でご説明すると「SIMロックがかかってないスマホ(やタブレットなど)」のことです。ではそもそも、SIMとは何なのでしょうか?
「SIM」は、「SIMカード」とも呼ばれ、スマホの中に装着されているICカードのことです。(以下、SIMカードと表記します)
一般的に、携帯電話会社と料金プランの契約をおこなったスマホには、「SIMカード」がセットされています。※Wi-Fi環境下のみで、スマホを使っている場合を除く
SIMカードは携帯電話会社と契約した際に発行され、利用者の電話番号・識別IDなどの契約者情報が記録されています。
私たちが普段スマホを使っていつでもどこでも電話をかけたり、インターネットを利用したりできるのは、使用しているスマホにSIMカードがセットされているからなんです。
SIMカードには以下の3つの種類があります。
・標準SIM
サイズ:25mm×15mm・厚み0.76mm
特徴:3G世代の端末に対応。現在は、標準SIMカードを搭載した新機種は発売されていません。
・microSIM(マイクロシム)
サイズ:15mm×12mm・厚み 0.76mm
特徴:標準SIMの次世代タイプのSIMカード。中古の機種(例:iPhone4やGALAXY S5など)では使用されているものもまだまだあります。
・nanoSIM(ナノシム)
サイズ:12.3mm×8.8mm・厚み0.67mm
特徴:サイズが小さく、厚みも薄いのが特徴。2025年現在、最も主流のSIMカードです。新機種のほとんどはこのnanoSIMカードを採用しています。(例:iPhone 16、AQUOS sense9など)
また、最近ではスマホ本体と一体化した「eSIM(イーシム)」の利用も増えています。eSIMとは Embedded SIMの略称で、日本語では「組み込み式のSIMカード」という意味になります。
先ほどご紹介したmicroSIMやnanoSIMはスマホにセットして使用しますが、eSIMは最初からスマホに組み込まれており、オンライン上で契約手続きをおこなうことですぐに利用できるSIMカードです。
仕組みとしてはスマホにもともと内蔵されているSIMカードに、遠隔で必要な情報を書き込んで使用する形となります。
eSIMは差し替えの作業が不要で、オンラインで手続きさえ済ませてしまえばすぐに利用できる点が便利です。たとえば海外旅行などに行く際に、海外でスマホを使用するために一時的にeSIMを利用するケースなども増えています。
なおeSIMを利用するには、eSIMに対応している機種を使用する必要があります。(例:iPhone XS以降の機種 など)
2.SIMロック解除とは?
SIMフリーを理解するうえでおさえておきたいのが、SIMロック解除です。
SIMロック解除とは、その名の通りSIMカードがロックされている状態を解除することです。スマホやタブレットといった端末を携帯電話会社と契約する際に併せて購入するケースは多々あるかと思いますが、他の携帯電話会社のSIMカードを利用できないように端末にロックがかかっている場合があります。
この状態をSIMロックと呼んでおり、どこの携帯電話会社のSIMカードでも利用できるように端末側のロックを解除することをSIMロック解除と呼んでいます。
SIMロックの解除をおこなうことで、他の携帯電話会社に乗り換える際にも引き続き同じ端末を利用できます。(※SIMカードには種類があるので、端末そのものが乗り換え先のSIMカードに対応しているかどうかの確認は必要です。)
つまりこれまで使っていた機種のままで、もっと料金プランを安くできる携帯電話会社に乗り換えることができるようになるわけです。
SIMロックを解除する方法は、契約している携帯電話会社によって様々です。Webで「携帯電話会社名 SIMロック解除」と検索すると、公式のホームページで手順が案内されている場合がほとんどなので、もし手順を知りたい方は調べてみると良いでしょう。
3.SIMフリーとは?
冒頭でもお伝えしたとおり、SIMフリーとは「SIMロックがかかってないスマホ(やタブレットなど)」のことです。SIMカードやSIMロック解除が何かがわかると、なるほど・・・とご納得いただけるのではないかと思います。
SIMフリー端末は大きくわけて以下の2種類あります。
■SIMロックがかかっていたが、解除したもの
■もともとSIMロックがかかっていない状態で販売されているもの
なぜ2種類あるのかというと、総務省のガイドライン改正により2021年10月1日以降に販売される端末については、原則としてSIMロックが設定されていない端末を販売することが義務付けられたことが関係しています。
■出典:総務省 SIMロックについて
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/keitai_portal/assets/pdf/kaijorule_r3_10.pdf
(参照日:2025年3月24日)
たとえば、中古で2021年10月1日以前に販売されたスマホの端末を購入した際は、SIMロックがかかっているケースもあるので、SIMフリーで利用するにはSIMロック解除が必要になります。
SIMロックがかかっていないSIMフリーのスマホは、特定の携帯電話会社に縛られることなく自由に乗り換えや契約ができる点が魅力ですが、SIMフリーのスマホを利用する際は対応可能な周波数帯を確認する必要があります。
SIMフリーのスマホであっても、携帯電話会社が提供している回線の周波数帯に対応していない場合は利用できません。 周波数帯とはバンドとも呼ばれており、様々な電波が混ざり合わないようにする区分けのことです。
スマホやタブレット、テレビ、ラジオなど、電波を利用する場面は多々ありますが、それらの電波が混ざり合わずに利用できているのはこの周波数帯で区分けしているからです。
そしてスマホやタブレットを利用する際に使われる周波数帯は、さらに携帯電話会社の回線ごとに区分けされています。
そのためSIMフリーのスマホを利用する際は、ご自身が契約する携帯電話会社の周波数帯に機種が対応しているかどうかを事前に確認しておくと安心です。
4.格安SIMとは?
格安SIMとは、大手キャリアの携帯電話料金よりも安い料金で携帯電話を利用できるSIMカードのことを指します。
なぜ安く利用できるのか・・・不思議ですよね。その理由は通信回線設備を「自分で持っているか」「借りているか」にあります。
自社で通信回線設備を保有している通信会社をMNO(エム・エヌ・オー)と呼びます。MNOはMobile Network Operator の略称で、日本語では「移動体通信事業者※」という意味になります。(一般的にはこのMNOのことを“キャリア”と呼んでいます)
※移動体通信事業とは:漢字が並んで難しそうに見えますが、自社で保有する回線を使用し、電気通信サービスを提供する会社のことです。一般的にはソフトバンクやKDDI、といった通信キャリアのことを指しています。
一方、通信回線設備を自社で開設・運用せずにサービスを提供する事業者をMVNO(エム・ブイ・エヌ・オー)と言います。MVNOはMobile Virtual Network Operatorの略称で、日本語では「仮想移動体通信事業者」という意味になります。このMVNOがいわゆる格安SIMの正体です。
MVNOはMNOから通信回線設備を借りてサービスを提供しており、自社で通信回線設備の管理や運用をおこなっていないため、設備にかけるコストをおさえることができます。
借りるより自社で通信回線設備を保有していたほうがコストをおさえられそうに感じるかもしれませんが、実は通信回線設備を自社で保有する場合、通信エリアの拡大のための工事や、既存の回線の定期的なメンテナンスなどの対応が必要になります。
これらには多大なコストがかかるため、借りた方が安くおさえられているということなんです。
またMVNOは、実店舗を持たずネットで申込みをおこなうサービス形態が多いため店舗の管理維持費や人件費といったコストもおさえることができます。こうした様々なコストカットが、大手キャリアの携帯電話料金よりも安い価格で携帯電話を利用できる理由です。
■格安SIMと格安スマホの違い
格安SIMと似た言葉で、格安スマホという言葉があります。ニュアンスとしてはほぼ同義のように使用されているように思いますが、両者の違いは以下になります。
・格安SIM
格安SIMとは、大手キャリアの携帯電話料金よりも安い料金で携帯電話を利用できるSIMカードのこと。SIMカードのみ契約し、すでに持っている端末や、別で用意した端末にセットして利用する場合に使用されることが多い言葉です。
・格安スマホ
格安スマホとは、端末と格安SIMがセットで提供されるサービスを指す際に使用されることが多い言葉です。つまり格安SIMを契約する際、一緒に機種も購入して契約を交わすということです。
「格安SIM(MVNO)って、安く使えて最高じゃないか!」と思われたかもしれませんが、もちろんメリット・デメリットの両方があります。次からは、格安スマホのメリットや利用時の注意点について解説していきます。
5.格安スマホのメリット
それでは、まずは格安スマホのメリットから見ていきしょう。
※なおここからお伝えするメリットや注意点は、格安SIM(回線のみの契約)にも言えることなので、そのご認識で読み進めていただければと思います。
様々なメリットがありますが、とくに注目したいメリットは以下の4つです。
■通信料を安くできる
■料金プランがわかりやすい
■オンラインで手続きを完了できる
■オプションでさらに便利に利用できる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
5.1. 通信料を安くできる
格安スマホの最大のメリットとも言えるのが、通信料を安くできることです。
先ほども少し触れましたが、格安スマホは様々な工夫によりコストカットをおこなっているため、通信料が大手キャリアに比べて低く設定されています。
たとえば、これまで月額1 万円以上支払っていたけれど、格安スマホにしたら月々3,000円ほどになった、というケースも珍しくありません。
この圧倒的な安さは、格安スマホの魅力の1つと言えるでしょう。
5.2. 料金プランがわかりやすい
格安スマホは、料金プランの内訳がシンプルでわかりやすい点もメリットです。
携帯電話を契約しようとお店に行ってプランの説明を受けた際に、「ややこしい・・・」と感じた経験はありませんか?大手キャリアの料金プランは多様なニーズに応えられる利点がある分、複雑な料金形態になりがちです。
毎月届く料金明細を見ると、「なんか色々書いてあるけどよくわからないな。とりあえず合計金額これだけか・・・」と、利用料金の内訳を複雑に感じる方も多いかもしれません。
一方格安スマホの場合は、データ容量の大きさに着目したシンプルな料金プランである場合が多くわかりやすいです。
たとえば、料金明細の内訳をみると、
・通信料
・通話料
・オプションサービス料
・その他のサービス料(ユニバーサル料や電話リレーサービス料など※)
といったシンプルな項目で構成されている場合が多いです。※格安スマホの携帯電話会社によって異なります。
何にお金を支払っているのかを把握しやすい点も、格安スマホのメリットと言えるでしょう。
※ユニバーサル料とは:ユニバーサル料とは、ユニバーサルサービスを維持するために支払う料金です。ユニバーサルサービスとは、社会全体に対して適正な料金で安定的に提供される「生活に不可欠なサービス」のことです。(例:電話、郵便、公衆電話、など)このユニバーサルサービスを維持するための、維持費用は電話会社全体で負担しており、電話を利用する我々も料金を支払っています。
※電話リレーサービス料とは:電話リレーサービス料とは、電話リレーサービスを維持するために支払う料金です。電話リレーサービスとは、聴覚・発話が難しい方とそれ以外の方の会話を通訳し、双方向につなぐサービスです。オペレーターが文字や音声、手話などを使って通訳します。電話リレーサービスも電話会社全体で費用を負担しているため、電話を利用する我々も料金を支払っています。
5.3. オンラインで手続きを完了できる
オンラインですべての手続きを完了できる点も、格安スマホのメリットです。
ひと昔前までは、携帯電話を買うとなると近くの携帯ショップに足を運び、ショップ店員さんと色々と話ながら機種や料金プランを選んだりするのが一般的でした。お店での契約にも良い面はたくさんありますが、時間と手間がかかります。
一方格安スマホは、オンラインでの契約が基本なので「契約したい」と思ったタイミングでインターネットを通じて申込みをおこなうことができます。
「自分で契約を進めるのは難しそう・・・」と思われるかもしれませんが、先ほどもお伝えしたように料金プランはシンプルでわかりやすいものが多いため、サイトが誘導してくれる手順にしたがって選択を進めると、意外と簡単に手続きを完了させることができます。
最近では、チャットで問い合わせできる機能が備わっている場合も多いので不明点があれば確認しながら進めることもできます。
場所や時間に縛られることなく手続きを進められるため、これまでよりも手軽にプランの見直しや乗り換えができる点も、格安スマホのメリットと言えますね。
5.4. オプションでさらに便利に利用できる
格安SIMはベースのプランがシンプルな分、必要に応じて追加できるオプションのラインナップも充実しています。
格安SIMが出始めたばかりのころは通話料の定額プランが充実していなかったり、専用のアプリから電話をかけなければいけなかったりしたため、携帯電話で通話をすることが多い人にとっては料金面でも使い勝手の面でもデメリットがありました。
しかし最近では、通話料の定額サービスを必要に応じてオプションとして付けられるケースがほとんどです。定額サービスの内容自体も、通話時間や頻度などに応じて選べるようになっている場合も多く、自分に合わせたプランにカスタマイズできます。
「電話はほとんどしないからデータ通信料だけで良い」という方だけでなく、「電話もインターネットもどちらも利用したい」という方にとっても使いやすくなっています。
またデータ容量についても、足りなくなった場合にこまめに追加できるデータ増量オプションなどもあり、「月によってはデータの使用量が増えるが、毎月大容量にする必要はない・・・」という場合などに柔軟に対応できます。
このように、シンプルな料金プランでありながらもオプションを組み合わせることで自分にあったプランを利用できる点も、格安スマホのメリットです。
6.格安スマホのデメリット・注意点
それでは次に、格安スマホのデメリットや注意点についても見ていきましょう。
とくに注意しておきたいデメリットは以下の6点になります。
■通信速度が遅く、不安定な場合がある
■契約から初期設定まで自分でおこなう必要がある
■LINEの年齢確認ができない場合がある
■キャリアメールが利用できない場合がある
■災害伝言サービスが利用できない場合がある
■クレジットカード決済が必須の場合がある
こちらも順番に見ていきましょう。
6.1. 通信速度が遅く、不安定な場合がある
格安スマホの場合、大手キャリアから借りた通信回線設備を使用してサービスを提供しているとお伝えしましたが、このことで通信速度が大手キャリアを利用しているときよりも遅くなる場合があります。
格安スマホは自社で通信回線設備を保有する大手キャリアと異なり、提供できる回線にも限りがあります。いわば、借りている回線をみんなで分け合って使っているような形になるため、一度に通信できる量にも限りがあります。
そのため、利用者数が増加する時間帯(特に、通勤時、お昼時、帰宅時など、みんながよくスマホを使う時間帯など)には、通信速度が落ちてしまうというわけなんです。
さらに、大手キャリアで契約している利用者のほうが優先的に通信できる仕組みになっているため、混雑時には格安スマホの利用者が後回しの状態になります。こうした点も、通信速度が遅いと感じる理由です。
そのため、スマホをストレスなくサクサク利用したい場合には、格安スマホだと使いにくいと感じるかもしれません。
大手キャリアと比較すると格安スマホは速度が落ちますが、格安スマホの中でも速度が早いものと遅いものがあります。 通信速度は気になるけれど格安スマホを契約したい・・・という場合は、通信速度の評価が比較的良い携帯電話会社を選ぶことがポイントです。
6.2. 契約から初期設定まで自分でおこなう必要がある
先ほど格安スマホのメリットを解説した際に、「オンラインで手続きを完了できる」とお伝えしましたが、これは裏を返すと契約から初期設定までの一連の対応をすべて自分で行わなければいけないということにもなります。
何とかオンラインで手続きを完了した・・・と思ったら、今度は郵送で届いたスマホやSIMカードの利用を開始するための初期設定をおこなう必要があります。
わからないことがあった場合には、問い合わせフォームや案内ページ、チャットなどを利用して解決することもできますが、そういった対応が苦手な場合はスマホを使い始めるまでのハードルがとても高くなってしまいます。
もちろん、格安スマホを提供する携帯電話会社であっても実店舗も設けているケースもあるので、直接店舗で初期設定のサポートを行ってもらうこともできますが、大手キャリアに比べると実店舗を設けている携帯電話会社は少なく、スムーズにスマホの利用を開始できない場合があります。
6.3. LINEの年齢確認ができない場合がある
格安スマホの場合、メッセージアプリ「LINE」の年齢確認ができない場合があります。
多くの方が利用しているメッセージアプリ「LINE」ですが、サービスをフル活用するためには年齢確認が必要になります。そしてこの年齢確認は、携帯電話会社と連携して行われています。
LINEの年齢確認を行わない場合、ID検索機能やオープンチャットの機能に利用制限がかかってしまいます。格安SIMを提供する携帯電話会社によってはLINEの年齢確認に対応していない場合があるため、LINEの機能を制限なく使いたい場合には、LINEの年齢確認が可能な携帯電話会社を選ぶ必要があります。
年齢確認の方法等は、下記のLINEみんなの使い方ガイドにて紹介されていますので、リンクを貼っておきますね。
■出典:LINEみんなの使い方ガイド 年齢認証を行う
https://guide.line.me/ja/signup-and-migration/line-age-verification.html
(参照日:2025年3月24日)
6.4. キャリアメールが利用できない場合がある
キャリアメールとは、メールアドレスのドメインにキャリアのブランド名が入っているメールアドレスのことです。たとえば、ソフトバンクなら「@softbank.ne.jp」という形で、ドメインにブランド名が入っています。
大手キャリアであれば独自のキャリアメールが標準で利用できますが、格安スマホの場合はキャリアメールを利用するのに追加料金がかかったり、そもそもキャリアメールがなかったりする場合があります。
キャリアメールではなく、フリーメール(GoogleやYahoo!メールといった無料で取得できるメールアドレス)を利用することで基本的には問題なく利用できますが、以下のような場合にはキャリアメールがあったほうが良いでしょう。
・迷惑メール対策が厳しい相手にメールを送る場合
フリーメールだと迷惑メールとしてはじかれてしまうほどセキュリティが厳しい相手とメールのやり取りを頻繁に行う場合は、キャリアメールを利用することでスムーズに連絡が取ることができます。
・金融機関のサービスを受ける場合
インターネットバンクを利用する際にワンタイムパスワードを設定することがありますが、ワンタイムタイムパスワードを送信するメールアドレスにフリーアドレスを選択できない場合があります。
・ビジネスでメールアドレスを使用する場合
フリーメールは無料で発行できるメールアドレスなので、キャリアメールに比べて信用性が低く、詐欺やスパムといった犯罪行為にも悪用されやすいためビジネス利用などにも向いていません。
6.5. 災害伝言サービスが利用できない場合がある
災害時、被災地への電話が殺到することで回線が混雑してしまうことがあります。そうした場合でも安否や避難場所の確認や共有などの連絡をスムーズにおこなえるように、携帯電話会社では「災害用伝言板」を提供しています。
大手キャリアの場合はこれらのサービスが整っていますが、格安スマホの場合は用意されていないケースがあります。災害時に備えたい場合には、災害用伝言版のサービスがあるかどうか確認してみるのがおすすめです。
ただし携帯電話会社が提供する災害用伝言版以外にも、たとえば総務省が公表している災害用伝言ダイヤルのように代用できるサービスはいくつかあるので、必ずしも格安スマホでそれをカバーしなければいけないというわけではありません。
■出典:総務省 災害用伝言ダイヤル(171)の利用方法
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/net_anzen/hijyo/dengon.html
(参照日:2025年3月24日)
6.6. クレジットカード決済が必須の場合がある
格安スマホの場合、料金未払いを防ぐためにクレジットカードでの支払いに限定されるケースがあります。(クレジットカードであれば、口座残高に関係なくクレジット会社が一時的に料金を立て替えてくれるため)
そのため、クレジットカードがないと契約ができない場合があるんです。
もちろん、格安スマホであってもクレジットカード以外の決済方法を利用できる携帯電話会社も増えてきているので、格安スマホを利用する際には利用可能な決済方法についても確認しておくと安心です。
7.まとめ:「格安」に惑わされず自分にとってのベストを探そう
今回はSIMフリーや格安スマホについて詳しく解説してみました。
「格安」という言葉に惑わされず、格安スマホに乗り換えることやSIMフリー端末を購入するということが、自分の普段の使い方を考えた時、メリットになるかどうかをしっかりと考えるのが重要です。
また、現在MVNOを含む携帯会社の料金や、端末の性能は非常に大きく変化しています。
数年前までは、1万円のSIMフリー端末は使い物にならないといった声もありましたが、今では1万円のSIMフリー端末ですら、十分日常使いができる場合もあります。
実際契約する際には、しっかりと最新の情報を調べるようにし、料金についても簡単なシミュレーションなどを出してもらうようにするのが好ましいと言えます。
この記事が、皆さんのスマホ料金の見直しの際に、参考になればと思います。
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